シンガーソングライターのロザリーナが7月17日、「ボクラノカタチ」のミュージックビデオを公開。同曲はNHKプレミアムドラマ『長閑の庭』の主題歌で、6月9日にアニメ『からくりサーカス』主題歌「Over me」と同時ストリーム配信された楽曲。2018年4月に「タラレバ流星群」でメジャーデビューをして1年が過ぎた。このタイミングで改めてロザリーナというアーティストについての人となり、現在のスタンスや意識面にフォーカスして話を聞いた。唯一無二の歌声が響く、「Over me」、「ボクラノカタチ」両曲に込められた想い、そして今後の展望について、あらゆる角度から彼女の核心に迫った。【取材=平吉賢治】

「モテたい」の裏にあるサービス精神

――昨年4月に「タラレバ流星群」でメジャーデビューして1年が過ぎました。現在の心境は?

 メジャーデビューをして、お世話になる周りの方が増えたことに感謝しています。同時に、やらなくてはならないことも増えましたが、みんなの意見をなるべく聞きたいと思っています。この1年で学んだのは、みんなの意見を聞くことはもちろん大事だけど、ロザリーナとしてのブレない自分でいることも大切だなということです。

――自身のスタンスを改めて見つめている時期なのですね。そもそもシンガーになったきっかけは?

 最初のきっかけは「モテたいな」くらいです(笑)。でも、多くの人に受け入れられたい、自分のなかにある何かを伝えたい、みんなを喜ばせたいということにも繋がってて。シンガーってカッコいいかなと思って。楽しそうだし、勉強はあまりしたくないという思いもあったりして…。

――勉強嫌いなんですか?

 じっとしているのが苦手というか。勉強机に向かって、というのが。だからそうじゃないことがしたいなと思ったんです。常に動いていたかったんです。ただ、勉強は好きじゃないと言っても、作曲は好きです。好きだからこそやれているというか。

――ロザリーナさんは作詞作曲は全てご自身でやりますよね。そのなかで勉強も必要となってくる気もしますが。

 そう思います! 歌詞を書いて表現するときに言葉を知らないと…だからとても調べるようになったんです。「勉強しなさい」と言われてやる勉強ではなく、自分がやりたいことのための勉強は好きです。あ、勉強してますね私(笑)。「やって」と言われたことに関してはちょっと苦手に感じる部分はあるんですけど、自発的に何かを作り出すのは好きなんです。サプライズ精神って言うんでしょうか。やってないと見せかけて「こんなの出来たんですよ!」っていう風に。そうしてみんなが喜んでくれることが楽しいです。

――ロザリーナさんの歌声は非常に希有なカラーだと感じました。声の倍音が凄いというか。

 個人的には特別な歌い方をしているつもりはなく、普通に歌っているだけなんです。音楽を始める前から「特徴のある声だよね」と言ってもらえることはあったんですけど、自分では普通だと思っていました。だから自分の歌声を強みにするというより、曲を作る方を重視していました。最初から曲を提供するということも考えていましたし。でも今は、歌を意識するようにもなっています。

――どういったインスピレーションから作詞作曲をしますか?

 基本的に思いつきです。降りてこないと書けないので。書けないときはずっと書けなくて困っちゃうんです。期限などがあって頑張って書くこともあるんですけど、そういうときはイマイチだったり…降りてくるときの方が「良いの出来ちゃったかも!」ってなるんです。

――直感を大事にしている?

 「書きたい」という本能がベースで、思いのままにという感じで。嘘をつきたくないんです。嘘をつくとすぐバレちゃう。だから歌詞も嘘をつきたくないので思ったことを書くし、本当に自分が思ったことじゃないと共感してもらえないと思うんです。。

――基本的にストレートに作品作りをするなかで、「Over me」はどのように制作しましたか?

 アニメ主題歌なので、作品に寄せたという部分もあります。『からくりサーカス』の曲でもあり、ロザリーナの曲でもあるように思ってもらいたいし、『からくりサーカス』のファンの方に「本当にこの曲は『からくりサーカス』の曲だ!」と思ってもらえる曲が書きたいと思ったんです。

 クリエーターが好きというか、ゼロから何かを生み出すこと、そういう人をリスペクトしています。原作者の藤田和日郎先生とお話をさせて頂きながら作って、『からくりサーカス』という作品をより良いものにできる相乗効果を生み出せたらいいなと思いました。「Over me」は今までの曲のなかで一番テンポが速いんですけど、作るのはけっこう苦労しました。

――出来てみてどうですか?

 ロザリーナというアーティストがまたカラフルになったなと思いました。

――自身としての思いやカラーも含まれて、『からくりサーカス』の世界観も表されてと、ベストな形の作品となったのですね。

 『からくりサーカス』は凄く深い世界観なんです。主人公がいっぱいいっぱいになるような、こんなかわいそうなことあるかというくらい、色んなことが起こるんです。その気持ちと、私の制作のなかでのいっぱいいっぱいの気持ちがリンクしたという部分もあります。「Over me」というタイトルにもかかっています。

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