やることはそんなに変わらない

『ZOO!!』初回盤ジャケ写

――それから「涙を拭いて」は既存曲の新録ということですが、なぜこれを選曲されたのかが気になります。

朝日 いつかアルバムに入れたいなと思っていました。終盤に安心感のある曲がほしかったんです。ピアノも泣けるし、派手ではないですけど、好きな曲なんです。レコーディングは、あんなにクルクル動くフレーズをグランドピアノで弾いてもらってます。

中村郁香 あれは本当に死ぬかと思いました。原曲が打ち込みのピアノなので、もともと人間には弾けないんです。軽い鍵盤で弾けるように直したものではありますけど、グランドピアノで弾くと手が痛くて。半泣きになりながら録音しました。

朝日 グリスダウン(鍵盤を右から左に滑らせる奏法)とかグランドピアノでやるもんじゃないよね。

中村郁香 痛いよ、あれ。指がちぎれるかと思った(笑)。

――大変だったんですね。さて、皆さんは、この作品で正式なメジャーデビューとなります。今のお気持ちは?

藤田 メジャーですけど、環境はまったく変わってないので実感がないです。

中村郁香 以前から、やりたいこともやらせてもらってますし。

もっさ レコーディングしている場所も、メンバーも一緒だし。でも変に気負わなくていいし、自由で良かったです。

朝日 おかげさまで変わらずやれてるなと思います。書きたいものを書いて今の活動になっているので、それを無理やり変えろと言われてもできないですし。

藤田 そうなったらケンカです(笑)。

――メジャー進出ということで、活動の幅も広げられるとは思います。これを機にやってみたいことなどはありますか?

朝日 いいものが作れたらいいな、というだけです。あとは冠番組?(笑)

藤田 「より多くの人に見てもらいたい」というのはもちろんあります。

カズマ・タケイ バンドとしてオーソドックスな活動で進んできたので、これからもそういう風にやっていきたいです。特別な活動がしたいとかは特にないかもしれません。

――例えば『ミュージックステーション(テレビ朝日系音楽番組)』に出たい、とか。

全員 あー!

カズマ・タケイ 結果そこに行きつくのなら出たいです(笑)。

中村郁香 あとは何かのゲームの音楽をバンドで担当してみたいです。「全てのBGMをネクライトーキーがやりました」というのには興味があります。街を歩いている曲とかを作りたい。

朝日 それだったらゲーム自体を自分で作りたいな、『MOTHER2』みたいなの。あとはむーさん(中村)がサントラを作るとか、メンバーがソロ活動しているのを見たい。

――それぞれのソロ活動を朝日さんは推奨されるんですね。

朝日 ガンガンやってほしいですね。

中村郁香 たしかに朝日さんともっさが作詞作曲できるからって、全部頼ってたらダメだと思う。

朝日 でも、作りたくて作ってるからさ。

中村郁香 それでも何かあった時に、何もできないのは悲しいから。

もっさ 死ぬの!?(笑)

中村郁香 作れなくなる時期とかもあるでしょ!

朝日 俺が死んでもバンドが続いてほしいです。タケちゃんはサポートとかもやるので、アイドルの後ろで叩くときとか観に行く。

カズマ・タケイ 機会があればね。

――それで各人が忙しくなったら、バンド活動に支障が出ることもありえますが?

朝日 そこは上手く調節してもらって(笑)。

――さて『ネクライトーキー「ZOO!!」リリースツアー 「ゴーゴートーキーズ! 2020春」』も始まりますが、意気込みをお願いします。

カズマ・タケイ ワンマンで18カ所ということで緊張します。

もっさ まだ『ZOO!!』の楽曲はリハ中なのですが、普通に演奏するだけじゃない気がする。変なことになりそうな、面白いことになりそうだなと。ライブで曲がどう変化するのかが楽しみです。(取材日は2019年12月)

中村郁香 既存曲と新曲を混ぜてやると、また違うと思います。

藤田 まずは新曲を弾けるようにならなきゃ、という感じです(笑)。

――最後に2020年の展望をお願いします。

朝日 曲を作っていたいと思います。去年も曲を作ってましたし、結局バンドって規模や環境が変わっても曲を作ってライブする以外やることってあまりないんです。ちょっとずつ上手くなってきて、曲作りも良くなってきたので楽しいです。今作はがむしゃらで、自分が何をできるのかがわからない状態で作ったもので、果てしないポップスだった『ONE!』、自分の技術や経験、知識を詰め込んだ『ZOO!!』を経て、次に何ができるのか。自分の音楽が楽しみです。

(おわり)

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