PassCode「もっと多くの人に認識してもらいたい」新天地への未来地図
INTERVIEW

PassCode「もっと多くの人に認識してもらいたい」新天地への未来地図


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年10月17日

読了時間:約14分

どうしたらPassCodeを知ってもらえるんだろう

――さて、新曲の「ATLAS」はPassCodeの曲としては、かなりポップに仕上がっていて、万人受けするんじゃないかなと思いました。

南 菜生 まさに万人受けするのを狙って作った曲なんです。メンバーだけではなくチーム全体で「どうしたらPassCodeを知ってもらえるんだろう」と話すことが多かったんです。好きになってもらう以前に、知ってもらいたいというのがありました。ラウドロックというジャンルはやっぱりやっていて、難しいと感じることがあって...。

――ラウドロックファンというのは、もちろんいますけど、絶対数は少ないですから。

南 菜生 そうなんです。でも、良いメロディというのはジャンルを超えると思っているので、みんなとの話の中で3枚目のシングル「Ray」はカラオケでも歌えるという知人が言っていたり、「Ray」いいよねという声が多かったんです。私たちからすると「Tonight」もシンプルだなと思っていたんですけど、友達はちょっと難しいみたいで。

――PassCodeの曲は展開が激しいですからね。そこが個性でもあると思うんですけど。

南 菜生 でも、やっぱり初めて聴いた人は展開について行きづらいと思うんです。難しいことをやるのは好きだし、やりたいことではあるけれど、まずPassCodeを認識してもらうために、「ATLAS」は新しい場所へ連れて行ってくれる地図みたいな曲になってくれたらいいなと思っています。出会っていない人たちに出会うために作られた曲です。でも「Ray」にはなかったCメロがあったりPassCodeらしさも入っています。

――いつものテイストもしっかり残しつつですね。衣装も白で爽やかですね。

高嶋 楓 そうなんです。黒が多かったのでまだ着なれないんです。MV撮影は朝の5時からメイクを始めました。その日はめちゃくちゃ暑くて、白い台に乗って撮影していたんですけど照り返しがすごくて、みんなすごい日焼けしてしまって。

――もちろん日焼け止めは塗っていましたよね?

高嶋 楓 塗っていたんですけど、効果がなくて(笑)。でも、久しぶりに一日中笑ってMV撮影が出来たのでめちゃくちゃ楽しかったです。

――シリアスな曲が多いですからね。ドローンも使用されていますが、あれって今も結構音はうるさいんですか。

PassCode

南 菜生 私たちは何回かドローンを使用して撮影しているんですけど静かでした。ドローンといえば「Tonight」の時のMVで台風が来てしまって、そのシーンがほとんど使えなかったというのを思い出しました。でも今回は天気も良くて、ドローンのシーンを使えたので良かったです。

――さて「ATLAS」というタイトルは作詞家の方に付けていただいた感じですか。

南 菜生 レーベルやプロデューサーの平地(孝次)さんと相談して決めさせて頂きました。レコーディングが終了してから決まったんですけど、PassCodeは最初からタイトルが決まってることはほとんどないんです。今回はどなたから出てきた言葉なのかはわからないんですけど、この「ATLAS」が良かったので決まりました。

――ジャケットもタイトルとリンクしていてすごくカッコ良いですね。このジャケットには裏テーマとかもあったり?

「ATLAS」初回盤

高嶋 楓 ありがとうございます。テーマは「世界を見据えているぞ」的な感じですかね(笑)。それか「明るい未来が待っているぞ!」みたいな意味がありそうな気がしています。

南菜生 適当やな(笑)。

――でも、歌詞の感じからすると、あながち遠くもないかなと感じましたけど。

南 菜生 歌詞の<叫んで>や<掴んで>というのは、私がライブのMCで良く言っている言葉をピックアップして下さいました。PassCodeにあった言葉というのを入れたいと話してくれていたみたいで、今のPassCodeだから言えることを歌詞にしてくださいました。なので、違和感なく歌えるんです。

――何年も話してきた言葉たちですから。

南 菜生 でも、私がMCで話している言葉はネガティブな負のイメージがあるんですけど、メロディに乗せるとこんなに明るく、未来を照らすような言葉になったことがすごく嬉しかったんです。また、同じことを話したとしてもニュアンスは変わってくるんだろうなと、この曲をリリースして思いました。

 曲調は「Ray」と似ているんですけど、「Ray」の歌詞はあまり私たちと沿ってはいないんです。「Ray」には主人公が何人かいて、その子たちが葛藤しているイメージなんですけど、「ATLAS」は自分たちの言葉なので歌いやすかったです。

――ということはレコーディングもスムーズで?

高嶋 楓 それがこの曲、丸々録り直したんです。平地さんが最初のテイクでは何かが足りないと感じたらしく、もう一回レコーディングすることになりました。

――何がダメだったのでしょうか。

高嶋 楓 この曲がPassCodeの中で一番明るい曲なので、歌詞に対する感情の乗せ方がしっくりきていなかったんだと思います。

南 菜生 いつもレコーディングはブースではなくて外で録ってるんですけど、再レコーディングはブースの中で録ったんですけど、楓のレコーディングを見ていたら、平地さんに「もっと笑顔で」とか表情について言われていて。表情で声色が変わるので、笑顔で歌うことですごく明るくなるんです。

高嶋 楓 なので、もうすごい笑顔で私は歌っていました(笑)。

南 菜生 あと、サビの言葉数が今までの中でもかなり少ないんです。今までは言葉数を多くして疾走感を出していたんですけど、今回は少ないのでのっぺりとしてしまうんです。なので、勢いを出すために、「叫んで」の部分も伸ばしながら繋げて歌ってみたりしています。

高嶋 楓 1回目のレコーディングでも自分は歌詞を読み込んで、感情を込めて歌っていたので、もう一回レコーディングと言われた時は「どうしたらいいんだろう」と思いましたから。あと、英語の発音も今まで以上にこだわりました。作詞をしてくださっているKonnie Aokiさんに指導してもらって。

――英語といえば初回限定盤カップリングの「GOLDEN FIRE」は全編英詞で大変だったんじゃないですか。

南 菜生 大変でした。今、仮歌は平地さんだけではなくて、英語の部分は英語の先生が歌ってくれているんです。この曲に関しては2つ送られてきて、歌詞が付く前の平地さん適当なでたらめ英語で歌っているバージョンと、しっかり歌詞がついた英語の先生が歌っているバージョンで、発音は先生の方を参考にして、ニュアンスは平地さんの歌を参考にして、レコーディングに臨みました。

高嶋 楓 こんがらがって、よくわからなくなりました(笑)。

南 菜生 詞に関しても、その平地さんのでたらめ英語の母音を合わせて、作詞して下さっているので、作詞が一番大変だったんじゃないかなと思います。

――覚えるのも大変そうですけど...。

高嶋 楓 他の曲でも英語の詞が多すぎて、どの曲だったのかわからなくなってしまう時があるんです。

南 菜生 この曲は平地さんが変態的な曲を作りたいと言って作った曲で、展開もFメロぐらいまであって、歌詞も含めてちょっと気持ち悪い曲です(笑)。

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