板野友美が15日、東京・渋谷のこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロで、全国ツアーの追加公演『板野友美 LIVE 2019 “T” TOUR ~Very Merry Xmas~』を開催した。二部公演のこの日は、新曲となるクリスマスソングなども披露。一足早いクリスマスプレゼントを贈った。【取材=木村武雄】

光の宮殿

 「ワンマンライブをもっとパワーアップしたものがお見せできればと思います」

 インタビューでそう意気込みを語った板野。「充実したライブだった」という6月1日のワンマンライブをアップデートするため、ツアーに向けて「もっとこういう曲があったらいいな」と思い作った最新ミニアルバムが『LOCA』。それを組み込んでの本公演はまさに、今の板野友美の魅力が詰まった内容となった。

 6月1日のワンマンライブがベースとなっていることもあり、ステージには階段付の2階ステージが設置された。これまでのミュージックビデオ(MV)がステージバックのスクリーンに流れ、それが終わると暗転。再び明かりが戻されたときには2階ステージにダンサー4人と板野友美の姿。どっと大歓声が轟く。そのなかで『LOCA』収録の「LOVE SEEKER」を披露した。

 同曲はロック調のダンスナンバー。その曲を腹筋が露になったピンクをベースとした衣装で魅せていく。「Let’s go Tokyo Come on!」と呼びかけて披露した2曲目はミドルテンポのダンスナンバー「Little Devil Girl」。ここまで大人な雰囲気を広げていく。「手拍子ください!」と3曲目は『LOCA』収録のポップな「エースのB君」。ダンサーとともにポンポンを振りながらキュートに歌い上げ虜にさせた。

板野友美

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 あっという間に3曲を終え、MC。「ツアーが始まった時は秋だったけど、きょうは寒いですね。皆と一緒に踊って会場を熱くしましょう!」と語り「皆さんの声を聴かせてほしい」とコールアンドレスポンス。そのまま「OMG」へと移行した。MVの世界観を彷彿とさせるセクシーなダンスパフォーマンスで魅了。更にバラードナンバー「1%」を挟んで「Gimme Gimme Luv」。定番となっているダンスナンバーで会場をさらに熱くさせた。

 一転、ダンサーによるダンスパート後に届けられた8曲目「One Last Kiss」からはバラードが続く。ドレス姿でステージに再登場した板野は水面のような光演出のなかで歌い上げる。ステージ奥から伸びる2つの白光はダイヤモンドダストのようだった。そして「ドウシテ」では幻想的な世界が広がっていた。ステージ中央に立つ光の柱。板野がそこに立つと、無数の白光が一気に放射される。その光景は氷で作られた宮殿のよう。そのなかで板野は優しく歌い上げた。そしてここでのセクションの締めくくりと「#いいね!」を届けた。6月1日のワンマンライブでも見られた振付はこの日もキュートで楽曲でも描かれた女性の日常を切り取った。

板野友美

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 ここで一呼吸を置くようにMC。笑顔を見せる板野がオーディエンスに問いかける。「今年はどういう1年でしたか?」。板野にとって今年はどうだったのか率直な思いが語られたあと「来年は充実した1年にしたい」とライブを再開。まずはバラード曲の「私のOnly one」を披露。「すき。ということ」ではバックスクリーンにMVが流れるなかで歌い上げた。その後もダンスナンバーを織り交ぜながら、ミニアルバムの表題曲「LOCA」を披露。スポットライトを浴びる板野はオリエンタルな衣装で妖艶に踊り、歌い上げていく。心を躍らせる「COME PARTY!」を挟み、『LOCA』収録の「恋ゴコロ」で更に高揚感を高める。そして本編ラストは「Crush」。板野の煽りにジャンプするオーディエンス。場内が激しく揺れる。板野もダンサーとクールでキレの良いシンクロダンスを披露する。こうして大興奮のなか本編は終了した。

板野友美

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特別なクリスマス

 アンコールでは、「もう発売されて8年が経つ」と「ふいに」。当時とはまた異なる曲の世界観が広がっていた。そしてラストは、ドラマ『僕はまだ君を愛さないことができる』のオープニングテーマにも起用され、自身が初めて作曲した「君に贈るうた」。キャッチーで耳に残るサビが印象的で、ドラマの物語が脳裏に浮かぶようだった。

 ダブルアンコールに応えて再び登場した板野はサンタクロースのコスプレ。ここからはクリスマスムード一色になる。まずは「サンタが街にやってきた」を優しく歌い上げた。サンタコスに「恥ずかしいけど、どうですか?」と笑みを見せながら「大好きな曲で、ファンクラブに入っていたほど。当時はカラオケでずっと歌っていました」と、BoAの「メリクリ」をカバー。スポットライトを浴びるなかで伸びやかな歌声を披露し、魅了した。

 さらに、クリスマスのために作ったという新曲「Very Merry Xmas」を披露。バックスリーンには雪が舞い、青と白の光が2階ステージの縁に灯る。それは幻想的な空間だった。この楽曲のリリースの予定はなく、この日限定。まさに板野からの一足早いクリスマスプレゼントとなった。最後は『LOCA』収録曲「Destiny」。板野がインタビューで「最後に歌いたい曲」と語っていた、板野の思いが込められた楽曲。星空が舞う映像の上に映し出される歌詞。板野の伝えたい想いが表れていた。

板野友美

 ダブルアンコールも含めて全25曲、あっという間に駆け抜けた。思えば、同じダンスナンバーでも激しさが伴った初期の楽曲に対して、ミニアルバム『LOCA』で魅せたのは大人な雰囲気。そのコントラストはライブ全体に緩急を与えており、光の演出やダンサーを従えての振付などによって楽曲の世界を奥行きのあるものとして見せていた。今の板野の魅力が凝縮されたライブとなっていた。来年への期待が増す、そんなひと時だった。

セットリスト

01.LOVE SEEKER
02.Little Devil Girl
03.エースのB君
04.OMG
05.Girls Do
06.1%
07.Gimme Gimme Luv
08.One Last Kiss
09.ドウシテ
10.#いいね!
11.私のOnly one
12.すき。ということ
13.Queen Bee
14.MAN UP!!
15.LOCA
16.COME PARTY !
17.恋ゴコロ
18.Crush

EN01.JAN-PARAN!!
EN02.ふいに
EN03.君に贈るうた

WEN01.サンタが街にやってくる
WEN02.メリクリ
WEN03.Very Merry Xmas(新曲)
WEN04.Destiny

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板野友美
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