INTERVIEW

広瀬アリスにとって三浦友和は「恩人」、気が沈んでいた時期に救われた一喝


三浦友和、広瀬アリス

記者:木村武雄

掲載:20年01月29日

読了時間:約7分

撮影秘話、緊張を解く役割

――劇中ではAI捜査に反発して“足”を使って捜査しますが、AIによってどんどん追い詰められていく緊迫のシーンが続く中で、お二人の軽妙なやりとりは面白く、緊張を解く役割があったようにも感じます。

三浦友和 広瀬さんが演じた奥瀬久未は警視庁捜査一課の新米刑事、かたや僕が演じた合田京一は所轄のたたき上げの刑事。そのギャップがより出ると面白いと思ったので監督に相談して、実際にそうなったんですけど、そうおっしゃって頂けると成功したのかなと安心しました。

広瀬アリス 私が監督に言われたのは「上司を上司だと思わなくて良い」ということでしたので、それを意識して演じました。三浦さんが全て受け止めて下さるので安心して演じました。

――コーヒー牛乳を飲むシーンがありましたね。

広瀬アリス 「テレビで観ていたものだ!」と思いました。車の中でパンを食べながら喋っていて、あのシーンは楽しかったですね。

三浦友和 アンパンと牛乳は昔の刑事ドラマの鉄板。アナログを強調したかったんだと思うよ。

――それと大型貨物船で大沢さんを追走するシーンがありました。

三浦友和 もう一生懸命ですよ(笑)。「途中でへばって広瀬さんに追い抜かれるようにして下さい」と監督に提案してああなりました。抜かれるのが普通だろうと思ってね。だいたい刑事ものって、刑事が駆け付けるようなキャラクターにされがちなんだけど、本来人ってそうじゃない。ただ、彼女の場合は足がもともと速いですから、関係なく抜かれる。無理に、合田の後に来るのは不自然なので。

――大沢さんは監督に色々と提案していたそうですが、三浦さんも?

三浦友和 クランクイン前からずっと脚本のやり取りはしていました。

――入江監督の印象はいかがですか。

三浦友和 脚本のやり取りをしても柔軟に受け入れてくれるし、「これは無い方が良いです」とはっきりしている。柔軟性が凄いですよね。知識も豊富で、信頼出来る監督でした。

広瀬アリス 衣装合わせの時に、色々とお話させて頂いて、奥瀬というキャラクター像を明確に書いた紙を頂きました。撮影中も的確に、しかも短くポンポンと言って下さる。話やすい方でした。あと、熊さんみたいで可愛かったです(笑)。でも、久々にお会いしたら痩せられていて(笑)。

――役と普段の自分との共通点はありましたか。

三浦友和 自分がやることなので共通点は沢山あるでしょうね。完全に作り上げることはできないので、地(じ)が出るということだと思います。自分の中のものが出てしまうので、自分が持っている感情の一部分なんだと思いますよ。

広瀬アリス 共通点はないかな…。別世界の人間だと思いました。

――おにぎりをガッツくところは

広瀬アリス あれは、わりと地が出ました(笑)。

――作品をやる前とやった後のAIに対してのイメージはどうですか。

三浦友和 AIに対しては30年、40年先ではなく、10年後の話で近未来を描いていて、今のところ危機感はないですね。人間の方が賢いのだろうなと思っているので。それはやっぱり人間が作りだしているものだから。学習していって、そのうち感情とかも全部AIが覚えて、何でもするようになるというのは分かりますけど、電源を抜いてしまえばいいじゃないかと思いますけどね。そうなっても自分で充電するようになるんでしょうけどね。

広瀬アリス AIに関してはニュースでも多く聞かれるようになって身近に感じています。自分が気付かないところでも使われていて、便利だなという感覚はあります。だけど、すべてを預けるというのは違うかもしれないとこの作品の試写を見て思いました。

三浦友和、広瀬アリス

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(おわり)

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