ロックバンドのRED WARRIORSが10月14日、千葉・舞浜アンフィシアターでワンマンライブ『”SWINGIN´ DAZE“ 21st Century & The Greatest Hits』のファイナル公演をおこなった。12日、13日にメルパルクホール大阪、14日に千葉・舞浜アンフィシアターで3公演をおこなうというもの。ライブは2部構成で1部は89年にリリースされたアルバム『Swingin' Daze』を完全再現し、2部は『The Greatest Hits』と題し、事前に募集したファンからのリクエストを元にセットリストが組まれた。約3時間、オーディエンスとともに圧倒的な空間を作り上げ、キャリアに裏打ちされたパフォーマンスで魅了した。以下にそのライブの模様をレポートする。【取材=村上順一】

”SWINGIN´ DAZE“ 21st Century

 会場にはザ・ビートルズの曲がBGMとして流れるなか、完全復活、アルバム『Swingin' Daze』の再現ライブの完結編となる公演がいよいよ幕を開ける。期待感でホールが満たされる中、開演時刻になり、会場は暗転。サイケデリックな木暮”shake”武彦(Gt)によるピックと弦が擦れる生々しいサウンドが、マーシャルアンプから鳴り響く。

 そして、サポートドラマーの宮脇“JOE”知史による壮大な大陸を感じさせてくれる、ドラムサウンドが重なり合い、ダイアモンド☆ユカイがゆっくりとステージ後方から登場し、突き抜けるような1曲「欲望のドア」を投下。オーディエンスも湧き上がる想いを拳に込め高々と挙げる。

 ユカイのセリフと木暮のスライドバーを使用したギターが会話するかのような「LIQUID」から「Dance Macabre」へ。木暮のワウ・ギターが色っぽく響き渡り、3人がステージ前方に集結し、一体感を感じさせる演奏に歓声が湧き上がった。

 早くも会場の気持ちを一つにしてしまったのが「Sunday Sunshine」。6月のライブでも終演後にシンガロングが巻き起こった曲だ。ユカイのマイクスタンドを使用した鮮やかなパフォーマンスに目を奪われ、光を掴むような希望を感じさせてくれる演奏。クライマックスのような高揚感を感じさせてくれた。

 バラの花を愛でるユカイの姿が印象的だった「誘惑」からの「Sister」に続いて、小川キヨシ(Ba)の熱い歌声を堪能できる「雄叫び」へ。歪んだサウンドでのベースプレイも披露。身体にベースを叩きつけ、ボディを振動させるストロングなパフォーマンスで、オーディエンスを沸かせた。

 「鏡の前のメリーアン」から、アルバム『Swingin' Daze』のなかでも一際ロックンロール色が強い「Sweet Red Flower」へと畳み掛ける。ここでスーツで決めたエージェント風の男性が登場し、ユカイを捕獲しようとする。ユカイは捕まるまいとして客席に降り走って逃亡。再びステージに戻ってきたユカイは捕まってしまう。ホールのレイアウトを利用した演出で大いに盛り上げ、木暮と小川もステージを後にした。

 サポートメンバーの三国義貴(Key)と宮脇の2人によるインストナンバーを挟み、再びステージに3人が登場し「灰と蜃気楼」、「革命をおこせ」とユカイの迫真のセリフから「90's Revolution」、そして、1部のラストは「Golden Days」。ユカイは熱情を感じさせる歌声を響かせ、神々しく光を反射させるミラーボールがゆっくりと頭上近くまで降りてくるフィナーレの演出で、『”SWINGIN´ DAZE“ 21st Century』を華々しく締めくくった。

 6月に東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催された『SWINGIN’ DAZE” 21st Century リリース30周年完全版ライブ』とはライティングなど演出がホール用にスケールアップ。また違った楽曲の一面を見せてくれた。場所によって変わる、楽曲が生きている事を感じさせてくれたステージは、新たな感動を与え2部の『The Greatest Hits』へと繋いだ。

The Greatest Hits

『”SWINGIN´ DAZE“ 21st Century & The Greatest Hits』(撮影=森島興一)

 1部の余韻に浸りながらの束の間の休息から、再び会場はゆっくりと明かりが落ちていく。ドット柄のスーツに身を包んだユカイが元気よくステージに登場。木暮は黒のタンクトップにブラックのストラトキャスター、小川も全身黒い衣装でロックモード全開の出で立ちだ。

 2部のオープニングを飾ったのはリクエストランキング10位の「STILL OF THE NIGHT」。まずはコール&レスポンスで、一体感を強固にしていくユカイ。オーディエンスもユカイの発するコールに、大きな声で応え、盛り上がる準備は万端といった様子。リクエストランキング7位の「WILD CHERRY」を投下し序盤から最高のテンションで突っ走るRED WARRIORS。

 ユカイが「とっておきのブルースを紹介しよう」と、33年前、新宿で起きた奇妙なストーリーを語り始める。ユカイは「一番強いテキーラをくれ」と投げかけ、ブルースナンバーの「Mr.Woman」へ。円熟したバンドの色気のある音色に酔いしれる。

 そして、ユカイはアコースティックギターを手に取り、ジョン・レノンの「イマジン」の弾き語りを披露。その流れでリクエストランキング4位の「JOHN」を届けた。そして、リクエスト堂々の1位を獲得した「ルシアン・ヒルの上で」は、ユカイはハットを被り、ダンディな出で立ち。さすが人気曲といった風格も感じさせ、盛大なシンガロングも巻き起こり、早くもボルテージは最高潮。

 木暮のギターから「Monkey Dancin'」へ。ユカイはマラカスを手に取り、リズミックにサウンドを彩り、オーディエンスは両腕を交互に上下に振り上げる“モンキーダンス”で、フロアを埋め尽くす圧巻の光景。さらにリクエストランキング2位の「バラとワイン」では、ステージに多くのバラの花が客席から投げ込まれる。その飛んでくるバラをダイレクトにキャッチし、華麗でセクシーに歌い上げるユカイに会場の視線は釘付けだ。

『”SWINGIN´ DAZE“ 21st Century & The Greatest Hits』(撮影=森島興一)

 続いて盛り上がり必至の「Shock Me」でユカイ、木暮、小川の3人で、一つのマイクで歌い上げるシーンはゾクッとしたものを感じさせ、ライブならではの臨場感をより高めてくれる。そして、本編ラストはリクエストランキング3位で心躍らせるロックナンバー「CASINO DRIVE」だ。これでもかとロックサウンドの真髄を放つRED WARRIORSのクールなパフォーマンスにノックアウト状態。

 アンコールではどこか悲しげなミディアムロックナンバー「Wild And Vain」を投下。メロディを噛みしめるように粘りのある歌を聴かせてくれるユカイ。そして、咽び泣くようなエモーショナルな木暮のギター、繊細さとワイルドさを備えた小川のベースが楽曲を盛り立てる。

 ダブルアンコールに応え、リクエストランキング9位を獲得した「Birthday Song-Another Tape-」、ラストはこの曲しかないだろうと「ROYAL STRAIGHT FLUSH R&R」を投下。オーディエンスも盛り上がりながら、この曲は撮影がOKということで、スマホにも思い出を刻みながら、RED WARRIORSのラストナンバーを大いに楽しんだ。

『”SWINGIN´ DAZE“ 21st Century & The Greatest Hits』(撮影=森島興一)

 終わってみれば約3時間はあっという間の出来事で、それだけ充実していたステージだった。そして、30年以上のキャリアを持つRED WARRIORSが、ここからまた新たなフェーズへと突入したかのような、エネルギーに満ち溢れていた。小媒体のインタビューでも語っていたが、彼らの生き様を感じさせてくれた一夜であった。

セットリスト

▽”SWINGIN´ DAZE“ 21st Century

01.Dolls
02.欲望のドア
03.LIQUID
04.Dance Macabre
05.Dark
06.Sunday Sunshine
07.誘惑
08.Sister
09.雄叫び
10.鏡の前のメリーアン
11.Sweet Red Flower
12.Organ&Drums
13.砂漠の情景
14.灰と蜃気楼
15.90's Revolution
16.Golden Days

▽The Greatest Hits

01.STILL OF THE NIGHT
02.WILD CHERRY
03.Mr.Woman
04.JOHN
05.ルシアン・ヒルの上で
06.Monkey Dancin'
07.バラとワイン
08.Shock Me
09.Foolish Gambler
10.CASINO DRIVE

ENCORE

EN1.Wild And Vain
EN2.Birthday Song-Another Tape-
EN3.ROYAL STRAIGHT FLUSH R&R

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