PassCodeが1月12日と13日、東京・新木場STUDIO COASTで全国ツアー『PassCode CLARITY Plus Tour 19-20』のツアーファイナル公演をおこなった。ツアーは2019年10月の東京・マイナビBLITZ赤坂を皮切りに、2020年1月18日の追加公演Zepp Nagoyaまで全国12都市16公演をおこなうというもの。ライブは昨年リリースされたシングル「ATLAS」や「Ray」など全18曲を熱演。新木場STUDIO COAST初日となった12日の模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

色んなものを超えてここまでやってきました

南菜生(撮影=Shingo Tamai)

 いよいよ年を跨いだ全国ツアーも追加公演を含め3日間。彼女たちの未来への通過点をこの目で確認しようと多くのオーディエンスが新木場STUDIO COASTに集結。2016年に行われた新木場STUDIO COASTはソールドアウトする事が出来なかったが、今回は2日間ともソールドアウト。続々と入場してくる観客に終始スタッフが「前に詰めて下さい」と促す。今はこの場所も手狭といった感覚すらあった。

 会場は熱気が充満するなか、開演時刻を迎えたところで暗転。バンドメンバーに続いて、4人がオーディエンスの歓声に迎えられるなかステージに登場。オープニングを飾ったのは「Future’s near by」。彼女たちの未来を示す一曲は、序盤からクライマックスのようなオーバーヒート寸前のパフォーマンス。それに応えるオーディエンスのボルテージもロケットスタートの如く最高潮だ。

 3年間待ちわびたステージ。ここにはひたすらライブを続けてきた、一つの結果が広がっていた。「Maze of mind」、「Taking you out」と間髪入れずに披露。生バンドによる音圧、今田夢菜のシャウトも絶好調で、オーディエンスの闘争心に火をつける。高まるフロアからの声に加速度を上げていく4人の歌とダンスとシナジーを感じさせてくれた。

高嶋楓(撮影=Shingo Tamai)

 南菜生の「準備はいい?」の言葉から、身体を弾ませるノリノリなナンバー「4」へ。会場が揺れるほどの盛り上がり。スクリーンに投影された自身の姿とリンクするダンスも見どころだった。続いて、イントロで見せるラウドなサウンドとは裏腹な軽快なステップが印象的な「Never Sleep Again」は、目まぐるしく変化していくグルーヴの波に見事に乗りながら、凄まじい盛り上がりを見せた。

 MCで南は「こんなにたくさんの人たちに会えて縁起がいいなと思っています」とコメント。そして、オーディエンスからリクエストを事前に募っていたことを話し、「リクエストしてくれたってことはすごく盛り上がってくれるんですよね?」と、オーディエンスを煽り「激動プログレッシブ」を投下。イントロのコーラス部分をオーディエンスが野太い声でステージへ向け放たれ、リミット越えのハイテンションな空間に。

 そして、今やるのが照れくさいと話していた懐かしい1曲「ドリームメーカー」は、4人もキュートなダンスを伸び伸びとパフォーマンス。振り付けも印象的な遊びこごろ満載の1曲で、PassCodeの幅広さを見せてくれた。

 MCで南は「(このステージを)待っていたわけではありません。色んなものを超えてここまでやってきました」と想いを語り、昨年リリースされたアルバム『CLARITY』の1曲目に収録されている「PROJECTION」へと流れた。

この景色を見て、続けてきて良かった

今田夢菜(撮影=Shingo Tamai)

 ライブも中盤戦。ここからのセクション「DIVE INTO THE LIGHT」や「GOLDEN FIRE」などリズミックで、ラウドな中にもエモーショナルで聴かせるナンバーを集約。オーディエンスもステージから降り注ぐサウンドを浴びながら音を満喫した。

 幻想的な蒼の空間に包まれた「In the Rain」は、南と高嶋の歌をバックに、大上と今田のコンテンポラリーダンスを彷彿とさせる流れるような振り付けが印象的。そして、星空の映像が投影される中、ミディアムナンバー「horoscope」を届けた。丁寧に歌詞に込められたメッセージを歌いあげる4人を、オーディエンスも見守りながら耳を傾けていた。

PassCode(撮影=Shingo Tamai)

 南は「今回は正真正銘のパンパンやな」大上陽奈子も「こんな新木場見たことない!」と満員の会場に嬉しそうなメンバー。さらに南はバンドセットでのパフォーマンスに最初は苦戦しながらも、ここまでやってきたことに「この景色を見て、続けてきて良かった」と語り、一つやってみたいことがあるとオーディエンスに向けて「It’s you」のシンガロングパートをレクチャー。一体感のある空間を作り上げ「It’s you」へ突入。フロアではオーディエンスが拳を掲げ、高鳴るシンガロングで感動的なシーンを描いていく。その光景に南は「ありがとう!最高の景色だ」と歓喜の声を上げた。

大上陽奈子(撮影=Shingo Tamai)

 ライブはラストスパートへ。ミュージック・ビデオの映像をバックにしたパフォーマンスは過去と現在の共演ともいえる「ONE STEP BEYOND」、続いて「TRICKSTER」、盛り上がり必至のアグレッシブナンバー「Tonight」へ。

 次曲に流れ込む予定があまりの熱気で同期用のPCがトラブルでストップ。急遽MCで間を繋ぎ、仕切り直し「Ray」を届けた。「諦められないからステージに立っている」曲中で発した南の言葉。わずかな光でもあれば、どんな壁にも立ち向かっていく、そんな気概をも感じさせた「Ray」のパフォーマンス。

PassCode(撮影=Shingo Tamai)

 そして、「何があっても負けたくない。どんなことがあっても乗り越えて見せる」と決意の1曲「ATLAS」を本編の最後に投下。新しい道を示すPassCodeの羅針盤ともいえるナンバーは、会場の絆を強固なものにしていくようだった。今田の渾身のシャウトを響かせ、『PassCode CLARITY Plus Tour 19-20』新木場STUDIO COAST初日は大団円を迎えた。

 次の日のことなど考えない、常に100%を出し切る全身全霊のステージは気持ちの良い爽快さのみが残った。2020年、もっと大きな舞台に立つ4人の姿がイメージできた一夜であった。

セットリスト

『PassCode CLARITY Plus Tour 19-20.』
1月12日@新木場STUDIO COAST

01.Future’s near by
02.Maze of mind
03.Taking you out
04.4
05.Never Sleep Again
06.激動プログレッシブ
07.ドリームメーカー
08.PROJECTION
09.DIVE INTO THE LIGHT
10.GOLDEN FIRE
11.In the Rain
12.horoscope
13.It’s you
14.ONE STEP BEYOND
15.TRICKSTER
16.Tonight
17.Ray
18.ATLAS

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