記者会見に出席した小林直己、アリシア・ヴィキャンデル、ウォッシュ・ウェストモアランド監督(撮影=木村武雄)

 小林直己(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、アリシア・ヴィキャンデル、ウォッシュ・ウエストモアランド監督が『第32回東京国際映画祭』会期中の29日、都内で、Netflix映画『アースクエイクバード』(11月15日全世界同時配信)の記者会見に臨んだ。

 同映画祭の特別招待作品として上映されることが決まっている同作。それに先立ち記者会見が開かれた。出席したのは主演を務めるオスカー女優のアリシア・ヴィキャンデルと、『アリスのままで』(15)などで知られるウォッシュ・ウエストモアランド監督。そして、小林直己。ヴィキャンデルは、『リリーのすべて』(16)で性同一性障害に悩み次第に女性となってゆく夫リリーの妻ゲルダを演じ、第88回アカデミー賞助演女優賞を受賞している。

 『アースクエイクバード』は、日本在住経験のあるイギリス人作家スザンヌ・ジョーンズによる同名ミステリー小説が原作。日本に住む外国人女性リリー(ライリー・キーオ)が行方不明後に死体となって発見され、その友人であったルーシー(アリシア・ヴィキャンデル)に容疑がかけられる。小林直己は、その2人の女性を翻弄するミステリアスな日本人カメラマン・禎司を演じている。

 舞台は80年代の日本。東京や新潟・佐渡島で撮影をおこなった。幼い頃から日本に興味があったスウェーデン出身のヴィキャンデルは完成した作品を観て「独創的で西洋では観たことがない映画になっていて、こういう映画は初めて」と語った。

 英語による初の海外映画出演となった小林直己の境遇が、スウェーデンからハリウッドに活動の場を移した自身の境遇にも重なると明かしたうえで、「世界が小さくなっている。いろんな文化が混ざり合い新たな芸術が生まれている」と述べた。

 一方の小林は「日本を題材にした素晴らしい映画、日本に対して尊重する気持ちを持ってくれる監督、スタッフ、クルーとの撮影ができてれ嬉しい。初めての英語の作品がこの作品であることが光栄だった。日本人、日本に住んでいる方、日本に興味を持って下さる方に更に興味を持ってもらえるような映画になっている」と述べた。

 自身も80年代に日本に滞在した経験があるウエストモアランド監督は、原作が「日本人との関わりを大切に、日本に来た外国人がどういう気持ちになっていたということがちゃんと描かれていた」とし、映画化にあたっては「できるだけ日本体験のリアルを表現したかった。ルーシーの視点を大事にするかを考え、オリジナルが持つトーンや魂は維持しないといけないと思った」と語った。

 また、小林の印象についてヴィキャンデルは、「以前から監督に彼の事は聞いていたけど、リハーサルで初めて会って、その時に驚いて、どれだけ準備をしてきたんだろうと。すごく感心した」。更に小林の目が印象的だとし「彼の目の奥にストーリがある、ストーリーを目で語られるのは俳優として大事」と称えた。

 監督は、禎司にあてはまるキャストがなかなか見つからなかったと明かし、そのなかで出会えたのが小林だったとも。「オーディションで彼を見たそのときに『彼だ!』と。激しい部分と闇の部分あって。本読みの時に『彼が禎司の役だ』と思った。彼にはスターのパワーがある」とその可能性に期待を込めた。

この記事の写真

記事タグ

コメントを書く(ユーザー登録不要)