“三足のわらじ”で頑張ってみたい

蘭華

――不安がある中でのそれは嬉しいですね。そういえば、蘭華さんはスナックがお好きのようですが、お好きになった原体験はどのようなものだったんですか。

 私が初めて人前で歌ったのが5歳くらいの時に父に連れて行ってもらったスナックだったんです。確か鹿児島の指宿だったと思うんですけど、父が温泉好きだったので温泉地に宿泊した時に連れて行ってもらいました。父とカウンターに座って一緒に歌ったのが、五木ひろしさんと木の実ナナさんの「居酒屋」でした。お店のママが「あなた歌が上手いわね」とお菓子をくれたのが凄く嬉しくて、歌を歌ったらこんなに良いことがあるんだと味をしめちゃって(笑)。

――そこから歌手への道も始まって。

 そうなんです。でも、まさかそこから『スナック蘭華』というラジオ番組をやるとは思ってもいなかったですけど。最初のタイトル案は『蘭華の花鳥風月な時間』の予定でしたから(笑)。でも、ラジオ局の前に着いて『スナック蘭華』が閃いて提案したら、番組のスタッフさん達が面白いと言ってくださって。それで始まった番組なんです。最初は1クール、3カ月で終わるかもと思っていた番組も、もうすぐ5年になります。ラジオをやりながら、リスナーさんへ癒しやくつろぎの時間を提供したいなという思いが湧いてきました。

――キャンペーンをやっていく中で気づいた事はありますか。

 世の中の流れの中で、CDはどんどん売れなくなっています。やはり、生活する上で必要な衣食住にはお金を使いますけど、近年はライブに行く人は増えているとは言っても、音楽にお金を掛けることが少なくなってきているのが現状です。でも、スナックで歌っている時にお客さんたちの顔を見ていると、不機嫌そうな顔をしている人はいないんです。リラックスされていたり、嫌な事を忘れて、束の間の幸せを感じて頂けているような気がしました。それを見て、初心に戻ったと言いますか、歌を歌うのが大好きで、癒しを与えたいと思っていた事が、だんだんCDを売るというところに寄りすぎていたのかなと。多くの人に届けるというところでは大切な事なのですが、そこにこだわりすぎていた自分もいるなと思いました。

――体感してみて気づいて。

 他のステージも同じではあるんですけど、スナックで歌っている時の自分は凄くナチュラルな素の自分が出ているなと思いました。スナックに向いているなって(笑)。

――それで、リアルに恵比寿でスナックをやることに繋がるんですか?

 実はプロデューサーとマネージャーから、蘭華は他に向いている仕事がある。事務所の社長やマネージャー業が向いているんじゃないかと言われたことがありました。シンガーとして成功してほしい思いももちろんある中での話なんですけどね。そして、ここ1年ぐらいはスナックのママが向いてると言われていて(笑)。でも、それは今じゃなくても良いかなと思っていました。そんな中スナックキャンペーン中に出会いがありまして、スナックを開くことが決まりました。

――それはビックリですね。

 恵比寿で凄く盛り上がった一夜があって、そこでオーナーさんから、日曜日はお店が空いているからやってみないかと仰って頂いて。これも何かの縁だなと思って、周りからも向いていると言われているし、とりあえず月一でやってみようと思い、6月23日と私のデビュー4周年記念日の7月21日にやらせて頂くことになりました。

――なかなかやりたくても出来ないですからね。

 そうなんです。『スナックキャンペーン』ではまだ私のことを知らない人へ向けて歌い、リアルスナックでは、私が一緒にお仕事をしている関係者さんや音楽仲間、ファンやリスナーさんなど、様々な人がリラックスできて楽しめる空間を作りたいと思っています。もちろん私も歌いますし、マネージャーもおつまみを作ってくれると言ってくれて。

――それは楽しみですね。

シンガソングライターとしての私と、今、楽曲提供も頑張っているので作家としての私、そして、スナックのママとしての私と“三足のわらじ”で頑張ってみようかなと思っています。まだどんな空間になるかわからないですけど、私にとっても新しい発見があるんじゃないかなと思っています。新しい企画やコラボが生まれる場でもあったらいいなと思います。

――さて、9月28日には恒例のバースデーライブも開催されますが、どのようなライブにしたいと思っていますか。

 今、ちょうど構想中なのですが、昔から私のことを応援してくださっている方はもちろん、最近知ってくださった方も、沢山の方に足を運んで頂いて、年に一度のアニバーサリーを祝って頂けたら嬉しいです。スペシャルゲストも楽しみにしていてくださいね。

(おわり)

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