森七菜に引き出されたもの

――物語では、美保と遥は良き友人として惹かれ合いますが、それもアーティスト・魔鬼(藤田富)の登場で変わっていきますね。撮影現場はどうでしたか?

 森七菜ちゃんはよく笑う子で、私が話すことをよく笑ってくれるんです。だから自分が面白い人になった気分になれるというか(笑)。ピュアさも持っていてイメージのまま。似顔絵も書いてくれたり、楽屋にあったギターを使って、人が入ってきたらコンビニの入った時の音を鳴らすとか。そういう遊び心もあって、のびのびとした感じでした。でもシリアスなシーンではお互いに意識はしていないと思いますが、少し距離を保つようにはしていました。

――共演者によって感情を引き出したり、または引き出されたりすることもありますが、今回は?

 ありました! 七菜ちゃんが演じた美保だからこそ、役として私もすごいスピードで惹かれていきました。もともと遥は美保の存在は知っていてどんどん惹かれていくんですけど、芝居をしていても自然とそういう感情が出てきましたし、遥が美保に抱いた友情を超えた部分、友情以上の執着というか、そうした部分も見えたらいいなとは思います。美保としてだけでなく七菜ちゃん自身が凄く魅力的な人なので、七菜ちゃんだからこそ増して感情移入はしやすかったです。

 七菜ちゃんとの日々が楽しくて、現場に行くのが楽しかったです。本当に癒されて、帰り道も一緒で、懐いてくれて。いっぱい質問とかもしてくれたり、私の似顔絵を自由帳に書いてくれたり。それに誕生日プレゼントもくれました! 私がある会話のなかで魚卵が好きということを言ったんです。それを覚えていてくれて、誕生日プレゼントにいくらをくれたんですよ! 感動しました。すごく嬉しくて。「紗和ちゃん帰りますか?」と言って「これ、ハイ!」と保冷剤をいっぱいにして渡してくれたんです。一生懸命で、すごく想いが伝わってきました。私のクランクアップの時だったので、後に「ありがとう」のお手紙を書きました。

――撮影が去年9月とのことですが、あれから1年が経ってますね。久々に会った印象は?

 もう変わってなかったです。七菜ちゃんの活躍は見ているので、会えるのを楽しみにしていました。赤ちゃんみたいなところもあって。可愛いんですよね。それに本当にいい子。

――自分にないものも森さんにあった?

 ありますね。

――この作品に出たことによって得たものはありますか?

 やっぱり七菜ちゃんとの出会いが大きかったと思います。ナチュラルなお芝居をする人で、勘もよくて、その辺の学びもありました。

仁村紗和

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