m-floが11月22日と23日、Zepp Tokyoでワンマンライブ『m-flo 20th ANNIVERSARY LIVE “KYO” 』をおこなった。デビュー20周年と11月6日にリリースされた5年振りとなるニューアルバム『KYO』のリリースを記念しておこなうというもの。ライブにはm-floの楽曲を彩ってきた”loves”アーティストたちもスペシャルゲストとして登場し、「come again」や「No Question」などアンコール含め全30曲を届けた。この20年の軌跡を辿るような23日の模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

今日まで作り上げた曲をどんどんやりたい

LISA

 スクリーンに「m-flo準備中」のメッセージが投影され、程なくしてステージに3人が登場すると大きな歓声が迎えた。ニューアルバム『KYO』から「E.T.」でライブの幕は開けた。オープニングから生のリズムとエレクトロのサウンドの見事な融合を見せ、心地よいグルーヴを作り上げ、オーディエンスも腕を振り、盛り上がっていく。ノンストップで繰り広げられるなか、「MARS DRIVE」では身体を大きく使って一体感を作り出していく。

 VERBALは「1stアルバムから今日まで作り上げた曲をどんどんやりたいと思います」と、ニューアルバムから「juXtapoz」を届けた。ビートに合わせ、効果的にシンクロしたライティングが高揚感を煽っていく。続いての「How You Like Me Now?」ではLISAのリズミックで伸びやかな歌声、トロピカルなアレンジが冬へと向かう今を、再び夏へと引き戻してくれるよう。「been so long」へと展開。オーディエンスのコールも響き渡るなか、左右に腕を振り上げる美しい光景がフロアに広がり、なんともキラキラとした美麗なライティングに吸い込まれていくよう。

 LISAはここまでの盛り上がりに「素敵すぎる!」と感激。VERBALは今日のセットリストに「これで世界を回りたいぐらいのセットリスト」と自信を伺わせた。ミディアムバラード「EKTO」を届けた。LISAの情感を込めた歌、サビでは感情が爆発するかのようなダイナミックなシンセサウンドが、ドラマチックに楽曲を盛り立てる。ライブならではのアレンジで魅了する。

 ここでゲストのEmily、日之内エミ、YOSHIKAがステージに登場。「love comes and goes」をパフォーマンス。ニュージャックスィングを彷彿とさせるビートに乗って四者四様の歌声を響かせる。20周年という節目に相応しいヒストリカルなステージに、オーディエンスのボルテージも高まっていく。

 LISAと日之内エミがステージを後にし、VERBAL、Emily、YOSHIKAの3人で「Loop In My Heart」を披露。続いてEmilyとVERBALで「DOPEMAN?」へ。フロアではタオル回しで盛り上げ、楽曲の勢いをブーストさせるよう。VERBALのラップもフロアの導火線に火をつけるかのようにアグレッシブ。そこに乗るEmilyのエモーションたっぷりの歌で感情を揺さぶりかける。

 VERBAL「この曲は疲れますね(笑)。でも、めちゃくちゃ盛り上がってくれて嬉しいです」と、続いてCrystal Kayをステージに呼び込み、“lovesシリーズ”の始まりの曲となった「REEEWIND!」を届けた。VERBALとのラップの掛け合いもエキサイティング。Crystal Kayのソウルフルな歌でお台場の夜を彩っていく。「Love Don't Cry」では☆Taku Takahashiはシェイカーでノリノリ。Crystal Kay「盛り上がりすぎてイヤモニが途中で落ちちゃった」と、楽しそうに話す。

VERBAL

 初めてコラボしたのがVERBAL。20年来の付き合いということもあり、Crystal Kay「もうファミリーみたい。参加できて嬉しい」。ここで☆Takuがプロデュースしたクリスタルケイの16歳の時のナンバー「Boyfriend -partII-」を披露。Crystal Kayはステージを大きく使って、生き生きとした、甘酸っぱい世界観を表現した歌声。

 VERBALが、特段に長いセルフィ棒のGoProカメラを持って登場。全員が敬礼するイントロ「gET oN! 」でフロアも身体を弾ませ熱い空間を作り上げていく。☆Takuも定位置から飛び出し、ラップで応戦。そして、サポートメンバー紹介を挟み、ゲストのMinami(CREAM)がステージに登場し「Perfect Place」を歌唱。オーディエンスは腕を上下に、躍動するリズムに合わせ、ヒップホップのマナーで一体感

 再びLISAがステージに登場。始まったのはニューアルバムから独特な雰囲気を持つ「STRSTRK」は、エピックなシンセサウンドが壮大なサウンドスケープを作り出し、会場を異次元へと導いてくれるようだった。VERBALがステージを後にし、LISAがフロントに一人残り「PULSE」へ。☆Takuの歌声も堪能し、複雑に絡み合うサウンドに包まれていく。

 LISAと☆Takuはインターナショナルスクール時代の話に花が咲く。昔、歌った歌唱代をまだもらってないと☆Takuに催促するLISAに☆Takuは「墓穴掘った」と苦笑い。でも、LISAは「でも、m-floというビッグプレゼントもらったからいいか」と、ファンの中で人気が特に高い一曲「Orbit-3」を披露。VERBALも再びステージに登場し楽しませる。

 そして、期待の超新星ラッパーであるJP THE WAVYを呼び込み「Toxic Sweet」をパフォーマンス。トロピカルなバックトラックに乗って大きなうねりを作り出し、心も体もウキウキと踊り出す。日之内エミがステージに登場し、「Summer Time Love」へ。メジャー感のあるエナジー漲る歌声が会場の隅々まで響き渡る。そして、ゲストのMINMIを呼び込み「Lotta Love」は、眩い光が瞬くなか、フロアはお祭り騒ぎのような盛り上がりを見せた。

 再びLISAがステージに登場し、ニューアルバム『KYO』から「HUMAN LOST」を届けた。スクリーンにはアニメーションが投影され、スペーシーな雰囲気の中、ライブは佳境へ。

最後まで僕らとロックしてくれますか

☆Taku

「against all gods」を終え、☆Takuは「Loveを感じます」と話しアルバムタイトルに込められた意味を説明。最善の選択で今日に繋がっている、そしてここから無限の未来が広がっていると、ニューアルバムから「KYO-TO-KYO」を届けた。オーディエンスは音を浴びるかのように、静かに耳を傾ける。ラストは代表曲「come again」を披露。サビでミラーボールが会場に星のような美しい光を映し出し、多幸感に満ち溢れるなか、3人はステージを後にした。

 アンコールに応え、☆TakuとVERBALがステージに、昨日のアンコールでのドタバタ劇を明かし、今日は大丈夫で良かったと、ゲストのmelody.を呼び込み「miss you」を届けた。メロディの透明感のある歌声に、大きな渦を作りだした。そして、YOSHIKAを呼び込みバラードナンバー「let go」を熱唱。瑞々しい歌声は清流のようにZeppに流れていく。

 VERBALは「アルバムを作るのに2年掛かってしまいましたけど、この2年間は僕たちにとって必要な時間でした。色んな想いで音楽活動をしているなか、スタジオに入ってデビュー当時のように曲を作るというのは出来なくて、東京から離れてジャムって出来た曲たちが『KYO』というアルバムに入りました」とアルバム制作について話すと、LISAは「もう『☆Taku』というアルバムなんじゃないかというくらい。私たちの楽曲に魔法を掛けてくれたのは彼、マエストロは☆Takuでした」と称賛。そして、☆Takuは「色んな人がいて出来たことで、こうやってみんなが集まってくれたことが、僕たちにとって本当に意味のあることなので、もう一度感謝させて下さい」と改めて感謝を告げた。

lovesメンバー集合

 名残惜しさが残るなかVERBALは「最後まで僕らとロックしてくれますか」と投げかけラストは、人差し指を掲げ「最後にDJ ☆Takuドロップイットしてくれますか」とオーディエンスと一緒に、シーケンスのスタートボタンを押すようなジェスチャーから「No Question」で最高の共鳴を作り出し、LOVESのメンバー8人も呼び込み、会場全体でカウントダウンをおこないフィナーレを迎えた。

セットリスト

『m-flo 20th ANNIVERSARY LIVE “KYO” at ZEPP TOKYO』
11月23日@Zepp Tokyo

01.E.T.
02.prism
03.MARS DRIVE
04.juXtapoz
05.How You Like Me Now?
06.been so long
07.EKTO
08.Beat -interlude-
09.love comes and goes (m-flo loves 日之内エミ,Emyli & YOSHIKA)
10.Loop In My Heart (m-flo loves Emyli & YOSHIKA)
11.DOPEMAN? (m-flo loves Emyli)
12.REEEWIND! (m-flo loves Crystal Kay)
13.Love Don't Cry (m-flo loves Crystal Kay)
14.Boyfriend -partII- (Crystal Kay)
15.gET oN!
16.Perfect Place m-flo loves Minami
17.All I Want is You m-flo loves Minami
18.STRSTRK
19.PULSE
20.Orbit-3
21.Toxic Sweet JP THE WAVY
22.Summer Time Love (m-flo loves 日之内エミ)
23.Lotta Love (m-flo loves MINMI)
24.HUMAN LOST feat. J.Balvin
25.against all gods
26.KYO-TO-KYO
27.come again

アンコール

28.miss you (m-flo loves melody).
29.let go (m-flo loves YOSHIKA)
30.No Question

■セットリスト配信はこちら
https://avex.lnk.to/m-flo_kyo-setlist

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