吉岡里帆

 吉岡里帆(26)が先月28日、都内で開かれた舞台『PARCO PRODUCE 2020 「FORTUNE(フォーチュン)」』(2020年1月14日~2月2日、東京芸術劇場プレイハウス)制作会見に出席。舞台への思いを明かした。

【写真】吉岡里帆のチャイナ服姿

 本作は、『ポルノグラフィー』『ハーパー・リーガン』『夜中に犬に起こった奇妙な事件』など、多くの戯曲を生み出した、イギリス演劇界を率引する劇作家・サイモン・スティーヴンスによる新作で、英国に先駆け、日本で世界初上演する。

 悪魔と契約し、欲望を叶え続けすべてを手に入れた男が、やがて闇へとかけ堕ちていき最期にたどりつく姿を描く。

 森田剛演じる主人公・フォーチュンが思いを寄せる素直でまっすぐな女性・マギーを演じる吉岡は、「10代の時に初めてこの仕事をやりたいと明確に思ったのが小劇場の学生演劇を見た時で、その時から舞台の虜、戯曲の虜」と回顧。

 ここ最近は映像作品への出演が続くが、何年か前から舞台の出演を熱望していたようで「素晴らしい舞台に出会えて嬉しい。みなさんと真っすぐに向き合いたい」と感無量の様子だった。

 本作の演出は、ドンマー・ウエアハウスやオールド・ヴィック・シアター、ロイヤル・コート・シアターといった英国有数の劇場で数々の作品を手掛けるショーン・ホームズ。美術・衣裳はポール・ウィルス。

 吉岡は、世界で活躍するショーンら演出家との稽古を通じて「モノを一つ一つ積み上げていく楽しさを噛みしめていて、この日を待ち望んで来たんだと実感。とても嬉しい。まずは足を引っ張らないぞ、という気持ちで臨みたい」と意欲を示した。

吉岡里帆

 この日会見に出席したショーンは「二つの国の真ん中のものを立ち上げている感じがある」とし、両国の文化などが交わることで新たな可能性が生まれると期待を示し、サイモンも「演劇の喜びは想像力を使って今までない所に向かっていくこと」と述べていた。

 吉岡は「本を読み解く作業していて、たった一行の何もない文章に凄い要素が含まれていて、例えば『あなたのことが好き』ということも人間のどよめくことが書かれていて、慎重に読み解くことを文化が違うからできています。なぜこう思うのか、なぜこういうセリフなのか、魅力を探る第一歩。見えないものを想像することでこの作品はグッと面白くなると思います。そういう一つ一つのイマジネーションが大事で無機質な空間でさせ有意義なものになる」と語った。

吉岡里帆

 吉岡の演じるマギーは映画プロデューサーでもある。「(役柄に対して)年齢的にも若いですが、プロデューサとして成功している知的のある女性なのでブレないように一生懸命戦って素晴らしい作品ができるよう稽古中みなさんと真っすぐに向き合いたい」と意気込んだ。【木村武雄】

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