女優の山口まゆ(18)が映画『下忍 赤い影』(10月4日公開)でヒロインを務める。2014年に『昼顔』でドラマデビューを飾り、2015年にはドラマ『コウノドリ』で中学生の妊婦役を熱演して話題に。2016年には映画『相棒 -劇場版IV-』のヒロインに抜擢された。実力派女優としての呼び声が高い彼女が本作で挑むのは自身初の時代劇。江戸に嫁いだ薩摩藩の姫・静(しず)を演じる。静は、寛一郎演じる下忍の末裔・竜(りゅう)との出会いで新たな世界を切り開いていく。役どころと自身の境遇がかけ離れすぎて役作りは難しかったというものの自然と重なり合っていた。昨年は「人生で最もつらかった」という経験したという彼女。救ったのは英ロックバンド・クイーンの楽曲。「聴いた瞬間に号泣しました」と振り返る。新たな道を進める彼女の素顔に迫った。【取材・撮影=木村武雄】

初挑戦となった時代劇、形から役作り

――本作とは異なりますが、別の作品の制作発表会で「私は明るくない」と話していましたが、そうなんですか?

 友達といる時は明るいですが、笑うことは多くても比較的に明るい方ではないと思っています。一人でいるときは周りを静かに見ているタイプです(笑)。騒いでいる人たちを3歩下がって見ているような…。でも人間観察は好きなんです。この仕事を始めたのが中学生ですから、自然とそうなったのかもしれないです。

――時代劇への出演は初めてですが、役作りはどのようにされたのでしょうか?

 時代性などいろいろと自分とはかけ離れていたので、これまでとは違うスタンスでやりました。演じた静というのはお姫様なので、最初に佇まいや所作など「形」を固めてから内側の心情を近づけていきました。いつもなら自分に役を近づけるところから始めますが、今回は形が出来上がった“お姫様”というものに、自分をポンっとはめた感じです。

――具体的にどのようなことをされたのですか?

 台本を読んだだけでは実感が湧かなくて、衣装合わせで着物を着てようやく腑に落ちたというか。その辺から役作りを始めていきました。例えば着物を着たときに背筋を伸ばすとか、基本的なところでブレないように、作品のなかでも隙が生まれないように役を作っていきたかったので、そういう所を強く意識するようにしました。

――心情というところではどうでしたか?

 静はお姫様としての行動力や決断力、発言力はすごくあるけど、自分にはそういうのがなくて。ただ、近しいところで言えば、無邪気な部分だと思います。静には、お姫様としての風格だけじゃなくて、人間っぽさを出したかったんです。静は、もしかしたら親に愛情を受けてこなかったかもしれない。本編には描かれていない、そうした欠けている部分や、竜という存在によっていろいろと世界が広がっていく、ちょっとずつ人間っぽさを取り戻していく、強さだけではない無邪気な、どちらかというと女性よりも女の子という印象が浮かぶようなお姫様を作りたかった。そういう無邪気さは自分に近かったと思います。

――無邪気なんですか?

 無邪気ですよ! 友達といるときはよく笑います! 静は本編ではあまり笑わないけど、ちょっとおふざけするというところは自分の中から引き出した要素かもしれないですね。

――笑うのが好きなんですね?

 好きです! 好きというか、自分自身が笑いでできているところがあって、つらいことがあっても笑う。基本全部、笑ってなんとかなるような感じです。友達といるときは「いつも笑っているね」と言われることも多いですし。

山口まゆ

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