INTERVIEW

ネクライトーキー「技術や経験、知識を詰め込んだ」5人が描く未来とは


ネクライトーキー

記者:小池直也

掲載:20年01月31日

読了時間:約10分

メンバーそれぞれのこだわりとチャレンジ

――個人的には「虫がいる」も歌詞と曲の質感がユニークで印象深かったです。

カズマ・タケイ 『MEMORIES』に続いて今回も合宿レコーディングをしました。山の中なので虫がいっぱい出るじゃないですか。そこで朝日が「虫がいるな」って30分くらいで作った曲です。割とパンクで思いのままに演奏しているんですけど、個人的には合宿レコーディングのハイライトになりました。

朝日 今回のアルバムで一番速い曲です。間奏ではギターとベースのユニゾンをやりたかったんです。

カズマ・タケイ 僕はバスドラムのドラムヘッド(皮)を外してミュートがない状態で録りました。パンチの効いた音色になるようにこだわってます。アルバムを通じてどういう音にするかをエンジニアさんと相談しながら、方向性を詰めました。

 あとドラムに関して、一番気に入っているのは「渋谷ハチ公口前もふもふ動物大行進」。あれの音作りは「レッド・ツェッペリンみたいな音にしたい」というところから始まってます。「虫がいる」とは反対でバスドラの穴をすべて埋めて、オープンな音色ですね。わかりづらいかもしれませんけど、カッコいい音になったんじゃないかなと。

――中村さんはキーボードの音色を作るのに毎回試行錯誤されていると以前聞きましたが、今回は?

中村郁香 「朝焼けの中で」の途中で登場するメロディとか、Aメロの音が意外と難しかったです。雰囲気を崩さずにキーボードをボーカルの後ろに入れようと作り込んでます。『MEMORIES』では2、3日かけて夜ずっと考えて作った音もあったんですが、今回は直感で作ってすぐに本番。だから「作らなきゃいけない!」みたいな感じです。その音がアルバムに収録されてしまうから、「弱音を吐いてる場合じゃないぞ」と死ぬ気でやりました。

朝日 僕も作った後に作曲者とエンジニア的な視点から意見交換しましたけど、個々のアレンジに関しては基本はおまかせでした。

――もっささんは全体的に声に艶が出た気がしましたが、いかがでしたか。

もっさ 今回は曲ごとにイメージをしっかり構築して歌おうと思っていて、(レコーディングが終わって)後から聴いてみたら「大人っぽくなってるかも」と感じて驚きました。もっとアホっぽい歌い方にも挑戦してますし、色々なスタイルを試したつもりです。難しいと感じたのは「ぽんぽこ節」です。サビはきれいだけど狂気も感じるし、方向性を考えるのに苦労しました。それもそれぞれの曲に世界観が強くあるからなんですけど。

――今回、コンセプトの共有には時間をかけたのですか?

もっさ 今回はそういう時間は少なかったです。前は「最近、指示しても言うこと聞かない」と歌録りで言われて、どうなるかと思ってたんですけど。今では全然指示されなくなっちゃって、ほったらかしにされがちでした(笑)。自由でしたけど、ひとつだけ朝日さんから提案されたのが「ぽんぽこ節」の<ヒトの分際で偉そうに!>という部分。最初は普通の叫び声くらいだったんですけど「もっと怒って!」と言われたので、その時は怒る理由もなかったんですけど、怒りをためて録音しました(笑)。結果的にさらに良くなったと思います。

朝日 アドバイスしたら怒りがいきすぎちゃって怖くなりすぎちゃったので(笑)、「静かに沸々怒って」と伝えました。

もっさ 最初はかわいくなりすぎちゃったかなと思います。タヌキっぽくやってたんです。

――藤田さんはベーシストとしてアルバム全体を振り返っていかがですか?

藤田 「ぽんぽこ節」や「北上のススメ」のイントロのベースラインは朝日さんが投げてくれたものなんですけど、休符のミュートが死ぬほど難しかったです。逆に「夏の暮れに」とか「放課後の記憶」は自由に弾かせてもらいました。「渋谷ハチ公口前もふもふ動物大行進」に関しては盛り上がってきた時にもっと音を歪ませたかったんです。自分の足元の機材だけじゃ足りなくて、エンジニアさんが常に準備しているBIG MUFF(エフェクター)をつないで「えい!」ってバリバリに歪ませて弾いたのが気持ち良かったです。コーラスも良い意味で気持ち悪くて気に入ってます。「夏の暮れに」と「放課後の記憶」はコーラスも考えていて、手のかかったかわいい子たちという感じです。

――前回の合宿では藤田さんが、みんなのご飯を作ったと言ってましたが、今回はどうでした?

藤田 今回は時間がタイトだったので、マネージャーが作ってくれました。

中村郁香 まるでみんなのお母さんみたいでした。食器洗いとかも手伝いたかったですけど、作業に追われていたので、私達はそちらに集中させてもらいました。

藤田 めちゃくちゃ美味しいご飯で最高でした。

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