Halo at 四畳半「悩むだけで終わりたくない」年を重ねて開けた新境地の音像
INTERVIEW

Halo at 四畳半


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年01月28日

読了時間:約13分

 4人組ロックバンドのHalo at 四畳半が29日、メジャー2ndフルアルバム『ANATOMIES』をリリース。制作に約半年間をかけ、今までになかった手法で取り組んだという今作。彼ら自身の心模様をそのまま切り取ったようなアルバムとなったという。バンドにとってさらなる新境地となる本作について、渡井翔汰(Vo&Gt)、齋木孝平(Gt&Cho)、白井將人(Ba)、片山僚(Dr&Cho)に話を聞いた。【取材=平吉賢治/撮影=冨田味我】

約半年間の心模様を切り取ってアルバムに

『ANATOMIES』ジャケ写

――Halo at 四畳半は活動初期、千葉県のSound Stream(現在は「Sound Stream sakura」)というライブハウスで活動していたと聞きました。

白井將人 僕らが高校に入ったのが2008年くらいで、そこからずっと出続けています。最初の頃はコピーバンドで出て、といった感じです。

渡井翔汰 僕は昨日も(取材当時)Sound Streamで弾き語りライブをしていました。

白井將人 いまだに追加公演などの大事な位置付けで帰る場所という感じなのがSound Streamです。

――バンドにとってのホーム的な場所?

渡井翔汰 圧倒的ホームです。

――そこから始まりメジャーデビューを経て、昨年7月は東京・Zepp DiverCityで自身最大規模ワンマンライブがありました。終演後「新境地を体現しました」とおっしゃっていましたが。

渡井翔汰 言いました(笑)。

渡井翔汰

――そんな新境地を体現した昨年を振り返っていかがでしょうか?

渡井翔汰 前々作のメジャー1stアルバム『swanflight』から「挑戦、新境地を切り開いた一枚」と毎度のように言えるだけの作品を作れていたんです。4thミニアルバム『from NOVEL LAND』を作った段階で、Halo at 四畳半の音楽自体が鮮明に見えるようになってきました。これ以上進化できるのかという不安もあったけど、今作では制作意欲が凄く湧いたんです。約半年の制作期間でしたが、その間に聴いた音楽のエッセンスや影響が存分に出ていたり、思っていたよりも新境地を開拓できたことに驚いています。

片山僚 ライブの演出や楽曲のクオリティ、制作の仕方も年々レベルアップしているし、定着していっていると思います。自分のやりやすい方法が見えてきた1年でした。

白井將人 今までだったらセットリストの組み方も、お客さんとの距離の近さに重きを置いていたんです。でも今作の制作期間くらいから、熱量を出すということに加えて“表現する”という点に重心が向かっていると感じています。

齋木孝平 曲の雰囲気や音楽性が幅広く、深くなったし、新たに表現をする手段が選べるようになったと思います。

齋木孝平

――確かに今作は様々な手法で表現された作品と感じました。『ANATOMIES』というタイトルの意味は?

渡井翔汰 “解剖学”という意味です。このタイトルにしたのは、短い制作期間のなかで「こういう想いを曲にしたい」というのが尽きることなくポンポンと出てきた期間だったんです。約半年間の自分自身の心模様みたいなものをそのまま切り取ってアルバムに出来たので、自分自身を解剖して作ったという意味を込めて『ANATOMIES』というアルバム名にしました。

――今作が仕上がって改めていかがですか。

片山僚 「やっとできたな」という感じです。新しいことにチャレンジしたということなんでしょうけど、レコーディングや制作面で凄く大変だったので…今まで作った中で一番達成感がありました。

――制作はかなり苦労した?

片山僚 今作はそうでした。単純に制作期間が短かったというのもあるんですけど、ドラムのアレンジの仕方も、前々作くらいからやりかたに疑問を感じていたんです。それを今回で改善できないかという思いで制作していました。制作期間中はけっこう悩んだりしている時間もありました。

――その疑問点は今作で解決したのでしょうか?

片山僚 はい。DTM(デスクトップミュージック)で制作することが増えてきて、渡井と齋木が曲を作ってくるんですけど、全部の楽器が完成された状態でデータが送られてくる感じでやっていたんです。そのデータのドラム抜きの音源で、第一印象でイメージを膨らませるやりかたが自分に合っていると今回わかったのが良い発見でした。

――今作では様々なアプローチが増えたと感じたのですが、それは制作面での変化によるものが大きい?

白井將人 基本的な制作スタイルは、3rdミニアルバム『Animaplot』くらいからDTMで制作することが増えて、メジャー1stアルバムくらいから全てDTMでの制作スタイルに変わっていきました。そのスタイルは変わらずで、そこに対する各々の取り組みかたは変わってきています。僕はドラムのMIDI(電子楽器の演奏データを送受信、共有できる共通規格)でのロジカルな制作が楽しくなったんです。それは今までやってきてこなかったし、全体を聴いて「こういうベースをつけよう」という、わりと感覚的なものだったんです。大きなスタイルは変わっていないけど、各々の制作への取り組みかたは変わった作品だと思います。

――ギターパートの制作面では変化はありましたか?

齋木孝平 今回のアルバムは、渡井さんが作ってくるデモの段階が一番しっかりしていたんです。僕が関わっていなかったら「そのまま出していいんじゃない?」というくらいの。今まではギターのフレーズが入ってなかったり、「空いている部分を埋めて」という感じで、ほぼ自分で作ったフレーズを入れていたんですけど、今回は渡井さんが作ったフレーズをそのまま採用する率がけっこう高かったです。曲の世界観がしっかりしていたので読み取りやすいというか。そこで自分のフレーズも直感的な部分が多かったのかなと思います。

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