大沢たかお

 大沢たかおが18日、都内のホテルでおこなわれた、主演映画『AI崩壊』(2020年1月31日公開、入江悠監督)完成報告会見に出席した。この日は、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、三浦友和、入江監督も出席。記者の質問に応じた。

 AIをテーマに入江悠監督がオリジナル脚本で描くサスペンス作品。AIが人間の生活に欠かせない存在となった10年後の日本を舞台に、暴走を始めたAIが人間の“生きる価値”を選別して殺戮を開始。それを阻止しようと奮闘する主人公たちの姿を描く。

 主演でAIの開発者の桐生浩介役を演じた大沢は「息もつけないぐらいハラハラドキドキ。この映画はどうなるのか予想がつかない、スケールとエネルギーに満ちた久々に体験できた日本映画」と自信。

 逃亡者にもなった桐生は追手から逃れようと各地を転々とする。渋滞の車を抜けたり、地下道を走りぬく姿、船に身を隠す様子は緊張感がある。「3週間ぐらい走っていました。スタントもなく全部自分でやれと。CGを使うんだろうなと思っていたら使ってもらえず」と冗談ぽくそう語った。

 逃亡劇の舞台、貨物船は1日貸し切り、渋滞は名古屋で街の一画を閉鎖、地下下水道は大阪で撮るなど、そのロケ現場もダイナミック。「ハリウッド風日本映画にみられないように、そだけでは徹底して」と並々ならぬ思いで挑んだことを明かした。

 入江監督も「近未来という話であるとともに、パニックものでもある。大沢さんがいろんなシチュエーションで逃亡して、どんどん追い詰められたほうが物語的には面白い。なので、面白いロケーションを探して、船も地下道も良い場所があったら行く、という感じで移動しました」と説明した。

賀来賢人、大沢たかお、岩田剛典

 また、大沢は入江監督は俳優の意見も受け入れる柔軟な姿勢があるとし、通常は監督と話すタイプではないという自身も今回はクランクイン前にキャラクターに対して話し合ったという。その一幕を以下に紹介した。

 「近未来パニック映画はトム・クルーズが成立するけど、残念ながら僕はトム・クルーズではないので、大きく考え方を変えないといけなかった。ハリウッド映画には負けない、日本映画の強みは人間を表現。リアリティのある人の匂いとか人のそういうものを表現するのはすごいと思ったので、それを監督に伝えて。主人公はヒーローかもしれないけど、そうではなくて、皆さんのご主人や恋人なんでもいいですけど、そういう身近な人が必死になって日本全国に起こったクライシスを解決するという方が自分としては等身大にできるし、観ている人も同じ目線でドキドキハラハラしてくれるだろうと。それを監督とディスカッションして」

 脚本を手掛けた入江監督は「僕が書いたのはあくまでも紙の上のもの」とし「色んな出来事やハプニングが映画ではどんどん起きてくる。でも最後に何を観るのかといったら俳優さんやキャラクター。そこに血を通わせる作業は、大沢さんは脚本段階から進めていて、そこで気づけて人間関係はこうだよね、家族はこうだよねというのを撮影中もずっと教わっていたと思います」と逆に大沢の姿勢から学ぶことも多かったと明かした。

 また「自身にとっても挑戦でプレッシャーがあった」という入江監督。しかし、この日キャストを観て安心感が出てきたといい「日本映画が少しオリジナルの脚本やゼロから作ってくれることになってくれたら。ゼロからモノ作りをしている気概があった。それが映画のなかで隅々まで映っている。映画作りの原点に帰りたい」と期待を寄せた。

大沢たかお

大沢たかお

 大沢は「2年ぐらい休んでいて、去年現場に戻ってきて。そのなかで決めたのは、メーターが振り切っている一番挑戦している作品だけ出て自分の俳優人生を終わろうと。そのなかで日本テレビはこんな難しい台本に大きな予算をかけて勝負するのかと。そこにロマンを感じて、俳優生命を懸けてぶつからないと思い、ぶつけた作品。ぜひ劇場で足を運んでいただければと」と語った。

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