田中圭と林遣都、瑠東東一郎監督が4日、都内でおこなわれた、映画『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』大ヒット御礼ファン感謝祭に出席。同作としては最後の舞台挨拶で、2人はステージ去り際に、肩を組み笑顔で撮影に応じた。

 会場となった映画館には、同作を20回以上観たという観客もいた。田中は「俺らよりもセリフ覚えているよね」と笑みを見せた。役者仲間も同作品を観た人が多いと明かした田中は、バラエティ番組で共演するナインティナインの岡村隆史から「観たよ、めっちゃおもしろかったで」とメッセージがあったことを明かした。

 林も役者仲間が見てくれたと明かすなかで「仕事に関係がない友達とか、親戚家族が見てくれている。地元滋賀県は映画館が混雑するような地域ではないけど、初日は満員。母の目の前に中学の時の担任の先生がいて。身内が見てくれて嬉しい」と喜んだ。

瑠東東一郎監督、田中圭、林遣都

瑠東東一郎監督、田中圭、林遣都

 この日は、事前にファンから募った同作品の好きなシーンのアンケート結果が発表された。3位は「橋の上の春田と牧のシーン」。田中は「意外だな」と言いながら「遣都のアドリブがひどい。ネクタイぐいとか。きんぴらも食べさせられるとは思っていなかったら」と明かした。

 2位はサウナ。田中は「あれもアドリブ。(吉田)鋼太郎さんと遣都をただただ止めるという」と振り返ると、林は他人事のように「最終日でカオスでしたね」と笑みをみせた。

 そして1位は「ラストシーンの春田と牧」。田中が「瑠東ちゃんがウルっときて、遣都に伝染して、俺に伝染して…」と明かせば、林は「朝一かよと思った」と再びすまし顔。これに田中は「一言いいですか」と林に募る思いをここでぶちまけた。

 田中「今回はセンチ(メンタル)にしたくないなと思っていた。でもその思いを伝えたら、遣都が泣いた。嬉しいというのは変だけど、彼なりに思うことがあったんだな、一緒にやってきて良かったねと思って、その後に『良かったね』と言ったら、『ぜんぜん違うことが考えてました。圭君の話は聞いていませんでした』って。連ドラからの自分のことを振り返って感動していて』と。器用か!」

 そんな告白に、林は「『おっさんずラブ』の期間は濃密だったので、思い出していました」ととぼけた様子で返していた。

田中圭

田中圭

 この日は観客から直接質問を受け付けた。印象深いシーンは? 聞かれた林は「花火」を挙げ、「連続ドラマを終えてからの1年の間を埋めていく、2人でぶつかっていくシーンは悩んでいて、セリフも妥協しなかった。狸穴さんやジャスティスが入ってきたことで乱れるのではなく、もっと深いところを追求したくて。それでとまったのが花火のシーン。瑠東さんがいろいろ、僕が考えてきたこと以上のことを考えてきてくれた。苦労したけど、監督が『最高のシーンだった思う』と言ってくれた」と語った。

 一方、田中への質問は、「(ドラマから)間があいているから戻れるが不安だったけど、すぐに戻れた。『おっさんずラブ』と思う空気感とは?」。これに田中は「ドラマの時にあの一体感、説明が難しいんですけど、家族じゃないけど、家族みたい。友達ではないけど友達、共演者だけど共演者じゃない。不思議な関係が出来た。すごく不安だったんですけど、スタッフさんもほとんど変わらずドラマの人がいて、すーと戻れた。彼らは愛を育んでいるわけですから、俺らもできるかなと思ったけど、あのままの牧だった。みんながそのままいたから、それに尽きる。でも分からない」とした。

 改めて田中は「実際に対峙して遣都のパワーや情熱をひしひしと受け続け、とにかく楽しかった。この作品がここまでピュアなラブストーリーだと思ってくれるのも絶対的に牧という遣都が生きてくれたからだし、それがなかったら俺の春田はなかった。楽しかったです」と語ると、一呼吸を置いて林に向かい「この関係はずっと続くと思うけど、たまにずれているから気をつけろよ」と助言。

林遣都

林遣都

 これを受け林は「圭君は、僕のずれているところも、人のダメな部分もひっくるめて人として付き合ってくれる。圭君のまわりは良い人間関係があって、だから私生活も仲良くさせて頂いて、良い出会いだったなと思います。アドリブの環境も作ってくれたのも圭君、牧を作ってっくれたのは春田。こういう設定はむずかしいけど、俳優田中さんだったから違和感かなくできた。春田の役は誰にでもできない。この立ち位置をできるのは、ちゃっと俳優業を積み重ねてきた人しかできない。自分もいつか圭君のようになりたい。これからも変わらずにいてほしい」と称えた。

 さらに連続ドラマが始まる前に、田中が出演する舞台を観劇し、楽屋を訪れた当時の話を紹介。「『このあと予定あるの?』と言われて、その時は体調が悪くてでも『ないです』と言ったら『遊びに行く?』と言われて、変な人だな、変わった人だなと興味がわいて、普通にご飯に行って。今思えばその時間がとても良かった。さらけ出すことができて、自分を全部出していいんだなと思えて。それで牧ができていった。この作品に携わった人に感謝、一番に圭君に感謝」と改めて感謝した。

 なお、この日は仕事の都合で欠席した吉田鋼太郎からビデオメッセージも寄せられた。

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