現在CHEMISTRYで全国ツアー中の堂珍嘉邦が10月25日、東京・LOFT9 Shibuyaでトークライブ『Now What Can I see?』をおこなった。2部構成でおこなわれたライブは、シークレットゲストに俳優、歌手の山崎育三郎を迎え、CHEMISTRYの「月夜」と「君をさがしてた〜The Wedding Song〜」の2曲を披露した。歌にトークとバラエティに富んだステージで訪れた観客を楽しませた。【取材=村上順一】

気合が入りすぎて眠れなかった

堂珍嘉邦

 本イベントは2018年まで堂珍がメインMCを担当したラジオ番組 『Now What Can I see?』をラジオという枠から飛び出し、トークライブハウスLOFT9 Shibuyaでおこなうというもの。8月に久しぶりのDJとしてNHK-FM『RADIO 1990』に出演した際に、「もっと喋りたかった。トークライブとかやってみたいっすね!」という一言からスタートした企画。

 約180名ほどのキャパということでチケットは争奪戦。幸運にもチケットを手にすることが出来た観客で会場は埋め尽くされていた。それぞれが好きなドリンクを楽しみながら、いよいよ開演時刻。堂珍が登場しトークライブはスタート。堂珍はこのトークライブに「気合が入りすぎて眠れなかった」と、この日を楽しみにしていたことを伝え、集まった観客と乾杯したところでお酒のエピソードに、会場からも驚きの声が上がった。

 事前に募集したファンからの質問に答えるコーナーへ。堂珍のイメージにはあまりない筋トレについてや、堂珍が出演する来年3月から東急シアターオーブを皮切りに始まるミュージカル『アナスタシア』の話題、さらに今共演してみたい女性シンガーに島津亜矢と明かすなど、今の堂珍に迫った質問で盛り上がった。

 アットホームなトークで盛り上がった後は、1部の最後にピアノ奏者の上田 禎を招き1曲披露することに。届けられたのは『LIVE in the TEMPLE』でカバーしたことがあるロックバンド、サニーデイ・サービスの「コーヒーと恋愛」を歌唱。軽快なリズムの中、シルキーな歌声で楽曲を紡いでいく。堂珍はカズー(膜鳴楽器の一種)の演奏も披露し、爽やかな空気感を作り上げ1部を終了した。

山崎育三郎とCHEMISTRYの曲をデュエット

堂珍嘉邦と山崎育三郎

 休憩を挟んで再びステージに堂珍が登場。ここでシークレットゲストの山崎育三郎を呼び込むと、会場からは悲鳴にも似た大きな歓声が響き渡った。その山崎の人気ぶりに堂珍は「生まれて初めてのジェラシー(笑)」とコメントする場面も。

 山崎も参加して、改めて乾杯をおこない2人の馴れ初めの話題へ。幼い頃から俳優として活動していた山崎は、15歳ころに変声期が訪れ、思うように歌えなくなっていたところに、テレビ東京系『ASAYAN』のオーディションに参加していた堂珍の歌声をテレビで聴いて感銘を受けたという。 山崎は堂珍の声を「大好きな声。弦楽器のような艶がある」と絶賛。その時からずっと堂珍のファンで、高校生の時にはCHEMISTRYの「My Gift to You」を学校で披露したこともあることを明かした。その後も舞台と音楽ライブに臨む姿勢の違いなど、堂珍と山崎ならではの話題で盛り上がった。

 トークライブも佳境に突入し、ここで2人で歌唱することに。選ばれた楽曲はCHEMISTRYのバラードナンバー「月夜」。しっとりと堂珍と山崎の歌声のコントラストが、美しいハーモニーを作り出していく。サビで向かい合いながら、息を合わせ歌い上げる2人と、それを見守るように静かに耳を傾け、歌を聴き入る観客の姿が印象的だった。

 そして、もう一曲2人で同じくCHEMISTRYの「君をさがしてた〜The Wedding Song〜」を、堂珍が川畑 要のパートを歌うというレアなバージョンで届けた。歌い終わったあとに笑みがこぼれる山崎。堂珍も「“ケミストリー”が生まれました!」と述べ、さらに「育ちゃんは気遣いのできる優しい人でナイスガイ、また一緒にやりたい」と話す。トークライブの締めは堂珍1人でJeff Buckley、Nina Simoneで有名な「Lilac Wine」を歌唱。生命力を感じさせる歌声で、ドラマティックに秋の夜を彩った。

 「またやりましょう! バイバイ!!」と笑顔でステージを後にした堂珍。鳴り止まないアンコールがこの日の充実した一時を物語っていた――。

記事タグ