あとがき

 この2年は、板野友美が自分自身と見つめ合い「自分とは何か」ということを追求してきた期間だったように感じる。自分自身に手紙を宛てるように描いた「Just as I am」で彼女は「このままでいいんだ」ということを確信した。

 自身初のバンド編成でのワンマンライブツアーなど、あらゆることに挑戦した期間でもあった。そうして見えてきたのは「自身がすべきこと」。心なしか以降の彼女の表情はナチュラルだ。

 6月1日にワンマンライブは、女性の日常を切り取ったかのような演出だった。そして今作の「LOCA」は女性の恋心を描いている。「つながりはあるのか?」と聞けば「そういう意識はありませんでした」という。無意識のなかで物語が出来上がっていることに驚く。

 初めてインタビューをおこなってから2年。それまでの事も映像や書籍を通して調べた。そうした蓄積された情報が、彼女は無意識でもその行動になんらかの意図や繋がりをみせているかもしれない。

 しかし、それは彼女のキャリアがあって成り立つことでもある。彼女のエンターテイナーとしての面白みはそこにもある。芝居や歌手、最近は作詞や作曲にも挑戦している。それぞれ点だったものが繋がり始めている。

 これまで板野は今後の目標や活動についてはっきり言及することはなかった。「等身大を演じてみたい」というのはあっても「その時その時のことを一生懸命にやりたい」と。しかし今回、はっきりと「極めていきたい」と語った。その言葉こそ、板野友美は新たなフェーズに突入していることをうかがわせている。

板野友美

板野友美

(おわり)

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