INTERVIEW

城 南海「今歌える曲が詰まっている」10周年からの“ニュー南海”


城 南海

記者:平吉賢治

掲載:20年01月13日

読了時間:約11分

リアルな言葉で初めて歌うテーマ

――10周年を迎えて今作が仕上がった心境はいかがでしょうか?

 「今歌える曲」が詰まっていると思います。今年改めて、10年続けるということはみんなに支えられてできた凄いことだなと思いました。歌手として新たな一歩を踏み出す年でもありますし、30歳になるという時期にYOUさんが女性のカッコ良さを引き出してくれて、ジャケットにもそれは表れていると思います。

 言葉も女性目線の強かな歌詞もあったり、これまで歌ってきた花鳥風月や平和、愛、そういうものよりもリアルな言葉で初めて歌ってみるテーマが今回たくさんありました。人間としても女性としても歌手としても、10年経った今だから表現できる世界なのかなという曲が詰まっています。10年前じゃ絶対に歌えないなという曲が多いんです。「こんな城 南海がいるんだ」というのをワクワクしながら聴けるんじゃないかなと思います。リリースできて凄く嬉しいです!

――本作では自身が作詞をした楽曲がありますね。

 初めて作詞をした作品は、「Danny Boy」の歌に詞をつけて武部聡志さんにピアノを弾いてもらった「紅(くれない)」という曲なんです。『ウラアシビ』のアンコールでもやって、途中から日本語で歌いました。そのあとちょこちょこ書かせて頂いて、自分のなかでもここぞという時に作詞をさせて頂いています。

――「ONE」は自身初の英語表題曲ですが、このタイトルに込められた想いは?

 “最高の友”という意味が込めれています。この曲はドラマ『特命刑事カクホの女2』の主題歌で、主演の名取裕子さんと麻生祐未さんをイメージして、私のなかで初めて友情をテーマした曲を頂いたんです。作編曲は大島賢治(ex THE HIGH-LOWS)さんで、作詞が宮原芽映さんなんです。10周年を迎えて新たな一歩を踏み出そうという意味も込められています。それでアルバムタイトルも『one』にしました。

――ドラマのイメージと自身に向けての想いも込められているのですね。城さんが作詞を手がけた「東京」にはどんな想いを込めましたか?

 さっきの話の曲「紅」のアンサーソングです。「紅」は奄美で1月に満開をむかえるヒカンザクラというピンクの桜があるんですけど、2月になるとボトボトっという感じで散っていくんです。散った後の桜流しの風景を見ながら…島というのは田舎だし大学もないしみんな出て行ってしまうので別れがつきものなんです。その時に大事な人に伝えられない想いを紅色に染まる空と川を眺めながら、「手を握って何も言えなかった」というような奄美の風景を思い出すんです。

 東京に住んで10年経って、都会にちょっと慣れてきてふとあの頃を思い出して、変わったものもあればふるさとへの変わらない想いもあって、今だったらあの時のあなたにありがとうと言えるような素直になれる自分がいるなと思うんです。「まだ変われないところもあるけど自分なりに頑張っているよ」ということを昔のあなたに伝えられるような、そういう曲です。

――東京にいる今と、昔に対しての想いも込められているのですね。歌詞面でもう1曲、「るるる」はYOUさん作詞ですね。YOUさんとの交流はどういった感じでしょうか? 

 レーベルの先輩であり、共通で繋がっているスタッフさんもいるんです。あと『THEカラオケ バトル』という歌番組にゲストでいらっしゃっていて何度もお会いして。それでYOUさんとの共通の知り合いのスタッフさんがYOUさんに歌詞をお願いしたいと言ったら「ああ〜! 南海ちゃんね!」って言ってたらしくて(笑)。それで是非ジャケットもお願いしたいということになって、ビジュアルのプロデュースをして頂きました。洋服とか靴もYOUさんの私物なんです。ポージングからなにから全部やって頂きました。

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