香川県出身シンガーソングライターの川口レイジが7月24日、デビュー1st EP『Departure』をリリースした。YouTube総再生回数1位の62億回を突破する全世界で話題を呼んだルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「DESPACITO」(2017年1月リリース)が昨年の『第60回グラミー賞』にノミネートされたトップライナー・Marty Jamesらとの米ロサンゼルスでの共同制作楽曲が並ぶ今作は、「洋楽でも邦楽でもない飽和していない音楽」という未来的なテイストの意欲作。「ボーダレスなたくさんの出会いをくれる音楽の楽しさを日々感じている」と語る川口の音楽活動の源流から共同制作“コライト”の醍醐味、そして本作全曲のバックボーンに迫った。【取材=平吉賢治/撮影=村上順一】

ネット配信、ストリート活動を経て辿り着いたLAでの共同制作

川口レイジ

――『Departure』は、タイトル通り“Departure=出発”という心境が込められているのでしょうか?

 制作のためにロサンゼルスに旅立つとき、空港で“Departure”という言葉を見て「良い言葉だな」と思ってタイトルにしたんです。自分がデビューしてこれからということ、曲達が色んな人達のところに旅立って行ければということにもかかっているフレーズなんです。

――ダブルミーニングの“Departure”なんですね。川口さんが音楽を始めた音楽人生の“Departure”は?

 15、16歳の頃までは音楽に全く興味がなかったんです。高校生のときに父親を亡くしまして、そのときの遺品整理をしているときにクラシックギターを見つけたんです。ネックも反っていたし弦も状態が悪くて、全然弾き方もわからなかったんです。だから弾かずに部屋に飾っていたんです。

 音楽の授業で担当楽器をくじ引きで選ぶという機会があったんです。そこでギター担当になりまして。でも父のギターが扱えなかったことから「ギターはめっちゃ難しい!」というイメージがついていたんです。でも、音楽の授業でチューニングという概念を知って、ギターを弾くにはこれが必要だったんだと、わかったんです。そこから家でやってみたら「意外といけるんじゃないか?」という感触があったんです。だからギターを始めたのはそこからなんです。

――弾き方を覚えて、公開はネット配信から始めた?

 ニコニコ動画でしたね。音楽活動というよりは、息抜きで配信していたという感覚だったんですけど、その後にストリートでやるようになったんです。

――ストリートでの反応はどうでしたか?

 僕は、人が集まってくるタイプではなかったんです。だから知らない人が立ち止まってくれたり声をかけてくれたり、顔見知りになって何度も来てくれたりとか、そういう経験が全く無かったので凄く新鮮でした。そこから音楽にのめり込んで、ツイキャスでもやっていました。その時期にレコード会社のスタッフの方の目に止まったそうで。その後にライブハウスでギターやピアノでの弾き語り形式でやっていたんですけど、それだけだと盛り上がりに欠けるかもしれないし、「エンターテインメント性がもっとあってもいいな」という風に悩んでいたところに、知り合いから「そういうので悩んでるなら洋楽も聴いてみたら?」と、言われて洋楽を聴き始めたんです。それで音の凄さとか、洋楽への強い想いが芽生えてきました。

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