シンガーソングライターのBaby Kiy(ベイビー・キイ)が10月30日に、1stフルアルバム『All About You』をリリースする。今年は4月にデジタルシングル「Stay Together」、8月にデジタルEP『Don’t Let Me Go』と配信リリースをコンスタントに続け、その集大成となるフルアルバムが完成した。アルバムには配信リリースされた楽曲に加え、新たに新曲2曲と、「Rainbow」などインディーズ時代の楽曲をアコースティックアレンジで収録し、今のBaby Kiyを堪能できる1枚に仕上がった。インタビューでは、アルバムに込められた想いや、彼女が音楽以外に考えている未来図など話を聞いた。【取材=村上順一】

Hummingbirdは“懐かしい感情の代表”

――アルバム『All About You』が完成しましたが、今どのような心境ですか。

 実は初めはフルアルバムにはなるとは思っていなかったので驚いています。4月、8月とリリースされた楽曲は自分のなかで挑戦の曲でした。そこに過去曲をアコースティックサウンドで曲の雰囲気を変えたバージョンを収録したり、過去と現在が合わさった、今の私が詰め込んだアルバムになりました。

――タイトルの『All About You』にはどんな想いが込められているんですか。

 主人公が彼だったり友達だったり、大切な人だったり、色んな“You”があります。それを聴いてくれる色んな人に当てはまればといいなと思い、このタイトルにしました。

――他にはどんなアルバムタイトル候補がありました?

 スタッフさん達とミーティングしたときは「ハイビスカス」とか、お花の名前とか出てきたんですけど、ちょっとピンとこなかったんです(笑)。

――さて、新曲「GIRL FRIEND」はアップチューンでライブでも盛り上がりそうですね。いつ頃作られていたんですか。

 うろ覚えなんですけど、6月くらいだったかな? この曲は8月に配信リリースしたEP『Don’t Let Me Go』に入れる予定だったんですけど、『ROXY』のタイアップが決まっていたので、この曲はそれに合わないかなと思ってEPに収録することを見送った1曲なんです。

 男の子が女の子に対して思っていることを、女の子視点に置き換えているんですけど。1曲パンチがある曲が欲しかったので、歌詞にもストレートな強い言葉を入れたりしました。でも暗くないし、ポップだからそこまで重くないかなと思います。

――リード曲の「Hummingbird ~キセツハズレノハナビ~」はKanata Okajimaさんとの共作ですね。

 そうなんです。まず私がどういう曲を書きたいかという、楽曲のコンセプトを箇条書きしているものがあるんですけど、、それに対してKanataさんに「どうしたらもっと伝わりやすいか」などアドバイスをしていただきました。「Hummingbird ~キセツハズレノハナビ~」は、その箇条書きにした言葉たちをKanataさんに「こっちをAメロにした方が印象的では?」など効果的に言葉を並び替えていただきました。

――この曲はどのあたりから出来上がったのでしょうか。

 サビが一番最初にできたんです。なので、トラックにサビだけ入った状態でKanataさんに聴いていただきました。歌詞のコンセプトは大人になって学生時代の恋愛を「切ない、あんな恋もあったな」と思い出すんだけど、でもその時には戻りたいとは思わないような、複雑な思いを書きました。「胸が苦しい!」とかじゃなくて「懐かしいな」とあたたかさも感じてもらえるような、ノスタルジックな曲を書きたかったんです。

――Kiyさんも昔に戻りたいとは思わない?

 私は全然戻りたいとは思わないです。でも、当時の思い出に浸るのが好きなんです。実はロマンチシストなんです(笑)。

――以前のインタビューで、楽曲を俯瞰して見るために海へ行くことがある、とお話ししていましたが今回も海へは行かれたんですか。

 今回は制作がタイトだったのでビーチへは行けていないんです…。なので夏の終わりが近づいてくるのがずっと寂しく感じていました。BBQとか花火とか海とか、まだ夏らしいことを全然していないのにと思って(笑)。夏が終わって、その夏を振り返っているときに書いたのが、この曲なんです。

――なぜ「キセツハズレノハナビ」をカタカナ表記にしたのですか?
 
 漢字で書くと景色を固定してしまうかなと思いました。いろんな見方をしてもらいたいというところで、カタカナにしたんです。いろんな想像ができるじゃないですか? 何かを考えさせるようなワードにしたかったんです。

――タイトルの「Hummingbird ~キセツハズレノハナビ~」のHummingbirdはKiyさんが使用しているギターと同じですね。

 一番最初に買ったギターが私がメインで使用しているギブソンのHummingbirdなんです。自分は飽き性で何をやっても3日坊主なんです…。なので絶対にやめないギターを買おうと思って、思い切って高価なギターを敢えて選びました。このギターは見た目もカワイイし、私にとって“懐かしい感情の代表”だからHummingbirdというワードをタイトルに入れました。

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