AKB48が18日に通算56枚目のシングル「サステナブル」を発売した。前作から約6カ月ぶり、向井地美音が4月に3代目総監督に就任して以降では初のシングル。新体制が何を打ち出すのか、注目される作品だ。その表題曲は、作曲が井上ヨシマサ、MVが高橋栄樹監督、振付は牧野アンナと、初期から代表曲を手掛けてきた制作陣が集結。いわば原点回帰とも言える。そのセンターを務めるのが昨年5月に劇場公演デビューしたばかりの期待の新人・矢作萌夏。しかもMVは、これまでの歩みを回顧するとともに未来を提示するシーンが盛り込まれた。これだけみても、向井地総監督が今のAKB48に足りないものとして挙げていた「ドラマ性」を補えていることが分かる。変化の時を迎えているAKB48。加入13年目の柏木由紀は「意見も言い合えて、とても風通しが良い。一つの事を一緒に成功させたいという意思疎通ができている」と現体制に自信を見せる。それは4年ぶり全国ツアーからも伝わってきた。今回は、柏木由紀、横山由依、武藤十夢、向井地美音、岡部麟、矢作萌夏に、AKB48の今、そして本作への思いを語ってもらった。【聞き手=木村陽仁】

矢作萌夏さん、どんな人?

矢作萌夏(C)AKS/キングレコード

――今回センターの矢作さんのことをもっと知るために、みなさんが抱いている矢作さんへの印象を教えてください。

岡部麟 手のかかる妹のような存在です。これから成長していくという姿もそうですし、活動のなかでパフォーマンスなど分からない所があったら先輩に聞いてくるその姿は妹のようで。でも生意気なところもあるけど、それも可愛らしくて憎めないです(笑)。

向井地美音 ワン(犬)ちゃんみたいで可愛い! 先輩にも積極的に甘えに来てくれるし、みんなに愛されています。

横山由依 「自分」というのがあって素敵だなと思います。逆に私は今、それが分からなくて探したいなと思い、色んな人と話したり、色んな所に行っています。萌ちゃんには好きなものややりたいことがあるから、いいなと。だから刺激を受けています。でも実は泣き虫なんですよ。萌ちゃんは高橋朱里ちゃん(今年5月AKB48を卒業)と仲良かったけど、その感じで来てほしいです。

柏木由紀 私は気になっちゃう存在ですね。顔も可愛いし、新人だけどしっかりとしたアイドルだし、良い意味で引っかかる。趣味が変わっていたり、誰にでもグイグイ行くところはこっちがハラハラしちゃいます(笑)。ツアーもあって最近一緒にいると、人間らしい部分が見えてきて。泣き虫なところや悔しがったりするところもあったり、AKB48に入って間もないのに魅力的な部分が出せるのはすごいと思います。

武藤十夢 チームKでツアーがあって、それまで人見知りのイメージがありました。私もあまり自分が話しかけられるようなタイプではないので、なかなかコミュニケーションがとれなかったんですけど、話してみたら距離の詰め方がえぐいなって(笑)。急に手をぴってやってきたり、話しかけてくれて嬉しかったですね。

――そういうイメージを持たれているようですが、それを受けて矢作さんどうですか?

矢作萌夏 色々遠慮してしまっていた時もあるんですけど、それで先輩たちから学べる機会を逃すのはもったいなと思ってからは遠慮するのをやめました。でも、それでまだまだ新人なので「調子に乗っている」と思われることもあると思うので、そう思われないように、振る舞っていきたいなと努力中です思うけど…。成長途中なので、大目にみてくださったられたらうれしいです(笑)。

――そんな矢作さん、センターに選ばれたときの心境を教えてください。

矢作萌夏 センターに決まった時「ドッキリの企画かな」と疑うほどびっくりしました。「ジワるDAYS」は指原莉乃さんが参加した最後のシングルのあとで、シングルのセンターを任されるのはとても緊張していますが「ここが勝負!」という気持ちを強く持っています。

王道アイドルソング「サステナブル」

――さて「サステナブル」が発売されます。2015年8月発売のシングル「ハロウィン・ナイト」以来となる井上ヨシマサさんが作曲されています。歌詞も含めそれぞれの感想をお願いします。

(C)AKS/キングレコード

(C)AKS/キングレコード

矢作萌夏 歌詞が大好きで、特に<自分たちを客観的に/振り返っちゃダメなんだ>という所が好きです。まさに私が思っていたことを秋元先生が詞にしてくださって“神!”って思いました!

武藤十夢 「ザ・王道アイドルソング」だなと思っていて、作曲がヨシマサさんで、振付がアンナ先生で、王道に王道を重ねてキラキラしている。でもちょっと切ないところもあります。

武藤十夢(C)AKS/キングレコード

武藤十夢(C)AKS/キングレコード

柏木由紀 タイトルだけ聞いたらあまり思い浮かばなかったんですけど、曲自体はAKB48の昔のシングルにあるような、例えば「言い訳Maybe」のように、「男の子が女の子が好きでたまらない、諦められない」という世界観で、私にはそれがエモくて。懐かしい気持ちにもなりました。歌詞も切なくて、出てくる子のことを「頑張れ!」と感情移入しています。

横山由依 私はMV撮影にも参加していないので、それを逆手にとって客観的に見てました。そうしたら「AKB48ってこういうことなんだろうな」というのがみえてきて。いろんなメンバーがいても良くて、新しいメンバーもいれば初期からいるメンバーもいて、いろんな地域から集まっているメンバーもいる。だけどそれがAKB48。こういう明るくて可愛い曲調だけど歌詞は切ない、というのもAKB48が通っていた道だし、それを今も違うメンバーでやっているのも面白いなと思いました。

向井地美音 最初は「サステナブルってなんだろう」って思っていましたが、どこか聞いたことがあるなと思っていて。私は経済学のラジオ(TOKYO FM「ジュグラーの波〜澤と美音のまるっと経済学」)をやっているんですけど、以前そのラジオで「『サステナビリティ/持続可能性』というのが今来ているワードだ」と勉強したことがあって。経済用語と恋愛と、AKB48をかけてこのタイトルなんだと気づいて、すごく感動しました。

向井地美音(C)AKS/キングレコード

岡部麟 私は歌声を注目して聴いてほしいと思っています。ヨシマサさんがレコーディングのディレクションをして下さって、時間をかけて、何度も録り直したりして。坂口渚沙ちゃんはワンフレーズを2,30分ぐらいやっていて、それぐらい時間をかけて自分の魅力的な声を引き出してもらいそれを収録してもらっています。それと萌夏ちゃんの歌い出しはすごくきれい。そこはファンの方にも聴いてもらいたいと思います。

「サステナブル」MVの魅力

「サステナブル」(C)AKS/キングレコード

「サステナブル」(C)AKS/キングレコード

――MVの撮影は北海道でオールロケ。ドラマシーンでは、2006年の“デビュー”、2009年の“大ブレーク前夜”、2013年の“恋チュンブーム”、2018年の“変革の年”、2019年の“現在”、そして“未来”の2028年と、AKB48の歴史をたどる内容になっています。見どころをお願いします。

岡部麟 ゆきりんさんが運転するオープンカーに、吉田朱里さんと白間美瑠さんと乗りました。ゆきりんさんの運転にドキドキしたけど、みんな不安そうな表情を見せずに楽しそうに乗っているので、そこが見どころです! でも楽しかったです。

向井地美音 栄樹さんのMVが大好きで、また出られるというのが嬉しくて。設定が、違う時代の女の子がいるけど常にAKB48がそばにいたという内容で。その設定にすごく感動しました。私は村山彩希ちゃんと倉野尾成美ちゃんとソフトクリームを食べるシーンがあるんですけど、外が暑すぎて、すぐにとけるんで大変でした(笑)。

――横山さんは撮影に参加されていないので、観た感想をお願いします。

横山由依 北海道いいな…って思いました(笑)。高校の修学旅行が北海道だったので、もう一度行きたかったなって。AKB48自体、これまで沖縄やグアムはあったけど涼しそうなところでの撮影はあまりなかったので新鮮にみえました。

柏木由紀 私はやっぱり運転ですね。実は運転免許を4年前に取得していて、私としてはドラマなど何かの時に運転できなきゃ…と思って取ったんですけど、まさかAKB48のMVで初めて運転するとは思わなくて(笑)。当日も撮影前に一人で運転の練習をして。メンバーも乗せるからプレッシャーもあって。それで3人を乗せたら「ちょっと右に寄ってます!」って。緊張しちゃってみんなに指導されながら運転しました。免許取得後初運転だったので貴重な姿を見て頂けたら!

AKB48「サステナブル」(C)AKS/キングレコード

武藤十夢 メンバーのグループ分けを見たときに、萌夏ちゃん、本間日陽ちゃん、坂口渚沙ちゃん、そして私。なんでこんな若いなかに私が入ったたんだろうと思いました(笑)。でもそれも役の設定をみたら私がガーデニングのお姉さんで、3人が学生という…。私たちのシーンは「会いたかった」の頃だから時代設定が2006年。ストラップがたくさんついているガラケーも出てくるし、CDを聴くのにポータブルCDプレーヤーが出てきて。それを見て懐かしいなと思ったんだけど、残りの3人が使い方分からなくて。

矢作萌夏 めちゃくちゃ苦戦しました。

武藤十夢 それを聞いてジェネレーションギャップを感じました(笑)。

矢作萌夏 私はそのシーンで女子高生役をやらせて頂きました。本間日陽さんとは初めて話して、すごく暑かったんですけど、楽しくて。「会いたかった」のCDを持っているんですけど、前田敦子さんを意識して、「会いたかった」でやったような、似たシチュエーションのところもあります。

(C)AKS/キングレコード

(C)AKS/キングレコード

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