シンガーソングライターのBaby Kiyが10月22日、東京・日本橋三井ホールで全国ツアー『BABY KIY TOUR 2019 "All About You”』のツアーファイナルをおこなった。ツアーは10月4日の福岡INSAを皮切りに、愛知、大阪、東京と4カ所4公演をおこなうというもの。30日にリリースされる1stアルバムに先駆けておこなわれたライブは新曲「Hummingbird~キセツハズレノハナビ~」や「GIRL FRIEND」も披露し、Baby Kiyらしさあふれるステージで観客を楽しませた。そのライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

一緒に歌ったり踊ったり楽しんでください

Baby Kiy

 この日はオールスタンディングでの公演で、ステージには巨大なドリームキャッチャーが存在感を放っていた。フロアには多くの観客がぞくぞくと会場入りしライブの始まりを待ちわびていた。開演時刻になり、波の音をBGMにサポートメンバーがステージに。そして、Baby Kiyが笑顔で登場すると大きな歓声が彼女を出迎え「Stay Here Maybe」でライブの幕は開けた。小振りのアコースティックギターを奏でながら歌う姿に惹き込まれ、序盤からシンガロングでライブならではの一体感を作り上げた。

 「Before the sunshine(Raggae ver.)」はハワイでの出来事を綴った歌詞が印象的な一曲で、音源とはまた違ったレゲエバージョンで届けた。間奏では身体を弾ませ、演奏を楽しむBaby Kiy。異国の風を感じさせる演奏と歌で楽しませ、3曲目の「Never get enough」へと繋げた。しっとりとしたミディアムナンバーで、朝焼けのようなライティングが、楽曲を後押し。Baby Kiyの切ない歌声が会場を包み込んでいく。「Time for moving on(New ver.)」で透き通るKiyの歌声を堪能。グルーヴに乗って、夕暮れのビーチにいるかのような気分にさせてくれる。

 「ツアーファイナル、かなり気合いが入っています! ここに来てくれたみんなと楽しい時間を過ごしたいので、一緒に歌ったり踊ったり楽しんでください」と、このステージへの意気込みを話し、テイラー・スウィフトの「Mean」をカバー。オリジナルよりもテンポを上げて軽快なアレンジ。ノリノリのリズムにオーディエンスもクラップで大いに盛り上がった。

 インディーズ時代のミニアルバム『Never get enough』から「Trouble」を披露。コーラスと乾いたパーカッションが印象的。流れるようなBaby Kiyの歌声に身体を揺らして、甘酸っぱい恋愛模様を響かせた。Baby Kiyは、「虹は雨が降らなければ見えない、(虹が)出たとしてもすぐに消えてしまう儚いものというイメージがあって、その儚さを大切な人に例えて書いた歌です」と楽曲に込めた想いを話し、人生で初めて書いた曲「Rainbow」へ。

 「大切な人を思い浮かべて聴いてくれたら嬉しい」と、思い出深い一曲を丁寧に、情感を込めて歌い上げるBaby Kiy。出だしは彼女自身によるアコギの弾き語りスタイルでしっとりと届け、2コーラス目からバンドサウンドが入ると、雨上がりに虹が空に掛かっているかのような情景を感じさせてくれた。「みんな盛り上がってね」と言葉を残し、Baby Kiyはステージを後にした。

切なさと温かさを感じさせる「Hummingbird~キセツハズレノハナビ~」

Baby Kiy

 サポートメンバーによるグルーヴィなインストを挟み、衣装をチェンジしたBaby Kiyが再びステージに登場。ブルーの照明が美しくステージを彩った「Your eyes」でライブ後半戦はスタート。続いての「To The Paradise」では、リズムに合わせ、観客も腕を上に伸ばし左右になびかせ、美しい光景が広がった。さらにアグレッシブなナンバー「Kiss goodbye」では、赤いライティングも高揚感を煽るなか、先ほどまでとは違った力強さを感じさせる一面を見せてくれた。

 「Lazy Boy」ではBaby Kiyが同曲のMVでも見せたマンドリンを奏でながらの歌唱。ギターとはまた違ったオリエンタルな音色を会場に響かせ、。そして、10月30日にリリースされる1stフルアルバム『All About You』に収録される新曲「GIRL FRIEND」では、オーディエンスも新曲をしっかりと耳に焼き付けようと、ノリに身を任せ体を揺らしながらも耳を傾けているようだった。

 そして、「おとなになった私達が学生時代の恋愛とか、あんな事あったなと思い出す、ちょっと切ないんだけど、どこか温かい歌詞を書きました」と曲に込められた想いを話し、1stアルバムのリード曲「Hummingbird~キセツハズレノハナビ~」を歌唱。ステージ後方から照らす光を浴びながら、ノスタルジックな感情を切に歌い上げ感情を揺さぶった。

 「次の曲で最後になります…」とBaby Kiyが話すと、会場からは「もっと聴きたい!」といった声がフロアから飛び交う。名残惜しい空気感の中、本編ラストに届けられたのは「Stay Together」。もっと一緒にいたい、その思いを歌で届けBaby Kiyはステージを後にした。

 アンコールの声に応え、再びBaby Kiyがステージに登場。メジャーデビューして初めてのツアー、そして、自身最大規模のホールということもあり、不安もあったと話す。「みんなが迎え入れてくれる姿を見て、すごくホッとしました」と、この日のために集まった観客の姿を見て安堵したという。「湘南の海でギターの練習や曲作りをしていた小さなシンガーソングライターが、こんなに多くの人に見守られて、歌えていることはすごいことだと思う。みんな本当にありがとう。大好きです!」と感謝を伝え、アンコールは「Don’t Let Me Go」を届け、ツアーの幕は閉じた。

 彼女の天真爛漫な姿は、終始笑顔が絶えない空間を作り出し、この場所にいる人達の心をハッピーにしてくれた。多くの人の心に寄り添ったステージは、まさに“All About You”を体現したライブだった。

セットリスト

BABY KIY TOUR 2019 "All About You”
10月22日@東京・日本橋三井ホール

01.Stay Here Maybe
02.Before the sunshine(Raggae ver.)
03.Never get enough
04.Time for moving on(New ver.)
05.Hey Darling
06.Mean(Cover)
07.Trouble
08.Rainbow
09.Your eyes
10.To The Paradise
11.Kiss goodbye
12.Lazy Boy
13.GIRL FRIEND
14.Hummingbird~キセツハズレノハナビ~
15.Stay Together

ENCORE

EN1.Don’t Let Me Go

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