『機動戦士ガンダム』の主人公、アムロ・レイのものまねで知られる、若井おさむが座長として率いる『劇団アニメ座』が、俳優を招いておこなう舞台『劇団アニメ座ハイブリッド』の第3弾が24日から東京・渋谷のCBGKシブゲキ!で上演される。脚本・演出は若井が務め、アニメキャラと、俳優が演じるキャラクターが絡み合う、まさにハイブリッドな物語。俳優陣では、矢部昌暉、長江崚行、田中稔彦、寿里が出演することが決まっている。そのうちの一人、矢部はDISH//としての音楽活動の傍ら、その演技力が認められ舞台でも活躍。昨年11月に上演された『暁のヨナ ~緋色の宿命編~』では専属護衛ハクを迫力の演技で好演した。それを経ての異色舞台、どう挑むのかが気になるところだ。今回、若井と矢部に稽古直前に話を聞く機会を得た。本作への思いや舞台経験で得たものなどを語ってもらった。【取材=木村陽仁】

不思議な感覚、アニメキャラと共演

――率直にどういう舞台ですか?

若井おさむ 劇団アニメ座というのがありまして、アニメキャラのお笑い芸人を集めてコメディをやっています。そして今回の「ハイブリッド」というのは、バリバリ活躍されている舞台俳優さんたちにも出て頂いて、本格的な舞台とコメディをミックスさせたら新しい何かが生まれるんじゃないかということで始めました。俳優さんたちにもお笑いの部分を取り入れて頂いて、我々も芝居もちゃんとやるということで起こる化学変化というか、「こんなものができるんだ!」という、あまり見たことがないようなものなんじゃないかと思います。

――これから稽古が始まるということですが、今の心境は?

矢部昌暉 出てくるキャラクターたちが、昔から見ていたアニメの登場人物だから、それが目の前に現れてくるという感覚で、そういうキャラクターたちとお芝居ができるというのはドキドキとワクワクした気持ちがあります。

――台本を読んだ印象は?

矢部昌暉 アニメのキャラと一緒に旅をしているから、このあと初稽古があるんですけど、衣装を着てやったときどんな気持ちになるんだろうな、という楽しみがありますね。

――物語としては、アニメの世界観から始まっていく?

若井おさむ アニメとは全然違う舞台があって、一つのストーリーに、アニメキャラがいろいろと交わっていく内容です。

――やっぱりこうして話していてもアムロとしゃべっている不思議な感覚なんですよね(笑)。

若井おさむ もうぜんぜん意識していなくて…普通に自分の声をただ…(笑)。

――矢部さんもこういう感覚ということですもんね?(笑)

矢部昌暉 そうです! そうです! 本読みしたときに、机に役名が書いてあるんですけど、アムロ・レイの隣に『エヴァンゲリオン』のアスカ・ラングレーがいて、不思議な感覚でしたね。僕の役は竹虎丸という物語の役名なんですが、スラムダンクの安西先生とか(笑)。キャラクターがめちゃくちゃ集まっているという(笑)。

若井おさむ 得体の知れないところに無理矢理、呼んでいる感じなんですよね(笑)。でも僕のなかでは俳優さんだからどんな状況でもきっとやり遂げてくれるんだろうなという期待が大きいですね。頼りにしているというか、勉強もさせてもらいたいと思っています。

――その竹虎丸というのはどういう役ですか?

矢部昌暉 舞台の設定が今から1万年後の世界で、世界が何回も滅びては復活して、というなかで“現在”は幕府が統治しているという江戸時代に近い世界観です。僕は幕府に仕える侍。敵のアジトに仲間と潜入して戦っていたら、アニメのキャラがいる世界に飛ばされて、アニメのキャラがたくさん出てきて、そこで強さとは何かということを学んで現代に帰ってくる物語です。

――「強さとは何か」というのがテーマになるのですか?

若井おさむ いろいろですね。例えば、アムロだったら「人と分かり合う」というララとの関わり合いをもとに、敵だと思っていた人とも分かり合おうとするとか。それぞれのキャラクターが「私はこうだったのよ」と語っていく。そのアニメキャラの経験を自分自身に生かして立ち向かっていくという内容です。

――日替わりゲストも多彩ですが、なかでもアイデンティティさんは『ドラゴンボール』の孫悟空として登場される?

若井おさむ それは野沢雅子さんです。

――そこは野沢雅子さんですね!(笑)

若井おさむ そうなんですよ。

――日替わりゲストさんをどう生かしていくかというのも見どころの一つにはなりそうですね。

若井おさむ そうですね。「情報を提供してくれる人」という役割がありまして、そこがお笑い寄りのネタになっていて、いろいろです。

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