舞台挨拶に登壇した、左から三田尚人、SWAY、永野、斎藤工、金子ノブアキ、小池樹里杏、清水康彦監督

 斎藤工、永野、金子ノブアキ、SWAY、小池樹里杏、三田尚人、清水康彦監督が29日、都内でおこなわれた映画『MANRIKI』初日舞台挨拶に登壇した。

 映画は、ファッションイベントに出演した際に得た違和感から着想した永野の原案・原作をもとに、斎藤、永野、清水に金子ノブアキを加えた映像制作プロジェクトチーム「チーム万力」が制作。駆け出しのファッションモデルが仕事欲しさに美容クリニックで小顔矯正施術を受けたところから展開されていていくブラックコメディ。

 本作で主演を務め、齊藤工名義で永野と企画・プロデュースした斎藤は、構想から完成までに約3年の時間を費やしたとし「すべての時間が必要だったと今は思えます。その間に起きた紆余曲折も詰め込み、作品が発酵していく時間だった」と回想。

 当時は配給する映画会社が見つからなかったとし、代表する出演作『昼顔』と、永野の持ちネタ『ラッセン』に絡めて「『昼顔』と『ラッセン』が映画を作るということで色眼鏡で見られて、そういうことにもあらがい作品を作った」と振り返った。

 作品を制作する上でリードの役割を果たしたという音楽。それを手掛けた金子はこの日を迎えたことについて「作品がリリースされるのは毎度毎度ちょっとした切なさがあって。出来上がって次が始まったということで…」と早速「次は何を作る?」と持ちかけると周囲も乗り気。斎藤は「『MANRIKI2』、略してマン2マンということで塾をテーマに」と意欲を示した。

 この日を迎えるまでに各地で展開したプロモーションに参加することが多かったSWAYは「今年こんなにも工(たくみ)さんと永野さん、金子さんと仲良くなれるとは思わなかった。鍋を囲むとは思わなかった」と振り返った。

 一方、本作を制作にするにあたって斎藤は「スプラッターよりもアートのような、1枚の写真で匂い立つような作品にしないと消化されてしまう懸念は多くあった。それが結局3年という月日で良い形になった」という。

 また、永野は正義や正論ではくくれない人間の感情を描きたかったとし、それを斎藤に預けた結果「独特の作品になった」と感無量。更に「僕はコンプレックスだらけで、映画は一生作れるかどうかわからないので本作にそうした思いを詰め込んだ。コンプレックスは武器になるし、ネタはほぼコンプレックスでできている」と語った。

 永野の才能を高く評価する斎藤は「『ラッセン』の人でとらわれているのはかわいそうだと思った。この映画に永野さんの本質が詰め込まれている。悔しいですけどこの人ほど芸術的な人はいないなと感じ続けました」と称えた。

 更に、永野の感性に共鳴した理由を「こうした華やかな後の帰り路に自分がどういう心持いでいるか、そこに真実はある。今のエンタメは華やであるけど、孤独で無表情なときこそリアルがある。永野さんにはそこがある」とし、「当初は企画書が通らなくて、これは日本で作ってはいけないんだと思い、手探りでも作ってやろうと反骨心で作った。日本において意味のある作品が出来たと思います。今後は色眼鏡で見られない世界にも展開していきたい」との思いも明かした。

この記事の写真

記事タグ

コメントを書く(ユーザー登録不要)