シンガーソングライターのコレサワが6月26日、「恋人失格」を配信リリース。同曲はシンガーソングライターのみゆはんにコレサワが楽曲提供したもののセルフカバー。2017年にリリースした「たばこ」をお気に入りに挙げているみゆはんが、コレサワに「『たばこ』のアンサーソングを歌いたい」と依頼し完成したという。インタビューでは「恋人失格」の制作やみゆはんとのエピソードなどについて語ってもらった。【取材=桂泉晴名/撮影=村上順一】

主人公はいいヤツとして伝えたかった

コレサワ

――「恋人失格」はみゆはんさんから「たばこ」のアンサーソングを歌いたいという希望があって制作されたそうですね。

 はい。「たばこ」の主人公のその後…みたいなのは作ってみようかなと思ったことがあったんですけど、相手の方については考えたことがなかったんです。でもみゆはんが「相手の歌を歌いたい」と言ってくれたおかげで、改めて「たばこ」の相手の気持ちを考えて。みゆはんにいいきっかけを作ってもらいました。

――「恋人失格」の主人公については、どんな人として描こうと思われましたか?

 主人公を悪者にはしたくなかったんです。「そう思っていたんだったら、仕方ないよな」とみんなが思ってくれたらいいなと思って。ちゃんといいヤツだと伝わるようにしたかった。最終的にはそう思ってもらえたかなと、ちょっと安心しています。

――ちなみにご自身がカバーすることは、曲提供の時点では考えていらしたのでしょうか?

 最初は考えていなかったのですが、私にとってもお気に入りの曲になったし、みゆはんと一緒に「恋人失格」を盛り上げたいなという気持ちもあって。「ぜひセルフカバーさせてください」とお願いをして、今回かないました。

――「恋人失格」と「たばこ」の詞と読み比べてみたのですが、2人の主人公の視点は共通するところもあるけれど、意外と違う部分も多く驚きました。

 そうですね。意外とすんなり「恋人失格」の主人公の気持ちになって書けたと思います。だけど「たばこ」とリンクする部分は歌詞の中には結構いっぱいあるし、楽曲的にもコード的にも、メロディの落ち方的にも合わせたところが細かく見るとあるので、本当にセットの曲になりました。

――「恋人失格」はバンドサウンドになっていますね。

 「たばこ」はピアノが入る曲だったから、「恋人失格」はピアノを映えさせたいけど、なるべくギターエレキとか、「バンドのバラード」みたいなイメージで作っていたんです。男のバンドマンがこれをバンドで鳴らしてても映える曲にしたかった。あと、みゆはんのアレンジは弦、ストリングスも入り、ロマンティックですごくいいから、サウンド分けはしたいと思いましたね。

――この曲は主人公が恋人に対して「好きだった」というのではなく、<そういうとこが嫌いだった>から始まります。

 最後にこのオチがあって、「結局はそうさせていた僕が嫌いだった」という歌詞につながるんです。この嫌いは、「嫌い」だけれど「好き」みたいな感じのニュアンスで。でも、ここで「嫌い」と出てくるのは、自分でも意外だなと思いました。「好きだった」とかで始まるより、「嫌い」と言われた方がハッとするなと思って。

――確かに。

 最初の歌詞だけ見たら恋人の悪口みたいに見えますよね。「別れた恋人の悪口を言うんじゃないよ」と思うけど、自分でも歌っていてハッとしたから、いいフックになったらいいな。だけどメロディは優しくて、そのバランスが聴いている人にキュンとしてもらえたらいいなと思います。

――たぶん聴いている側としては、「恋人失格」の主人公が「たばこ」の主人公をどう思っていたかが知りたいんじゃないかと思うんです。それで「恋人失格」では<一番好きなものは 大事なのは ちゃんと君だったよ>というフレーズが出てきて、そこである意味救われるというか。

 「たばこ」のMVは最初に「好きな人の好きなものは、私の嫌いなものでした」というところから始まるので、「ちゃんと一番好きだったんだよ、君が」というワードは出したかったですね。自分が「たばこ」の主人公だったら、こう思っていて欲しいな、みたいな願望も若干入れて。あと別れた恋人のせいにするのではなく、ちゃんと自分のせいにしてるところは、単純に格好良いと思います。私自身、そういう男の人が好きだから、そういう男であって欲しいなと。失敗したときも自分が悪いと素直に言える人とか、そう思える人は、やっぱり格好良い。自分が結構わがままだから(笑)、憧れます。

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