パフォーマンスグループのAAA(トリプル・エー)が12月6日、7日、8日、東京ドームで4大ドームツアー『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』をおこなった。ツアーは11月16日の京セラドームを皮切りに、12月22日の福岡ヤフオク!ドームまで全9公演をおこなうというもの。懐かしいナンバーから最新曲「BAD LOVE」までメドレー含む全26曲を披露。8日に開催された東京ドーム最終日の模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

懐かしい曲をやってもいいですか

ライブの模様

 開演前から客席はペンライトの光による美しい光景が広がっていた。巨大なステージを目の前にそれぞれが開演を待ちわびていた。いよいよ開演時刻になりゆっくりと暗転すると、巨大なスクリーンに近未来の日本を描いた圧巻の映像が投影。そして、高揚感を煽るなか赤く染まるステージに、情熱的な赤い衣装を纏った5人がステージにゴンドラに乗って登場。近未来のテーマにピッタリな「Sorry, I…」でライブの幕は開けた。

 客席は赤とは対照的に青で染まる中、5人もクールなパフォーマンスで魅了する。続いては、フレームボールと呼ばれる、ステージ前方で炎が吹き出す演出が目を奪った「DEJAVU」へ。AAAの鮮やかな歌とダンスに会場の熱量も高まっていく。

 イントロでの西島隆弘と日高光啓による掛け合いがエキサイティングだった「SHOW TIME」は、オーディエンスの持つペンライトとシンクロした演出で、一体感をより強く感じさせ、2コーラス目からムービングステージでアリーナの頭上を縦断。巨大なドームならではの演出で盛り上げた。

 日高が「遊ぼうぜ!」と、西島&日高コンビと宇野実彩子&與真司郎&末吉秀太の2組に分かれトロッコに乗って「MUSIC!!!」を披露。西島は満面の笑顔でオーディエンスに手を振る姿も。日高は「愛してるぜ東京!」とテンションの高い言葉でオーディエンスに投げかける。宇野の伸びやかな歌声も印象的だった。

 一旦5人はステージを後にし、出題されるメンバーについての質問に答えていくという、5人の今が垣間見れた映像を挟み、衣装をチェンジした5人がセンターステージに登場。シャンパンゴールドのペンライトでゴージャスに彩られるなか「Charge & Go!」を歌唱。間奏での息の合ったダンスも印象的だった。

 続いて、AAAの中でも叙情的なメロディが心を打つ「恋音と雨空」を流れるような振り付けとの相乗効果で聴かせ、「Lil’ Infinity」へ。新緑をイメージさせるグリーン、ラベンダーを彷彿とさせるパープルと、楽曲の情景に合わせ変わっていくペンライトのカラーで視覚でも楽しませてくれた。そして、5人がステージを大きく使ったパフォーマンスで魅了した「Winter lander!!」。サビではウェーブもおこなわれオーディエンスも一体となり楽曲を盛り上げた。

 MCで西島はこれまでのドーム公演の映像をチェックし、MCが面白かったと自画自賛。さらに西島がもしInstagramをやったら、一発目にどんな写真を上げるのかという話題で、宇野と日高の3人で盛り上がった。予定調和ではないアットホームなMCはAAAの魅力の一つ。どんな話が飛び出すのかワクワク感を、ステージパフォーマンスだけではなくMCでも与えてくれた。

 ピアノと共に登場した日高。自身による華麗なピアノ演奏から「懐かしい曲をやってもいいですか?」と2007年にリリースされた14枚目のシングル「唇からロマンチカ」を披露。歌謡ジャズ要素のあるアレンジで、情熱的な歌を響かせた。そして、レーザーがドーム中を照らし、高揚感を煽るオープニングから與と末吉の2人が真っ白な衣装で花道の両脇から登場。エレクトロな「First Name」をクールにパフォーマンスし、リズムに乗って鮮やかなダンスで魅了した。

 続いて、花道の最先端となるステージに西島と宇野が登場。2人はひそひそ話で、ここで披露する曲が何年ぶりかを話し合う。届けられたのは6年ぶりのライブ披露となった「drama」。ペアルックのような衣装は恋人のような雰囲気を醸し出し、胸をキュンとさせるラブソングを情感を込め2人でデュエット。ミラーボールが輝く中、スクリーンの奥へと2人は消えていく。ドームの天井には「Love Like a Drama + Fan smile」の文字が投影。客席にも同様のメッセージがペンライトを使って表現され、幻想的な光の空間は前半戦のハイライトだった。

AAAはまだ旅の途中

AAA

 2019年のライブ映像を挟み再び5人がステージに揃って「笑顔のループ」を歌唱。ムービングステージに乗ってゆっくりと移動しながら、心地良いサウンドに5人の歌を乗せていく。続いての「LOVER」では、エンディングでの末吉の無邪気な笑顔に大きな歓声が上がる。

 ライブも後半戦へ。一気にテンポを上げて「SHOUT & SHAKE」を投下。日高が「そろそろギアを上げていきたいんだが、ついてこれるか東京!」と力強く煽り「No Way Back」へ。西島と宇野が向かい合い、至近距離での歌唱にドーム全体から叫びにも似た歓声が上がる場面も。

 カーチェイスのスリリングな映像から、スパンコールの入ったゴージャスな衣装にチェンジした5人がメインステージの下からゆっくりと登場。近未来の東京の映像をバックに「Next Stage」へ突入。AAAのアグレッシブな側面を打ち出し、オーディエンスの振り上げる腕にも力が入る。

 そして、10月23日にリリースされたラテンのグルーヴが心地よい「BAD LOVE」で、ドームも曲調に合わせ妖艶でセクシーなピンク色に染まる。アダルトなAAAを存分に見せ、盛り上がり必至の「PARTY IT UP」へ。身体を揺さぶりかけるビートと歌にノリノリで楽しんだ。ここで日高は「AAAはまだ旅の途中」だと投げかけ、本編ラストに選ばれた曲は「WAY OF GLORY」。メンバーはステージから伸びた5つのタワー上で歌唱。銀テープが鮮やかに舞うなか、約5万人による多幸感溢れる空間を作り上げ、ステージを後にした。

 アンコールではオーディエンスによるウェーブも起こり、AAAの登場を待ちわびる。衣装をチェンジした5人が再びステージに登場。キャッチーな「LIFE」では親指と人差指で作る“Lポーズ”と呼ばれるジェスチャーをドーム全体でおこない、ライブならではの一体感を作り上げた。美麗な花びらが舞う映像が、楽曲をさらに印象的なものにしていた「さよならの前に」と2曲続けて届け、ここで30分を超える長尺のMCへ。

 西島は「寝言で目が覚めた」という睡眠の話しから、西島の恋愛の話へシフト。與はこの日の中盤で話題に上がった西島の恋愛感が理解できないと、4対1(西島)に分かれて討論。さらに標的はきれい好きな與にも飛び火するなど予測不可能な展開へ。AAAの仲の良さが伺えるフリートークに華が咲いた。

 トークで盛り上がった後はメドレーへ。「DRAGON FIRE」でスタートし、メンバーはフロートに乗りドームを一周。フロートからサインボールをスタンドやアリーナに投げ入れるサービスも。メインステージに戻り「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」では、サビで恒例のタオル回しでハリケーンのような渦をドームに作り上げた。「まだまだ飛ばすぜ!」とスクリーンに大小様々なメンバーが、マルチに表示される迫力のある映像をバックに「GAME OVER?」を披露。

 ラストは「Yell」を届けた。<夢の咲く場所はここにある>、<限界すらまだ見ていない>と、ファンとの絆を確かめ合うように、キラキラと雪のように紙吹雪が舞うなか、集まったオーディエンスに感謝を告げ『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』の東京公演は大団円を迎えた。

 約3時間半というボリューミーなステージだったが、あっという間に時が過ぎた充実した空間。回を重ねるごとに進化しているのが伝わってくる完成度の高いパフォーマンスに、最新技術を駆使した映像や演出は、ファンはもちろんの事、訪れた誰もが心を動かされる極上のエンターテインメントだった。

「AAAはまだ旅の途中――」

 この言葉から彼らはここで満足することなく、高みを目指していくことだろう。2020年、AAAのさらなる躍進に期待したい。

セットリスト

『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』

12月8日@東京ドーム

01.Sorry, I…
02.DEJAVU
03.SHOW TIME
04.MUSIC!!!
05.Charge & Go!
06.恋音と雨空
07.Lil’ Infinity
08.Winter lander!!
09.唇からロマンチカ(日高光啓)
10.First Name(與真司郎&末吉秀太)
11.drama(西島隆弘&宇野実彩子)
12.笑顔のループ
13.LOVER
14.SHOUT & SHAKE
15.No Way Back
16.NEXT STAGE
17.BAD LOVE
18.PARTY IT UP
19.WAY OF GLORY

ENCORE

EN1.LIFE
EN2.さよならの前に
EN3.メドレー(DRAGON FIRE/I4U/ハリケーン・リリ、ボストン・マリ)
EN4.GAME OVER?
EN5.Yell

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