三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬が11日、都内でおこなわれた、映画『アイネクライネナハトムジーク』(20日公開)学生お悩み相談イベントに出席した。

 本作は、51万部を売り上げる作家・伊坂幸太郎氏の同名恋愛小説集(幻冬舎文庫)が原作。三度目の共演となる三浦春馬(佐藤)、多部未華子(本間紗季)をはじめ、佐藤の学生時代からの親友・織田一真役の矢本悠馬らが演じる、不器用ながらも愛すべき人々との“出会い”の連鎖を“10年”に渡り描く。主題歌と音楽を担当するのは斉藤和義。

 三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬はこの日、講師として招かれ、東放学園映画専門学校の20歳前後の学生を前に、人生相談にのった。「悩みの解決はできないと思う」と謙遜する矢本に対して、三浦は「でもね、精を込めてね」と姿勢を正し、質問を受け付けた。

 今の仕事をやって良かったと感じることについては、それぞれ以下の通りに語った。

 多部「年齢に左右されない。芸歴が長い人と同じ土俵でやれる。年下も、初めて現場に入る方も。でもサラリーマンの方もそう。みんな同じ土俵で戦ったり、頑張ろうとしたり、一緒に楽しめている」。

多部未華子

 矢本「結婚して子供が生まれたことが報道で出て。ご飯食べに行くと店の人がおめでとうございますと、無料にしてくれたり、高いものを出してくれたりした」。その矢本、仕事で心掛けていることについて「そこにいるスタッフさんが最初のお客さん、その人を楽しませることを第一に思っています」と語った。

矢本悠馬

 三浦「ふとした瞬間の嬉しさもあるし、業界の上下関係が良い意味でなかったり、10年前に出た作品とか、昔出た作品に心を動かされてこの業界に入りましたとか、あの作品で頑張れているとか、ミュージカルを見てそれから見るようになったとか、言ってしまえば他人。その人の行動のきっかけになったりと頑張れるきっかけになったり。それを聴かされたときに、あのとき大変だったけど、その仕事自体が血の通った職種なんだと強く感じられた瞬間に良いと思える」。

 また、仕事をするうえで大切にしていることについては…。

 矢本「つまらなくならないようにしようとしている。セリフ5行でも全部違う感じに言えるように、役をどう埋めていくか。とにかくエンタメ、人を楽しめる仕事なので、楽しくなることの方向だけをみて頑張っています。そこにいるスタッフさんが最初のお客さん、その人を楽しませることを第一に思っています」。

 三浦「この映画で教わったことなのですが、今泉監督に言われたことで、(多部と挑んだ)特別なシーンなので、気持ちをたくさんつくって伝えたいと臨んだ。その結果、『多部さんの表情をたくさん使ってください』と言われた。自分の気持ちだけにフォーカスを当ててしまって相手の表情や息遣いに気がまわっていなかった。(相手との普段の会話でも)どう思っているのかなという思考は(頭の)このへんにある。そういうやりとりにリアリティがある、と監督に気づかされて。それからの仕事は、今泉さんの言葉を忘れないように大切にしています。初心に戻った言葉です」

 多部「自分を見失わないこと。やりたいこと、やりたくないこと、興味があってワクワクするようなこと、興味がないこと、全部自分しない、自分自身を見失わないことを大事にしています」

 その多部。照明への就職が決まっている学生に対しては「大変な仕事だと思うけど、大変なのは自分だけじゃなくまわりも。みんな大変だなと思いつつ、嫌な事があったら考えるのをやめること、寝ること。始まればいつかは終わる、気持ちが楽になるように逃げることも大事。いつかは終わるので」と笑みを見せアドバイスを送った。

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