手話ダンスボーカルユニットのHANDSIGNが26日、ニューシングル「声手(こえて)」を発売。2017年に公開した「僕が君の耳になる」のミュージックビデオの再生数がYouTubeで400万回を超え、日本では数少ない手話パフォーマンスの担い手として、昨年9月に「HANDSIGN」でメジャーデビュー。インタビューでは、デビューから数カ月が経った今ふたりが感じていること、新作MVのこと、これからの活動について話を聞いた。【取材=小池直也/撮影=村上順一】

テーマは葛藤や困難を乗り越え働く人

TATSU

——おふたりはメジャーデビューから9カ月ほどになりますが、現在の活動はいかがですか。

TATSU デビューしてからはいちからスタートという気持ちでやってきました。そのなかで音楽に対する接し方や、ダンスに対する接し方、そういう部分を見直して強化してきたというか…。自分たちの音楽をどう伝えればいいのか、と真剣に向き合うようになったと思います。環境としても、ライブに足を運んでくださる方は増えましたし、単純にスタッフさんの数も多くなりました。

SHINGO 支えてくださる方が、自分たちでやっていた時と比べ物にならないほど増えたと思います。たくさんのサポートを実感しつつ、自分たちのスキルアップや音楽にかけられる時間も増えました。でも技術面のスキルアップはまだまだ足りません。メジャーアーティストとして、普段聴くアーティストさんや、TVで観ている方たちと同じ舞台でやっているんだという自覚がありますから。ここで戦っていかなきゃいけない、と燃えています。

——SNSでいろんな動画を上げてらっしゃいますね。音源制作は全てSHINGOさんですか?

SHINGO ギターはご愛嬌で始めたばかりなんです。ギターを打ち込むと音がしょぼいので、エレキギターを年末に買って、コードを5つぐらい勉強しました。打ち込みはちょこちょこ教えてもらってやっていたりという感じです。昔のオリジナル曲でも音源を作ってはいましたけど、本当に独学ですから。

TATSU SHINGOより先にアコギを趣味で始めていたんですけど、もう抜かれちゃいました(笑)。

SHINGO 音源での演奏自体は大したことやってないですけどね。

SHINGO

——昨年リリースした「新時代 feat.輪入道」の反響はいかがでしたか?

TATSU 単純に「こんなに手話がかっこよくなるのか」とか「ラップに手話を取り入れたことが斬新」「普通にダンスかと思った」など、たくさんの意見をいただきました。前作に比べるとキレがある曲なので「こういうのもやるんだね」という感想も。もともとダンサーなので、ああいう系の曲をよくやっていたんですけどね(笑)。コラボ以来、輪入道くんも耳の不自由な人に話しかけられたり「元気もらってます」と言われたりしてるそうです。僕も九州の耳が不自由なラッパーさんから「僕ともコラボしてください
と連絡をもらいました。

——ニューシングル「声手」のタイトル曲は「新時代 feat.輪入道」と同じく、中村泰輔さんの作曲ですね。

SHINGO 泰輔 さんは本当に多彩ですよ。

TATSU このシリーズの1作目「僕が君の耳になる」と2作目「この手で奏でるありがとう」がバラードな感じだったので、今作は「みんなの背中を押せるような曲にしたい」、「サビはキャッチーな同じワードが繰り返されて、踊れるように」とイメージを共有しました。あとタイトルのワードも作曲のヒントとして伝えましたね。この「声手」という言葉はメンバーやスタッフさん、脚本家さんなどを交えた会議で出てきたんです。結構いろんな意見が出たんですけど、脚本家さんが「声手」と言った瞬間に「いいっすね!」と。他にどんな意見が出たか思い出せないくらいのインパクトがありました。

SHINGO MVは「葛藤や困難を乗り越えながら働いている人」をテーマにしようと。

TATSU いろんな方にインタビューをしていました。その中に実際に僕らのライブにも来たことがあるカフェで働いてる方がいました。話がとても興味深かったので彼女のことも入れようと。当初は複数の物語をミックスしたMVを考えていましたが、複雑になりすぎてしまうということから、この形になったんです。

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