2020年3月公開の映画『Fukushima 50』のキャストが9日、新たに総勢36人が発表され、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎らが出演することがわかった。

 本作は、2011年3月11日午後2時46分に発生し、マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を描く物語。福島第一原発事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田隆将氏によるノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)が原作。世界中が注目した現場では本当は何が起きていたのか? 何が真実なのか? 浮き彫りになる人間の強さと弱さ。東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った人々の知られざる“真実”が、今、遂に明らかになる。

 すでに発表されている福島第一原発1・2号機当直長、伊崎利夫役の主演佐藤浩市、福島第一原発所長、吉田昌郎役の渡辺謙、5・6号機当直副長、前田拓実役の吉岡秀隆、緊急時対策室総務班、浅野真理役の安田成美に加え、総勢36人の超豪華実力派キャストが解禁となった。

 発電班長・野尻庄一役には緒形直人。吉田らがいる緊急時対策室(通称:緊対)で、大津波により失われた原子炉建屋の電源復旧のために尽力する。管理グループ当直長・大森久夫役には火野正平。伊崎が指揮を執る中央制御室(通称:中操)に駆けつけ現場最年長ながら危険な任務に就く。

 第2班当直長・平山茂役には平田満。休日であったが、地震発生直後にイチエフに駆けつける。第2班当直副長・井川和夫役には萩原聖人。地震発生後、外の見回りをしている最中に迫りくる大津波を目の当たりにする。伊崎の一人娘・伊崎遥香役には吉岡里帆。富岡町の避難所で連絡が途絶えた父の身を案ずる。遥香の恋人・滝沢大役には斎藤工。会津若松で遥香の無事を祈る。伊崎の妻・伊崎智子役には富田靖子。遥香とともに避難所に身を寄せる。伊崎を心配しながらも、周りの人を励まして気丈にふるまう。

 内閣総理大臣役には佐野史郎。地震発生直後から官邸内の危機管理センターで陣頭指揮を執っていたが、突如自らイチエフへ向かう。

 さらに以下の豪華な面々が出演。

第1班当直副長・加納勝次役に堀部圭亮
第3班当直長・矢野浩太役に小倉久寛
管理部当直長・工藤康明役に石井正則
第1班当直主任・本田彬役に和田正人
5・6号機当直副長・内藤慎二役に三浦誠己
第1班当直主任・山岸純役に須田邦裕
第1班補機操作員・宮本浩二役に金井勇太
第1班補機操作員・小宮弘之役に増田修一朗
第1班補機操作員・西川正輝役に堀井新太
第1班主機操作員・小川昌弘役に邱太郎
第1班主機操作員・松田宗介役に池田努
ユニット所長(副本部長)・福原和彦役に田口トモロヲ
保全部部長(復旧班長)・樋口伸行役に皆川猿時
防災安全部部長・佐々木明役に小野了
復旧班注水チーム・望月学役に天野義久
復旧班電源チーム・五十嵐則一役に金山一彦
内閣官房長官役に金田明夫
経済産業大臣役に阿南健治
首相補佐官役に伊藤正之
原子力安全委員会委員長役に小市慢太郎
原子力安全・保安院院長役に矢島健一
東都電力フェロー・竹丸吾郎役に段田安則
東都電力常務・小野寺秀樹役に篠井英介
陸上自衛隊陸曹長・辺見秀雄役に前川泰之
伊崎の父・伊崎敬造役に津嘉山種
前田拓実の妻・前田かな役に中村ゆり
福島民友新聞記者役にダンカン
避難住民・松永役に泉谷しげる
在日アメリカ軍将校ジョニー役にダニエル・カール

 名実ともに日本を代表する豪華キャストが一大プロジェクトに集結した。

 これに合わせ、ティザービジュアルと衝撃の特報が完成、解禁となった。

ティザービジュアル

 ティザービジュアルでは、福島原発を望む、静かで紺碧の海の美しさと対照的に、空を一点に見つめる佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆、そして安田成美ら主要キャストのまなざしからは、コピー「自分たちが、最後の砦」という言葉を語らずとも感じさせる力強さがうかがえる。

 そして初の本編映像は60秒という短い尺ながらも、圧倒的なスケールと、福島原発に残り、戦い続けた50人の熱き思いが存分に見て取ることができる。

 2011年3月11日、2時46分。福島原子力発電所1・2号機サービス建屋2階の中央制御室(通称・中操)に激震が走る。これまでに体験したことのない大きな揺れに、佐藤浩市演じる伊崎は、大きく揺れる机にしがみつきながら作業員に大声で指示を出している。一方、緊急時対策室にいる、渡辺謙扮する吉田は、中操につながった電話を片手に絶句…。いったい、吉田はその電話で何を聞いたのか…。そして高さ10mを超える想定外の大津波がついにイチエフを飲み込み、1号機の水素爆発が起きてしまう。吉田は「東日本は壊滅…」と最悪の事態を想定する。それでも伊崎は「最後に何とかしなきゃいけないのは、現場にいる俺たちだ!」と部下を鼓舞する。佐野史郎演じる総理が「世界初か」と漏らす、最悪の事態を回避する唯一の手段とは何なのか? 福島原発の中に残り、戦い続けた50人の決死の覚悟は、観る者の想像には到底、及びもつかないほどの極限だったに違いない。最後に伊崎が「俺たちは・・・何か間違ったのか?」と意味深につぶやく。

 日本中が経験した東日本大震災だが、福島原発内に、“もう一つの現実”があったことを本作では圧倒的なスケールで描き出していることが垣間見える。原発事故をここまで正面から描いた映画は史上初となる。

記事タグ