Hilcrhyme(ヒルクライム)が12月22日、東京・EX THEATER ROPPONGIでメジャーデビュー10周年を迎えた2019年の集大成となる全国ツアー『Hilcrhyme TOUR 2019「SUN&MOON」powered by Anker』最終公演をおこなった。

Hilcrhyme

 2009年のメジャーデビュー以降、数々の名曲と名ライブをファンの記憶に刻んできたHilcrhyme。2018年以降はTOCひとりのプロジェクトになるも、日比谷野外大音楽堂での再始動ライブ、自身の人生を乗せた最新アルバム『Hilcrhyme』等々「皮肉なことに、Hilcrhymeは今がいちばん強い」と自身も語るほど力強いメッセージを音楽に乗せ続けている。ツアー開幕直前に「改めて「Hilcrhyme、すげぇな!」って思わせます」と意気込んでいたTOCだが、その宣言通り、Hilcrhymeの波乱万丈なミュージックヒストリーを網羅するセットリストに対し、最初から最後まで全身全霊のマイクパフォーマンスを繰り広げた。

 なお、この日の公演は「TIME FOR THE SUN」「TIME FOR THE MOON」とブロックを分け、前半に太陽の似合う楽曲群を用意。冒頭の「アイセイ」から赤いペンライトが会場中を照らすと、その美しい光景の中で「うーん……好き」と時折ファンへのあふれる想いを口にしながら、いつも自分自身を奮い立たせてくれた「パーソナルCOLOR」や「Changes」、10年前のHilcrhymeと勇気を出して対峙してみせた「純也と真菜実(熱帯夜)」「春夏秋冬」などの名曲たちを超満員のオーディエンスと歌い上げていく。また、初の試みとして2人の女性ダンサーとのパフォーマンスも展開。月の似合う楽曲群を用意した後半では、例えば「Lost love song【II】」や「BAR COUNTER」などの切ないラブソングでドラマティックに絡み合う場面もあり、今まで以上に表現力の増したエンターテインメントショーを堪能させてくれた。

Hilcrhyme

 そんな見どころ満載のライブにおいて最も衝撃的だったのは、アンコールで披露された新曲/未発表曲「Be ZERO」。TOCは「すごく楽しみにしてほしい。Hilcrhymeは紆余曲折を経てここに辿り着いていると思います。今日は完売御礼、本当にありがとう。俺はひとりじゃないなと思えています」と感慨深げに語り、その上で「750日前を振り返らせてくれ」と、Hilcrhymeの大きな分岐点となった日付「20171201」を連呼しつつ「俺たちの時が止まった日、大事なモノが欠けた日、絶望を知った日……そこから俺はずっと上だけを見ている。そこから俺は誰よりも強くあろうと決めた。くだらない回顧主義者たちの「あの頃はよかった」なんて話にも耳を貸さない。回顧? 最高のHilcrhymeを2020年に創ってやる。誰にも邪魔させない。見とけ!」と宣言し、その曲を熱唱してみせた。間違いなくHilcrhyme史上最大にエモーショナルかつセンセーショナルなナンバーだった。

Hilcrhyme

 こうして「Hilcrhymeは今がいちばん強い」その言葉を文字通り体現したHilcrhyme。前述の新曲リリースも楽しみだが、年明け1月11日には『Hilcrhyme × Sanrio Puroland NEW YEAR LIVE 2020』をサンリオピューロランド内 エンターテインメントホールにて開催し、1月29日にはTOC名義の2年ぶりのニューアルバム『立国宣言』をリリース。さらに、同作を携えたツアー『TOC TOUR 2020「立国宣言」』も決定している。【取材=平賀哲雄】

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