コトリンゴとのん

 女優・のんが9日、都内でおこなわれた、アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(20日全国公開)スペシャルライブ付き特別試写会に出席した。この日は、本作の音楽を担当したコトリンゴによるライブもおこなわれた。のんは映画について「凄い作品になっている」と自信。コトリンゴも「のんさんの声のすずさんは一体感があって感動します」と主人公すずの声を演じたのんを絶賛した。

コトリンゴとのん

 本作は、2016年に公開され累計動員数210万人の大ヒットを記録した漫画家こうの史代さん原作、片渕須直監督によるアニメ映画『この世界の片隅に』に250カットを超える新エピソード、遊郭の女性テル役の声に花澤香菜が新たに参加した長尺版。主役のすずの声をのんが演じた。

 のんは「今日は皆さんと一緒にコトリンゴさんの演奏を聴くために来たといっても過言ではないのですごく楽しみです」とライブを前に興奮気味な様子を見せた。

 コトリンゴは映画のために新たに書き下ろした新曲4曲の中から「試験栽培」を初披露。ステージにはサックス奏者の副田整歩が登場し、コトリンゴの軽快なリズムのピアノ伴奏と交互に会話するような演奏で温かな雰囲気で会場を満たした。

 さらにオープニングテーマ「悲しくてやりきれない」を演奏。ライブ用にアレンジされ、文字通りスペシャルな空間を作り上げて映画の試写前にふさわしい舞台となった。

コトリンゴによるライブパフォーマンス

コトリンゴによるライブパフォーマンス

 のんは「最高でした。何度も鳥肌立って感動しました」と絶賛。コトリンゴは「3年前、のんさんと監督が見守るなかで演奏したことがあって。その時よりは落ち着いて演奏できました。3年間一緒にこの映画と歩んでいる気がしてすごく嬉しかったです」と自身のステージを振り返った。

 話題は本作について。のんは、片渕監督から本作を「作るから」と聞いた時から心の準備はしていたものの、3年が経っても具体的な話が出ず「監督は忙しいから立ち消えたのかなと思っていた」という。それでもこうして制作が叶い「嬉しい」と感慨深げ。コトリンゴも「3年かかって、本当に20日の公開が日に日に楽しみです」と喜んだ。

 片渕監督とのエピソードについて、のんは「(北条)周作さんを演じた細谷佳正さんの録音を終えた監督と会って、『細谷さん、新しい球投げてますよ!』と言われて気合い入れてね、みたいな感じで(笑)」と監督に発破かけられたことを明かした。

 また、のんは「前作と違う台詞の響きがあったり、同じシーンでも違う意味があったりして凄い作品になっていると思います」と今作に自信を見せた。

のん

のん

 コトリンゴは「前回は無声の中で曲を作ったんですが、今回はのんさんの声が頭の中にあるから作りやすかったですね。のんさんの声のすずさんは一体感があって感動します」とのんの声の演技を高評価。

 最後に、のんは「前作と新しい映像が影響しあって、新たな一つの作品が誕生しました。じっくりご覧ください」と観客に呼び掛けた。【取材・撮影=松尾模糊】

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