デジタル声優アイドルの22/7(ナナブンノニジュウニ)が24日、Zepp DiverCity(TOKYO)で、結成3周年を記念した『Birthday Event 2019』を開催。来年1月11日スタートのテレビアニメ『22/7』のオープニングテーマ「ムズイ」、エンディングテーマ「空のエメラルド」を初披露した。また、来年2月・3月に東名阪ツアーを開催することも発表した。この日は年内の卒業を控える花川芽衣にとって最後のライブステージ。ファンに感謝を直接伝えるとともに、これまで担当してきた斎藤ニコル役を新メンバーの河瀬詩が引き継ぐことを発表した。

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 息を飲む始まりだった。場内が突然暗くなると、雨音が鳴り、傘を差したメンバーが現れる。そこには花川芽衣の姿もあった。天井からは5枚の透過カーテンがつるされている。そして、朗読劇が始まった。男子の声・女子の声とペアになって秋元康氏が書いた全5話の青春物語を読み上げていく。以前よりも声の表情が豊かになったその朗読は目をつぶるとその光景が浮かんできそうだ。そして、声だけでなく、傘やカーテンを使って情景描写させていた。

朗読劇

 朗読劇を終え楽曲パートに移る。水色を基調にした新衣装で再登場したメンバー。「未来があるから」、「Rain of lies」と立て続けに披露する。そして、MC。予定では挨拶だけの登場だった花川は「急遽初めからみんなと踊ることが決まりました。最後まで精いっぱい頑張りたい」と挨拶。そして帆風千春は「結成3周年でこの会場でできることがありがたい」と感謝。海乃るりは「初めてステージに立ったのが朗読劇だった。秋元先生が書いて下さって、最初は声だけだったけど、今回は傘を使ったり見ていても楽しいものになったと思う」と語った。

朗読する白沢かなえ

 そして「不確かな青春」へ。歌の始まり、一列に後ろ向きになったメンバーが一回転して笑顔を見せる恒例の振付だが、いつも以上に笑顔だった。そして「優しい記憶」、「叫ぶしかない青春」を続ける。

西條和

 ここで再びMC。西條和はオーディション当時を振り返り「あのときは今よりももっと欠落していた。人間じゃないかったみたいな。最近はスタッフさんに人間っぽくなってきたねと言われて、この調子で人間を目指していきたい」と西條らしいユーモアあふれるエピソードで会場の笑いを誘った。

 天城サリーは演技指導を受けた際に、他のメンバーと重なってはいけないということで側転してセリフを言ったことを回顧。「それを先生に褒められて。私としてはやりすぎたかなと思ったけど、やりすぎた方が良いんだと。それから殻が破けた」。海乃はラジオ番組の思い出を振り返った。

宮瀬玲奈

 白沢かなえは海外での仕事は刺激になっているとし「海外の仕事は心を変えてくれて、視野が広がった1年だった」と振り返った。また宮瀬玲奈はお笑いタレントと共演することでトーク力が付いたとし「これからもいろんなことを吸収したい」と意気込み。

 倉岡水巴は、3年間で涙を一番「放出」したのは11人で歌えるようになったことだったとし、涼花萌は3人にキャラクターが与えられ、この1年を神木みかみと一緒にバラエティ番組に出られたことが嬉しかったと明かした。また武田愛奈も柊つぼみとしてバラエティ番組に出られたことが良かったとし「今年1年積極的に行けた」と回顧。帆風は定期公演を通して「それぞれの強みが出来た1年」と振り返った。

海乃るり

 そして、来年1月11日スタートのテレビアニメ『22/7』のオープニングテーマ「ムズイ」と、エンディングテーマ「空のエメラルド」を初披露。西條は「ムズイ」は「命の重さや生きる意味を歌っていて、一人ずつセリフがあるので、声優アイドルの私たちらしい曲になっていると思う」と紹介。帆風は「空のエメラルド」について「ふさぎこんでいるように見えるけどサビは爽やかで未来を感じるような曲」と紹介した。

 更にこの日は4つの発表をおこなった。1つはテレビアニメ『22/7』でエクストラエピソードとして神木みかみ、東条悠希、柊つぼみの3人が新たに加わった11人の物語となる第13話が制作されることが決まった。

 また、来年春にリズムゲーム『音楽の時間』をリリース、そして、公式ファンクラブの発足。最後に、初のツアーとして、来年2月27日にZeppTokyo、3月20日に梅田クアトロ、3月27日に名古屋ボトムラインで開催することも決まった。

22/7

 そしてライブは佳境を迎える。西條は「私たちにとってとても大切な歌です」と声を詰まらせ「何もしてあげられない」、続けて「ロマンスの積み木」。武田が「突っ走っていきますか!」と煽り、本編は疾走感のある「韋駄天娘」で締めくくった。

 終わるや否やアンコールが巻き起こる。程なくしてスクリーンにオーディションからこれまでの軌跡をまとめた映像が流れ、「2+2+7=11」という言葉がこだまする。それを合図にメンバーが再登場する。歌い届けたのは「11人が集まった理由」。冒頭から涙を流すメンバー。花川は目をはらし歌い上げる。

最後の挨拶をする花川芽衣

 歌い終え、花川が挨拶する。「沢山ご心配をおかけしてごめんなさい」とし、「リハーサルでメンバーが必死に練習している姿を見て私も決意をしなきゃ、前に進まなきゃと思いました。卒業という形でみんなとお別れするのは寂しいけど、これからも大好きな仲間であることは変わりない。沢山の応援本当にありがとうございました」と語った。

 そして花川が担当していた斎藤ニコル役を、新メンバーとして新たに加入する河瀬詩(かわせ・うた)が担当することが発表され、河瀬がステージに登壇。「まだまだ未熟者ですが、これから頑張りますので、見守ってくれたら嬉しいです」と挨拶した。

天城サリー、花川芽衣、河瀬詩

 改めて天城は「この3年間おつかれさまでした。私たちの宝物だし、卒業しても仲間。詩ちゃんともいっぱいの思い出を作っていきたい」と挨拶。帆風は「これまでと今とこれからが見られたステージになったと思います。これからもよろしくお願いします!」とファンに呼びかけた。そして、花川はメンバーがステージを去った後、一人残り、上手、中央、下手に向かってそれぞれ深々と挨拶。最後は笑顔を見せて去っていった。

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