5人組男性ボーカルグループのCOLOR CREATION(以下カラクリ)が11月20日、4枚目のシングル『The Call』をリリース。白、青、赤に続いて今回のテーマカラーは黒。「秘めている黒を隠さないで。一人一人が生きるべき光なんだ」日々の生活の中で自分らしさの表現に葛藤する全ての人に向けた力強い“自己肯定”ソングとなった。インタビューでは次のフェーズに突入した作品となった『The Call』の制作についてや、様々な経験を積んできた5人だからこそ響くという、歌に込められたその背景に迫った。【取材=村上順一/撮影=片山 拓】

どう表現したらカラクリ5人の魅力が引き出せるか

――今作KAZさんが全ての曲を手がけていますが、作曲作業はいかがでしたか。

KAZ 今まで「Waiting For You」や「CANVAS」で作詞はやったことはありましたが、作曲は初めてでした。実は1stアルバム『FIRST PALETTE 』がリリースされた後から、僕ら毎月1曲作曲するというノルマを自分たちに課して作曲にも力を入れてきました。その取り組みの中で6月に「The Call」、7月に「Black Papilio」、8月は「Crazy Cruising」を作りました。「The Call」はテーマが黒というのは決めていたので、それに向けて制作を始めて、今まで僕らがやってこなかったジャンルをやりたいなと思い、ロックバラードに挑戦しました。

KAZ

――制作はスムーズでしたか。

KAZ メロディはすんなりと出来ました。その中でどう表現したらカラクリ5人の魅力が引き出せるかを一番考えました。あと、出だしでどういう曲が始まるのかわからないようにしたかったので、Bメロから展開して、サビでスケール感を大きくしてコーラスが映えるようするために長い音符を使用してメロディを作りました。

JUNPEI 初めて聞かせてもらった時に、KAZがメンバーの歌いまわしや特徴がわかったうえで、それをどう活かすかを考えて作ってくれたんだなということがすぐに伝わってきました。曲の全体像がすぐにイメージ出来て、これは絶対良い曲になると思いました。

――YUUTOさんは「The Call」を聴いていかがでしたか。

YUUTO この曲は周りの目を気にして個性を出せなかったり、思っていることや言いたいことを言えないといった、自分の個性を黒に見立てた楽曲なんです。僕自身も高校時代、歌手を目指すことを周りに言った時、きっとみんな応援してくれるだろうなと思ったら、「歌手なんてなれるわけないじゃん」と実際は冷ややかな反応でした。でも、周りの声にも負けずに夢を追いかけてきたから、カラクリで「The Call」という楽曲を伝えられる立場になることができました。自分の経験も踏まえて歌うと、より感情が入るし、僕以外の4人にもそういった経験はあるので、僕らが歌うことでより説得力は増したんじゃないかなと思います。

YUUTO

――皆さんも同じような経験が?

TAKUYA 僕もYUUTO君と一緒で、周りが進学や就職していくなかで、歌手という夢を周りに流されないように反骨精神で乗り越えてきたところがあります。「The Call」を聴いて改めて当時を思い出したんですが、進路担当の先生がかけてくれた「頑張れよ」と言う言葉はどこかそっけなかったなと。先生もどうアドバイスしたらいいかわからなかったんだと思います(笑)。なので、歌手を目指したいという生徒が出てきたときは、僕に連絡ください(笑)。

――確かに歌手へのアドバイスは難しいですよね。

TAKUYA その時の僕はそこまで考えていなかったので、もしかしたら自分が知らない間に周りからも冷たい視線でみられていたのかなと思いました。そうやって改めて自分にも刺さっている楽曲だからこそ、それを伝えたいという感情は今回のシングルが初めてでした。今まではこう歌ったら感動してもらえると考えて歌っていた部分もありましたが、自分がまず感動してインプットしたものを、自分なりに伝えていくことができたので、魂が乗った作品になったと感じています。

――KAZさんはどのような体験がこの歌に入っていますか。

KAZ 僕は小学校の時合唱団に入っていて、周りは女子で男は僕だけという状況でした。それもあって中々友達も出来なくて...。なので小さい時から少数派というのを感じながら、生きていました。その中で虐められたりした時期があって中学校に上がるまで1人も友達がいなかったんです。弱い自分を偽って強い自分になろうと、親が柔道の先生をやっていたので、僕も柔道を始めたりしました。6年間柔道をやって違う自分は手に入れたけど、それは父がなって欲しい人生を歩いているような気がして、将来このまま行ったら自分の人生ではなくなってしまうとずっと考えていて...。

――つらい時期があったんですね。

KAZ でも、中学3年で上京してから自分の景色が大きく変わったんです。今の僕を見て、コミュニケーション能力もあって、歌手になって順風満帆な人生を送っていると思っている人もいるかもしれないですが、実はここまでにすごい葛藤や孤独がありました。表に見えないだけでやりたくない仕事をしていたり、夢を諦めてしまったり、同じような境遇の人は沢山いると思います。僕は自分の考えはマイノリティだけどそれを肯定して、やりたいことの一歩を踏み出して、自分を受け入れたから希望が見出せたと思ってます。みんなにもその一歩を踏み出して欲しいという思いで「The Call」を作りました。

――RIOSKEさんはいかがでしたか。

RIOSKE 僕はペルーとのハーフなので、自分のルックスがみんなと違うのが嫌でした…。それを隠そうと癖っ毛を伸ばしたり、自分の顔を隠したいという時期もあって。なのでコンプレックスを持っている人の気持ちはわかるんです。「The Call」のテーマが決まった時に自分にも刺さる曲だから、ライブで歌っていても今まで以上に感情が込み上げてきます。今は吹っ切れて自分らしく生きるということがテーマになっているので、みなさんにも自分らしく生きて欲しいと思います。この曲は届けたいメッセージが特に強い1曲になりました。

RIOSKE

――JUNPEIさんはどのような思いがありますか。

JUNPEI 僕は中学生の頃、周りとの意識の違いに葛藤がありました。僕は小さいころからずっとサッカーをしていて中学校もサッカーが盛んな学校でした。当然の流れで周りの友達は卒業したらサッカーの強い高校に進学すると言っていたのですが、僕はその時、音楽に興味を持っていて将来は歌手になりたいなと心の中で思っていました。ただ、チームメイトや監督の前で「僕は歌手を目指します」とは言えなくて…。

 周囲に合わせて高校に進学したんですけど、自分の夢や本当にやりたことに嘘をついているのがだんだんしんどくなって、サッカーをやっていても全然身が入らなくなりました。寮生活中、夜1人で考え込んでしまってずっとモヤモヤしていました。これじゃダメだと思って「音楽がやりたい」と親に告白して、大阪の高校に編入させてもらって音楽を始めることができました。

――勇気を出して今があるんですね。

JUNPEI 周りの目を気にして本当の自分に目を背けていたら、今のメンバーやスタッフさん、ファンのみんなと出会えなかったし、今はなかったと思うんです。自分に正直に生きて良かったなと思います。皆さん境遇は違えどそれぞれそういう周りと自分の考えの違いに葛藤することがあると思います。曲の冒頭に入っている2万人の歌声は、聞いた人が「私だけじゃないんだ」と共感して自分と向き合うきっかけになればと思って入れました。

――その2万人の声を入れようという案はどなたから?

KAZ 曲が完成して、スタッフさんとどういう曲、アレンジにしようか話している時に、「ここに声を入れたらどうだろう?」というアイデアが出てきました。でも、2万人という人数になるとはその時は思っていなかったので、完成して感動しました。

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