R・O・Nのサウンドメイキングプロジェクト=STEREO DIVE FOUNDATIONが23日、アニメ『食戟のソーマ 神ノ皿』のオープニング主題歌「Chronos」をリリース。R・O・Nは、作詞家・作曲家・編曲家・ボーカル・ギター・キーボードを担当するマルチアーティスト。寺島拓篤、小野賢章、内田真礼などの声優をはじめ、ラブライブ!サンシャイン!!、ヒプノシスマイク、JAM Project、ももいろクローバーZ、NEWSなど幅広いアーティストに楽曲提供し、アニメ『トライナイツ』などの劇伴も手がけている。2013年に自身のプロジェクトとしてSTEREO DIVE FOUNDATIONを始動し、アニメ『境界の彼方』や『GANGSTA.』などのテーマソングを担当してきた。幅広い音楽活動について「根っこはブレさせず、フレキシブルに対応していくことが大事」と話すR・O・Nに、「Chronos」の制作について、幅広い音楽制作における考え方などを聞いた。【取材=榑林史章】

パソコンの前にマイクを置いて歌を録音

「Chronos」ジャケ写

――4thシングル「Genesis」以来、実に3年9カ月ぶりのシングルリリースとなりますね。

 そんなに経っていたとは思えないくらい、時の流れは速いものだなって。普段は楽曲提供をメインに、最近はアニメの劇伴をやらせていただくなど、いろんなことをやりながら日々を過ごしているので、あっと言う間に3年9カ月も経っていたという感覚です。

――今回の表題曲「Chronos」は、アニメ『食戟のソーマ 神ノ皿』のオープニング主題歌ですが、どのように作っていきましたか?

 楽曲に対して先方からいろいろなオーダーがあって、最初に言葉のヒントみたいなものをいくつかいただきました。その言葉をピックアップして、全体的なイメージに合うように歌詞へと落とし込んでいったので、作品と照らし合わせて、何か感じてもらえるものがあれば喜ばしいです。

――タイトルは「時の神」という意味だそうですね。楽曲のテーマとして、時間みたいなものがあって?

 はい。歌詞を書くにあたって、まずタイトルを探しました。一単語でタイトルを付けたいと思って、いろんな言葉を出していった中に「Chronos」もあって。言葉の響きや「時の神」という意味が、アニメ『食戟のソーマ 神ノ皿』という作品に寄り添えるのではないかと。

――その時点でオケは出来ていたんですか。

 まだ出来上がってなくて、同時進行でした。それで最初に、アニメのオープニングで流れるアニメサイズを作っていきました。

――すごくスピード感があって格好良い曲になりましたね。

 オープニングですし、疾走感を出したいなと思っていました。他にも、バンドサウンド、青春っぽさ、バトル感といったものを入れてほしいと、アニメ側からもオーダーをいただいていました。

――SDFは基本的に打ち込みのサウンドですが、そこにどうバンド感を取り込もうと?

 とりあえず最初に、ベースとなるバンド編成のオケを作って録音しました。ドラムだけ外のスタジオで録って、ベースとギターは自宅スタジオで、自分で弾いています。その上で、SDFらしいデジタル感を加えていきました。

――ドラムは誰が?

 Ryo(Yamagata)くんです。僕は、彼のドラムは日本一なんじゃないかと思っています。バンドサウンドにおいて、ドラムはすごくキーになるんです。テクノロジーの進化で打ち込みの音もすごく良くなりましたけど、それでもやっぱり生と打ち込みでは説得力が違います。バンドサウンドという要望が出た時点で、ドラムだけはちゃんとドラマーに頼んで叩いてもらいたいと思っていました。

――Ryoさんには、録る時に何か希望を言ったり?

 僕から何も言わなくても、最初のテイクからデモとはだいぶ変えて叩いてくれましたね。Ryoくんによれば「だってR・O・Nくんは、いつも後からもっと派手にしてほしいとか言うから。だから言われる前に、最初からやっておいた」と(笑)。他の仕事でお願いする機会が多いのもあって、僕が求めるものをよく分かってくれていて、すごくありがたいです。

――メロディはどういう風に作っていったのですか?

 実際に歌いながら考えました。いつもギターを弾きながらだったり、ピアノを弾きながらだったり、曲によって違いますけど、一人弾き語り状態で考えて、いいのができたらその場ですぐにデモを録ります。言葉が一緒に出てくる場合もあるから、その時はそこから歌詞を膨らませていきますね。

――鼻歌みたいな感じで?

 いえ、けっこう本気で歌いますよ。自宅スタジオだけで完結できる環境があるので、夜中でも関係なくできます。カップリングの2曲は、すべて自宅スタジオで録りました。

――家で歌を録る時は、マイクはどういう風に立てているんですか?

 パソコンの作業が同時にできるように、パソコンの前にマイクを立てて、イスに座ったまま歌っています。だから、たまに外のスタジオで録る時でも、イスを出してもらって座って歌うんです。ライブの時もキーボードを弾きながら座って歌うから、立って歌うことのほうにちょっと違和感があるんです。

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