総額50億円はあるという21台のフォード車とフェラーリ車をバックに撮影に応じた堂本光一(撮影=木村武雄)

 【取材雑感】堂本光一が6日、都内で行われた映画『フォードvsフェラーリ』(1月10日・日本公開)公開直前記念イベントに出席。本作を全面的に応援するアンバサダーとしてその魅力を力説した。この日は天候にも恵まれ、名車も揃い、太陽の光を浴びる堂本は戯曲に登場する主人公のように見えた。

 【写真】車を降りる瞬間

 1966年のル・マン24時間レースを舞台に、絶対王者フェラーリに立ち向かった男たちの奮闘を描いた実話。マット・デイモンと、クリスチャン・ベイルが今回初共演で主演を務める。

 車好きで知られる堂本。当時の自動車産業の実態を軽く触れながら本作の魅力を「フェラーリとフォードのスタンスが忠実に描いていて、車好きじゃない人も心から楽しめる。男女問わず、年齢問わず楽しめる」とし、デイモンが演じるカー・デザイナーとベイルが演じるカー・レーサーの友情も見どころだと語った。

 司会を務めた元TBSアナウンサーの安東弘樹氏も車好きで知られ、車好きならではの観点に大きくうなずいていた。

 ところで、この日は晴天にも恵まれ、時折風も吹き込む心地よい陽気だった。総額50億円という21台のレーシング・カーに囲まれてのイベントで、車好きとしては最高のロケーション。そうしたなかで、堂本から気品を感じる所がいくつかあった。

 この日は「フォード GT40 マークII」の助手席に乗って登場。報道カメラマンは、本人不在の中で行われたリハーサルの段階からどう降りてくるかチェック。どういうアングルで撮るか思案していた。

 大音量の音楽、そしてエンジン音を立てながらその車はゆっくりと停車した。ドアが開き、右手をフレームにかけ、ややうつむき加減で姿を現した堂本。車高が低く、車内も狭い。降りづらそうだが、足を伸ばし、そして地面に立った。なんともない光景だが何か違う…。襟の立ったロングコートに長い足、そしてその井出立ちはミュージカルなどに出てくる、白馬を降る王子のようだった。

 その後に行われたフォトセッション。時折、風が吹き込んで髪がなびいた。眩しさもあってか目を細めていた。更にカメラマンの要望に応え両手を広げるポーズを取った。バックに並ぶ車のボンネットが太陽の光で反射。逆光も手伝って収めた写真は堂本自身も光り輝いているなんとも高貴な姿。

 姿だけではない。堂本は「ライブや舞台は、魔法の空間、異次元の世界観というか、不可能だよなと思っていることを可能にしていく作業。不可能なことを可能にしていく作業は好き。魔法の空間を作っていく仕事に携われて幸せ」と言葉からも格好良さが滲み出ていた。

 立っているだけでも絵になる男。語っても絵になる男。ミュージカルの一部がそこで行われているような感覚もあった。ちなみに、21台のレーシング・カーをバックにトークは進んだが、何度か振り返り車を眺める姿があった。本人も「何度も振り向いてすみません」と笑み。愛馬を見つめるような視線だった。【木村武雄】

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