ロックバンドのRED WARRIORSが15日と16日、東京・恵比寿LIQUIDROOMで『SWINGIN’ DAZE” 21st Century リリース30周年完全版ライブ』をおこなった。ライブは1989年にリリースされたコンセプト・アルバム『Swingin' Daze』を中心に、アンコールでは「ルシアンヒルの上で」など代表曲も披露し、会場は終始高い熱気で包まれた。昼公演の模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

ドラマチックに展開する『Swingin' Daze』

RED WARRIORS

 隙間もないほど埋め尽くされたフロア。スタッフによるサウンドチェックのギターが鳴れば、歓声が上がるほどだ。それほどの期待感で満ちた恵比寿はチケットも激戦だったという。この日は昼と夜の2公演。15日は雨振りの一日だったが、16日は快晴で一気に梅雨が吹き飛んだかのような夏らしい一日となった。このライブは30年前にリリースされた、RED WARRIORSの中でもコンセプト色が一際強く、オリジナルメンバーによる最後のスタジオ・アルバム『Swingin' Daze』を完全再現するということで、開演を待ちきれずに手拍子が巻き起こる。

 いよいよ開演時刻となり、会場は暗転すると、ステージ前方に下がる紗幕に細胞分裂を彷彿とさせる映像が投影されるなか、木暮"shake"武彦(Gt)によるサイケデリックなギターサウンドが響き渡った。出だしからロック特有の魅力が詰まっていたオープニングはこれから始まるショーへの高揚感を煽る。そして、紗幕越しにダイアモンド☆ユカイのシルエットが投影され「欲望のドア」でライブの幕は開けた。ラストのサビで紗幕が落ちると、ド派手な衣装のメンバーの全貌が姿を現した。

 エンベロープフィルターを使用した小川キヨシ(Ba)によるベースサウンドに、木暮のスライドギターが絡み合い妖艶な空間を作り出していく。その上にユカイがストーリテラーのように語れば、オーディエンスもその言葉に耳を傾ける。そして、ユカイが黒いテレキャスターを抱え、乱反射した光の中「Dance Macabre」と、極上のロックンロールを響かせた。

 哀愁を感じさせるチェロの音が奏でられるなか、木暮のセクシーなギターの旋律が絡み合う甘美な空間からミディアムナンバー「Sunday Sunshine」へ。ユカイの鮮やかなマイクスタンドパフォーマンスは鮮烈にステージを彩る。オーディエンスは声を上げずにはいられないといった様子で、フロアからは大きな歓声がステージのユカイに向けて放たれた。

 「誘惑」と題された曲をバックに2輪のバラの花を愛でるユカイ。花びらを千切りフロアへ投げ入れ始まったのは「Sister」だ。七色の照明によるニュートンリングがステージを彩るなか、時に優しく、時に力強い歌声を紡ぐユカイ。ここでユカイと木暮が一旦ステージを後にし、混沌としたサウンドをバックに小川のボーカルが堪能できる「雄叫び」を披露。美しく伸びやかなシャウトで会場沸かせ、ノイジーで破壊的なベースサウンドでさらにオーディエンスをヒートアップさせていく。

 そして、仮面を着用したユカイと木暮がステージに登場し「鏡の前のメリーアン」、続いてクールなギターリフと、躍動するビートにオーディエンスもクラップで盛り上がった「Sweet Red Flower」では、ユカイも豪快にジャケットを脱ぎ捨て踊る。一心不乱にリズムに乗って踊るユカイの元にエージェントが登場し、抗うユカイに手錠を掛け連行してしまうという、『Swingin' Daze』ならではの演出も。

この作品をちゃんと出来て嬉しい(木暮)

RED WARRIORS

 宮脇“JOE”知史(Dr)によるドラムと三国義孝(Key)によるオルガン演奏を挟み、衣装をチェンジした3人がステージに再び登場しライブは後半戦へ。ユカイはアコギを弾きながら口笛を奏で、木暮は叙情的なアルペジオで後押し。「灰と蜃気楼」は情感を込めたユカイの歌声を堪能。オーディエンスも身体を揺らしながら音を浴び、会場はリラックスムードだ。

 ユカイは「革命を起こせ!」とオーディエンスに向かって鼓舞していけば、木暮の至高のディストーションサウンドに導かれるように「90's Revolution」を投下。オーディエンスも腕を勢いよく振り上げ、ステージから放たれるサウンドに応えていく。ユカイは疾走感のある木暮のギターソロをバックに、ペットボトルの水をオーディエンスに浴びせ、そのパフォーマンスにさらに会場のボルテージは高まって行く。

 ユカイは「全ての未来を見殺しにするつもりか」と悲痛なメッセージを叫び「Golden Days」へ。金色の光を浴びながら、全てを包み込むような壮大なスケール感で、ユカイはオーディエンスに手を合わせ感謝し、盛大な拍手が鳴り響くなか本編を終了した。

 アンコールを求める手拍子に導かれるように再びステージにメンバーが登場。メンバー紹介に続いて、ユカイのカウントから盛り上がり必至の「Casino Drive」を披露。盛り上がったところでユカイは「実は次の曲を決めていない」と、ここでメンバーと相談。会場の空気感を読んで放たれたのは「Shock Me」、さらに木暮のギターにいち早く反応し、曲を察知したオーディエンスが歓声をあげた「ルシアンヒルの上で」と代表曲を立て続けに投下。オーディエンスによるシンガロングが終始鳴り響いたライブならではの一体感に酔いしれた。

 木暮は「30年前の『Swingin' Daze』の曲たちをちゃんと出来て嬉しいです」と、喜びの声で、このステージを締めくくった。

 このライブの模様は9月4日にライブアルバムとしてリリースされ、10月の12日・13日に大阪・メルパルクホール、14日に千葉・舞浜アンフィシアターで『SWINGIN´ DAZE“ 21st Centtury & The Greatest Hits 』の開催も決定。今年のRED WARRIORSの活動に刮目したい。

セットリスト

『SWINGIN’ DAZE” 21st Century リリース30周年完全版ライブ』

6月16日@東京・恵比寿LIQUIDROOM 昼の部

01.Dolls
02.欲望のドア
03.LIQUID
04.Dance Macabre
05.Dark
06.Sunday Sunshine
07.誘惑
08.Sister
09.雄叫び
10.鏡の前のメリーアン
11.Sweet Red Flower
12.Organ&Drums
13.砂漠の情景
14.灰と蜃気楼
15.90's Revolution
16.Golden Days

ENCORE

EN1.Casino Drive
EN2.Shock Me
EN3.ルシアンヒルの上で

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