アーノルドとリンダ(撮影=木村武雄)

 アーノルド・シュワルツェネッガー(72)、リンダ・ハミルトン(63)、マッケンジー・デイヴィス(32)、ナタリア・レイエス(32)、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボネータ(36)が5日、都内で映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』(8日公開)来日記者会見に臨んだ。

 本作は『ターミネーター2』の正統な続編。一度は回避したと思われた人類滅亡の日“審判の日”だが、その危機はまだ終わってはいなかった。人類の命運を握る少女ダニー(ナタリア)を守る謎の戦士グレース(マッケンジー)と、少女の命を狙う凶悪に進化を遂げた最新型ターミネーターREV-9(ガブリエル)との壮絶な攻防。そして彼らの前に現れる、サラ・コナー(リンダ)とT-800(アーノルド)。人類と地球の未来をかけた壮絶な戦いの火ぶたが、再び切って落とされる。

 『ターミネーター』の生みの親でありながら、シリーズ最大のヒット作『ターミネーター2』以降、シリーズへの直接的な関与がなかったジェームズ・キャメロンが製作に復帰。更に『デッドプール』の大ヒットで知られるティム・ミラーがメガホンをとる。

会見も終わりに差し掛かる頃、後ろを振り返りパネルを見るアーノルドとリンダ(撮影=木村武雄)

 アーノルドとリンダが2人揃って来日するのは初めて。リンダは「一緒に日本に来られて心から嬉しい。35年来の友情を培ってきた。それだけ信頼があり、信頼があるからこそ自由もある。これほど長い間一緒に知る俳優もなかなかいない。そこで更に信頼が広がり、ユーモアも増えている。2人の間にある歴史がそういうことを可能にした」と語った。

 アーノルドは、1984年公開の『ターミネーターシリーズ』第1作『ターミネーター』で「彼女は女性のアクションヒーロー像というとても高い基準を設けた」とし、91年公開の『ターミネーター2 』でも更に高めたと称賛。

 本作では「その基準に到達できるのかというのはあった」としつつも、目の当たりにし「見事だった。彼女の姿をみているだけで圧倒された。信じられない。水準をはるかに超えたもので、60歳という年齢で見事な普通ではない素晴らしい動きを、筋肉も蓄え武器などもプロのように操り、軍事的なトレーニング全ておこないながら、献身的に先進的に整えて、私たちに素晴らしいインスピレーションを与えてくれた」と称賛した。

 以下はアーノルドとリンダの会見。

ガブリエル(REV-9)、マッケンジー(グレース)、シュワルツェネッガー(T-800)、リンダ(サラ・コナー)、ナタリア(ダニー)

リンダは歴史を築いている

――冒頭の挨拶。

アーノルド 日本に戻ることができて嬉しく思う。ボディビルのチャンピオンとして1972年から日本に来ている。皆さんにエクササイズを披露してきた。それ以降は、映画のプロモーションや休暇、面白いCMにも参加した。毎回、帰る際には「I'll be back」という。それほど日本は重要な市場だ。素晴らしい映画のファンがおり、日本に来るたびに良い思いをしている。そして今回は素晴らしいキャストとこれて嬉しい。

リンダ 知事ほどたくさん話すことはないが(笑)。最初に来たのは『タイタニック』のワールドプレミア(ジェームズ・キャメロンに付き添ってきた)。再来日する良いタイミング。これから何度も日本に来てみたいが、次回はツーリストとしていろんなところに行ってみたい。

――一緒に来日してどうか。

アーノルド 素晴らしいキャストと来日出来て嬉しい。この映画は私たち誇りをもって紹介できる。ジェームズが新しい物語を作り、素晴らしい作家たちが書き下こし、そして監督のティム・ミラーがまとめた。この作品は複雑で非常に難しい。ティム・ミラーが演技の部分を理解し、スタントやアクションやVFX、SFXを理解していることによって素晴らしい作品が出来た。

リンダ アーノルドと一緒に日本にこれて心から嬉しい。35年来の友情を培ってきた。それだけ信頼があり、そこに自由がある。俳優のなかでも長い間一緒にいるのはなかなかいない。そこで更に信頼が広がり、ユーモアも増えている。二人の間にある歴史がそういうことを可能にした。

アーノルド(撮影=木村武雄)

――アーノルドさんとリンダさんが互いに長い年月で変わったことは?

リンダ 彼がいろんなものになってくものを長い間ずっと観てきた。家族を作り、知事になり、素晴らしい政治家になり、温暖化についてのキャンペーンの活動かになり、チェスの名人。あらゆる意味で尊敬される人になって、そうした成長を喜びをもって見ていました。

アーノルド 幸いなことに1984年の1作目から友情を築いてます。嬉しいことに私たちの友情はそれ以降も続いて、2作目の以降も知事になっても続きました。私の就任式にも来てくれた。私は共和党員、リンダはそうじゃないと思うけど来てくれた。それだけの友情を持っている。疑う余地もなくリンダは歴史を築いている方。84年に女性のアクションヒーロー像というとても高い基準を設けられた。91年に高い水準をさらに高めた。アクションに関してリンダが見せてくれた迫力と質の高い、説得力のあるアクションはあまり目にしたことはないと思う。ジェームズがあるとき「これが新しい物語の案だ」と、「リンダも復帰させるんだ」と。このシリーズでその基準に到達できるのかというのはあった。そして実際に結果としては圧倒された。リンダは見事だった。彼女の姿をみているだけで圧倒された。信じられない。水準をはるかに超えたもので、60歳という年齢で見事な普通ではない素晴らしい動きを、筋肉も蓄え武器などもプロのように操り、軍事的なトレーニング全ておこないながら、献身的に先進的に整えて、私たちに素晴らしいインスピレーションを与えてくれた。これはあまり言いたくないけど、彼女は重要な資産となっている。過去にターミネータ作品に出ていなかったのは間違いではないか。

――アクションで苦労した点、印象深いシーンは?

リンダ 一番大変だったのは「I'll be back」というセリフだった。本当に難しい。35年間、私のなかであのセリフはアーノルドの声で響いている。何度もトライした。そして私の信頼なるティム・ミラー監督に向かって「どうだった?」と聞くと「ダメ。アーノルドみたいだった」と(笑)。それと毎日がアクションシーンの撮影がとても大変。そのなかでも忘れられないのは水中での撮影。ナタリアとの撮影が1週間が経った頃、2人とも耳に感染症が起きて。あの水300人ぐらいのクールも入っていて。水中のシーンが終わって、水から出て「良かった」と思ったら次はダムから逆さに吊り下げられる。耳の炎症もあって、めまいがあって、吐き気も。大変な撮影でした。

リンダ(撮影=木村武雄)

アーノルド 印象に残っているのはガブリエルとの対戦。とにかく内容がよく書かれていた。ネタバレになるので細かくは話せない。良い内容だったので精いっぱい格闘を楽しんだ。実際に私たちが戦う場面は、自分達が物理的におこなえるものと、スタントが入ってそれが一部になるもの、そしてそれが最終的にVFXが入る。例えば、飛んでいる飛行機が落ちるシーン。4万フィートぐらいから急降下する。フリーホール状態。でも大変でありながら面白い体験だった。ワイヤーで吊られながらもいろんなものが飛び交っているという危険な状況。一方でハマー(車)が自分に向かってくるのも危なかった。でもそうしたものも楽しもうと思って楽しんで臨んだ。

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