沖縄出身バンドのseven oopsが13日、5thアルバム『日常』をリリースした。メンバーの脱退や改名などの変化を経て発表した前作『songs for...』から約1年。アコースティックツアーをはじめとした新しいチャレンジと、沖縄での生活のなかから生まれた新作は90年代のサウンドと軽快なリズムが掛け合わされたものであった。ここに至る背景にあったものとは何だったのだろうか。seven oopsの3人に楽曲に込められた想い、コラボしたD-51やBEGINの島袋優、旧メンバーのMICHIRUらについてなど、話を訊いた。

おしゃれなものを目指した

「日常」通常盤ジャケ写

――前回のアルバム『songs for...』のリリースから1年が経ちます。この期間はいかがでしたか。

KEITA あっという間でしたね。今年の1月、2月に『songs for...』のバンド編成でのツアーをおこなって、3月は3人で旅行してゆっくりしたり。4月に今回のアルバムの話を頂いて、11月をめどにリリースしましょうと。結構前に決まっていたんですけど、のんびりしすぎちゃったかもしれないですね。こだわったからこそ、スケジュールがきつくなったのかなとも感じてます。レコーディングが終わって3日後の9月14日には『seven oops Cafe Live Tour 2019 七驚 〜茶処音楽巡業2019〜』が始まっていて(笑)。

NANAE アコースティックツアーも3人になってからするようになったことのひとつですね。最初はみんな慣れない楽器や状況で大変だったこともあったのですが、今回は3回目なので自然に楽しんでライブできているなという印象です。新曲もそこで披露していました。

MAIKO 全員いい感じに“日常”生活を送っていたんです(笑)。私は去年と今年にかけてラジオのお仕事が増えました。音楽よりもそっちのことばかりやってましたね。FM yokohama『かりゆし☆らんど』、FM那覇『7!! seven oops MAIKOのへっぽこらじお』で定期的に出演していて。

――それでは新作『日常』についてお聞きします。今作で最初にできた曲はどれでしたか。

KEITA 「君の声」と「lonely night」は僕が3年前くらいに書いてストックしていた曲です。それ以外で僕が最初にアルバムのために書いたのは「好きな人の好きな人」ですかね。その後に「Happy Life」「morning」という順番でした。今回は作品を通してアレンジをGIRA MUNDOさんにお願いしています。コンセプトを決めた時に彼がいいんじゃないか、と。

今作は90年代前半の渋谷系ポップスだったり、ちょっとおしゃれなものを目指しました。僕らも30歳を超えたし、キラキラなポップスで元気な感じというよりもコードとかも少しこだわりたかったんです。それでいてリズムの解釈は新しい感じを織り交ぜたりしたものにしたら、面白いんじゃないかなと。GIRAさんはソカやラテンのビートに精通していますし。

――作品のコンセプトよりも、まずサウンド面を決めていったと?

KEITA アルバムとしてブレないように先にサウンドの打ち合わせをしたんです。作詞作曲は僕ひとりではなくメンバーに書いてほしいし、みっちー(旧メンバー:MICHIRU)にも参加してほしかったので。みんなには作品のコンセプトはそこまで決めずに「好きに作ってください」と伝えました。それで作ってもらった楽曲を僕がまとめて、GIRAさんと話し合いながら構築していった感じです。

――NANAEさんが作った「さらば」はミュージックビデオにもなっていますが、こちらについて教えてください。

NANAE 個人的にはアルバムのために曲を作るということも久しぶりでした。私の曲はアップテンポなものがないので、それに挑戦しようと思って作ったらメロディよりも歌詞が大変でしたね。漫画を読んでも映画を観ても、楽しくて前向きな恋愛の歌詞が浮かばないんですよ。なので普通の恋愛ソングではなく、パンチの効いたテーマをひとつ決めて内容を広げようと「処女を卒業する女の子」というトピックを設定しました。

聴いてくれる人にとって、自分の殻を破って突き進んでいく前向きな曲になればいいな、と思った時に浮かんだのが「処女」という言葉で。処女を卒業するタイミングって大きな問題じゃないですか。勇気がいることだし、大人に近づくことでもあるので。

――MAIKOさんがD-51のYASUさんと共作した「横恋慕」についてはどうですか?

MAIKO もともと一緒に作る予定ではなかったんですよ。曲はできても詞を書くのが苦手だったので、YASUさんに相談したんです。そうしたら詞を書いてくださるということで、曲を先にお渡ししてお願いしました。「横恋慕」とはパートナーがいる異性を好きになることなんですけど、それを今の時代に沿う内容で表現してくれましたね。

KEITA 沖縄では大体みんな飲む場所が一緒なので「おー!」みたいな感じです(笑)。

MAIKO なので、たまたま会った時にオファーしたんですよ。バンド内でNANAEと共作することはあったのですが、メンバー以外の人と歌詞を作ることはなかったので刺激的でした。

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