歌手の竹島 宏が6月12日、23枚目のシングル「夢の振り子」をリリースした。3月にリリースした「噂のふたり」に続く今年2作目のシングルはNHK BS時代劇『大富豪同心』主題歌で、3タイプを同時リリース。昨年3月にリリースした「恋町カウンター」から続く“踊らされちゃう歌謡曲” 第3弾となった今作はバックダンサーを起用し、さらにスケールアップ。インタビューでは今年上半期を振り返ってもらい、新曲をリリースするまでの経緯や歌唱する上でのポイント、「歌と踊りと楽曲の三位一体を目指す」と話す竹島に話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

2つのことを考えながら出来るようにもなってきた

竹島 宏

――上半期はシングルを2枚リリースされて、充実したものとなっていると思いますが、振り返ってみていかがですか。

 シングル2枚というのは予測していなかったですね。特に「夢の振り子」はタイトなスケジュールの中での制作だったので、大変だったんですけど、それも楽しんで出来るようになりました。

――昔は違ったのでしょうか。

 僕は一つひとつやっていかないと、次に進めないタイプで。2019年に入ってから同時進行まではないですけど、そういう感じでやらなければいけない状況も増えてきました。今は割と2つのことを考えながら出来るようにもなってきて、周りの方たちに助けてもらいながら、楽しみつつやっています。

――マルチタスクで動けないとですね。それはダンスをやったことが、その成長にも繋がったんじゃないかなと思ったのですが。

 それはあると思います。歌うことと喋ることというのは全く違うとは思わないんですけど、踊るというのは別物という認識がありました。まだ、そんなに上手くは踊れてはいませんけど、それでも皆さんに楽しんでいただけるというのを僕の中での合格ラインにさせていただいているので、そこには辿り着けたかなと思っています。

――ファンの皆さんも喜んでいますからね。僕も最近踊り、ダンスというものに興味がありまして、基礎からやってみたいなと思っているのですが、竹島さんは基礎はやられたんですか。

 それが基礎はやってないんです。もう、いきなり実践あるのみで、自分がやるべきことのみをやっている感じです。今では3曲踊らせて頂いて、ちょっとずつ良くなってきている感覚は自分の中にあります。

――「夢の振り子」のMVをみて思ったのですが、「恋町カウンター」の頃と比べると歌と踊りの距離がすごく縮まってきている、融合している感じがありました。

 そうじゃないとやっぱり歌えないんですよね。自分では意識出来ていなかったんですけど、テレビの放送を見返してみて、なんでこんなに上手く歌えないんだろうと思っていて、それは歌うビートと踊るビートが合っていなくて、すごく気持ち悪かったんです。ブレスとかのタイミングも変わってきてしまうので…。

 歌は森も木も全体を見れるんですけど、踊りはまだまだで。歌と踊りがちぐはぐで「合ってないんじゃないの?」ということがたまに起きてしまうので、そこは次の課題です。歌と踊りと音楽が全部ピッタリと合うとすごく気持ちの良いグルーヴ感になります。そうすれば、みんながみんな「良いね」と言って頂けると思っていて、そこを目指して頑張っています。

――下半期の目標、『紅白歌合戦』までの課題とも言えるかも知れませんね。

 もし、紅白で歌わせて頂く機会があったとして、今の状態で出てしまったら「何でこの人が紅白に出てるの?」となってしまうかもしれないです。先ほどの課題が上手く出来ていれば、そういった疑問は生まれないかなとも思うので、もっと頑張っていきたいです。

――でも、コンサートもすごい数をやられているので、それだけでもドンドン変わって行きますよね?

 そうですね。なので「恋町カウンター」が、最近やっと踊りながら上手く歌えるようになってきたなと思っていて。

――発売から1年歌ってきましたからね。「噂のふたり」や「夢の振り子」は、そうなると来年あたりに追いついてくる感じですか。

 これが、そうでもなくて「噂のふたり」は「恋町カウンター」と近い位置まで来てる感覚はあります。というのも、歌の難しさは僕の中では「恋町カウンター」の方が難しいんです。作曲して下さった都志見先生は海外でも勉強されてきた方なので、歌謡曲を作られても日本によくあるようなメロディラインとは違う時もあるんです。それを「月枕」という曲で痛感しました。「噂のふたり」はそれらとは逆につかみやすい曲だと思います。「噂のふたり」は細かいところより、全体の雰囲気が大切で「恋町カウンター」と「夢の振り子」はちゃんと歌わないと恥をかくかなと。

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