登坂広臣の「BLUE SAPPHIRE」からインスパイア

CrazyBoy

――「PINK DIAMOND」というタイトルはOMI(登坂広臣)さんの「BLUE SAPPHIRE」から影響を受けたというお話も聞きました。

 そうなんです。この曲を作ろうと思った時に、トラック制作から進めていって、その段階ではダンスミュージックという自分の強みを発信していこうというコンセプトはありましたが、タイトルはまだなかったんです。その中でOMIの「BLUE SAPPHIRE」という曲を出していたのがずっと頭の片隅にあったんです。石のタイトルというところでもインパクトがあって「いいな」と思っていて、制作中にそれを思い出して、自分はダイアモンドが好きだから、ダイアにしようと。このインスピレーションは間違いなく「BLUE SAPPHIRE」から来ています。そして、女性に対するダンスミュージックを作りたいというところでピンクということで「PINK DIAMOND」になりました。「BLUE SAPPHIRE」のブルーと「PINK DIAMOND」ピンクが男女の関係性だったり繋がりも出来ました。

――調べていたらピンクダイアモンドには「ゴールにあるもの」という意味もあるみたいなのですが、その辺りも意識されましたか。

 いえ、その意味は意識していなかったです。それを聞いて思いだしたのですが、MVで自分が目指すゴールというのは、そこに登場する女性なんです。その女性を助けに行くんですけど、やられてしまう、でも現実に戻って蘇ってまた助けに行く、“自分が追いかけ続けるもの”というストーリーになっているんです。そのミーニングが重なったのでビックリしました。MVはNEOTOKYOという仮想都市の設定は引き継いでいて、MVはLDH(所属事務所)の前からストーリーが始まるんです。それは自分の現実というのを表現したかったからなんです。そこからアプリを起動させてNEO TOKYOに飛び込んで、現実とNEOTOKYOを行き来するというものなんです。

――ワクワクしますね。

 ストーリーを考えるのはすごく楽しかったです。僕は映画が大好きで『Mr.&Mrs. スミス』のワンシーンがこのMVにも再現されているんですけど、特にそのシーンがすごくお気に入りで、そこはハリウッド並に挑戦したシーンになっています。

――早く観てみたいのですが、リリース日までお預けですね。

 普通はリリース日の2週間前にMVを先に公開することが多いと思うんです。なぜリリースと同時なのかというのには理由があって。それはCGだったり映像のクオリティを詰める作業の期間なんです。僕の中では映像というのは大切なものだったので、ギリギリまで作業してクオリティをあげたいなと思ったんです。撮影は5月だったのでそこから約3カ月掛けて映像チームが作業してくれているので、ものすごく壮大なものになっています。三代目( J SOUL BROTHERS)でもここまで時間を掛けたMVはないんですよ。

――5分の映像に3カ月掛けて編集というのすごいです。さて「PINK DIAMOND」はどんな作品に仕上がったと今感じていますか。

 CrazyBoyとして、ソロとしての音楽なんですけど圧倒的な自信を持って届けられるシングルになったなと思っています。今まではメロディだったり、ラップをするというのが多かったんですけど、ウィスパーやファルセットなど自分の声のキャラクターが4種類あるんですけど、それを詰め込みました。今まで一曲に対してそれらすべてを詰め込んだことはなかったんです。それもあって自分の新しいアプローチというのを聴いて感じてもらえると思います。それは移籍第一弾の曲として相応しいなと。最大限の自分が良いと思える声、成分を詰め込めたので、ここから広がっていくことは間違いないなと思っています。

――自分が何をできるかというのは常に自問自答されている?

 昨年は三代目 (J SOUL BROTHERS)としての活動があまりなく。その中で僕はライブがしたいと思って制作に入りました。その制作期間は2カ月ぐらいしかなかったんです。レコーディングに毎日のように入って作り上げたアルバムが『NEOTOKYO FOREVER』でした。その時は自分が俯瞰で、どう見せたいのかというのは考えきれていなかったと思います。でも、ライブを成立させるというところではすごく良かったんです。

 それで、今回時間が空いたときに、自分の声の良い部分というのは何かというのを、昔のアルバムを聴き返してみたり。今回JAY’ED君を新しくチームに入れたことによって、自分が歌えるメロディがまだまだあるんだということに気づきました。

――新しい発見も沢山あったんですね。

 もう自分の良いところしか入れていない曲です。音楽以外ではダンスも素晴らしいコレオグラファーの方と一緒に作り上げることが出来ましたし、世界観も好きな映画からも出来たので。今まででこんなにパワーを使って細部まで気にして、1曲に集中して作り上げた作業は、自分にとって大切な時間でした。

――ということは曲が完成するまでも相当時間を掛けて。

 トラックが出来るまでは時間が掛かりました。スタジオに入ってからはスムーズに行ったんですけど、トラックは3カ月ぐらい掛かったと思います。そのトラックも、最初もっと派手だったけど、かなり音を削ったんです。

――そうだったんですね。ビートに対しての比重がかなり大きいんですね。

 やっぱりそこにすべてが乗っていくので、比重は大きいです。ビートで世界観を作りたかったというのがあったので、昔から一緒に作業しているNAKKID君とやり取りはすごくしました。今はプロデューサーがいるのでやってないですけど、昔は自分でトラックを打ち込んだりしてたので、トラック制作のアイデアを出す時の役に立っています。色々と経験していたことが今になって生きてきているんです。イントロも僕がClassic音楽を聴くので、Classic音楽のような、ストリングスで始まりたいとアイデアを出したり。世界観へ一気に惹き込んでからダンスミュージックにシフトしていきたいと思いました。ミステリアスな感じから始まるというのはジャケット写真にもリンクしています。

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