RAY & Leolaがみせる失恋ソング

――カップリング曲「どんなあなたも… feat. RAY & Leola」の構想はどういった感じでしょうか?

 別れた人に対して「別れたんだけど、あなたに感謝しています」という、出会いと別れがテーマになっていて、「最後のPiece」も出会いと別れなんだけど、どちらかというと出会ったものを大切にしましょうという意味合いが強くて。RAYとLeolaの方は、別れの要素が少し強い。別れたけど、その別れから学べたり、その経験から成長できたり、そういうのを表現できればなという感じですね。

――RAYさんとLeolaさんをピックアップしたのはなぜでしょうか?

 RAYは今回で3曲目くらいなんですけど、Leolaさんが今回初めてで、Leolaさんも凄く歌が上手で、ギターも上手で。ちょっと変わったアプローチできないかなということで、今回は「RAYとやってくれませんか?」という。テーマは凄く悩んだんです。RAYもLeolaちゃんも何度も歌詞を書き直してくれて悩んだうえで出来上がった感じですかね。

――歌を男女にしたという点はなぜでしょうか?

 シェネルとBeverlyちゃんが女性なので、もうひとつの楽曲でも女性だとアレかなと。それで男性と女性にしました。

――RAYさんの歌がとてももの悲しげですね。

 未練タラタラな感じですよね(笑)。男の方がそうなるじゃないですか? いつものRAYの歌い方とは違った感じを今回してくださいとお願いして。それで哀愁感が出たのかなと。

――Leolaさんも注目されているアーティストですよね。以前から目にかけていた?

 そうですね。Leolaちゃんの音源を聴かせてもらっていて上手だなと思っていました。

――BeverlyさんとLeolaさんが入ってきているのが新しいですよね。

 どんどん新しい方達とやれたらなと思いますし、同じメンバーだけじゃ…「SPICY CHOCOLATEこうきたか」と毎回思わせたいので、サプライズとして。みなさんを喜ばせたり驚かせたりできればしめしめという感じですね。

11回目の『渋谷レゲエ祭』もサプライズ

SPICY CHOCOLATE/KATSUYUKI(撮影=木村陽仁)

――SPICY CHOCOLATEは驚きやサプライズ感を演出することを大事にされていますからね。これまでの流れをみると、活動は『渋谷レゲエ祭』と作品との両輪で走っていますよね。

 そうですね。作品を作りながら『渋谷レゲエ祭』をやって、上手くバランスをとりながらという感じですかね。

――去年はBENIさんが出演されて盛り上がりましたが、この流れを考えると今作に参加したシェネルさん、Beverlyさん、Leolaさんの出演も期待されますね。

 それが理想ですよね。僕達は普段、レゲエというシーンのなかでやっているんですけど、そのなかでBENIさんとか観られないじゃないですか? そういうのがお客さんに対するサプライズだと思っていて、それがうまくできていければいいなと思っています。ただ、みなさん忙しいのであとはタイミングだと思います。「まさか出てくるとは思わなかった」という人が出てきたりとか、喜んでもらえるのが僕達にとっては一番嬉しいですからね。ものの周期は10年で流行り廃りがあると思う。今回で11回目の開催なので変わったアプローチができればいいなと考えています。ちょっとひねりがないと駄目かなと思っていて。今まで参加したことのないアーティストさんとかが出てくれると、みなさん喜んでくれるんじゃないかなと。

――去年観ましたが、トップバッターにまさかのHAN-KUNや様々なコラボ、アーティストの個性なども含めて面白くて。ちなみに今、注目しているアーティストはいますか?

 色んな方とやりたいんですけど、やっぱりベテランのアーティストさんともやってみたいです。この作品ではないんですけど、前回は伊勢正三さんとやらせて頂いて、凄く勉強になったし、大先輩とやれるということは凄く光栄だなと思っていて。学びもあるし、こういうライフスタイルでこういう風に音楽を作っているんだと、勉強になりますよね。

――伊勢正三さんとやることになった流れは?

 伊勢正三さんのコンサートは結構観に行って挨拶もさせて頂いていて。「俺が生きている間で多分これが最後のアルバムだ。じゃあ1曲やろうよ」って言ってもらって。やっぱり使っている機材からレコーディングまで…65歳くらいになるのかな、凄いなと思って。先輩とやると、どうやってずっと音楽に携わっていけるのかなとかイメージができるし。同年代とか後輩には逆にそういうのを見せていかなければいけないし。若い子でも才能がある子はたくさんいるので、そういう人達とも一緒に曲を作りたいし。でも若い人達だけに目を向けていてもバランスが悪くなっちゃうので。『渋谷レゲエ祭』と作品があるように、若い世代と大先輩と、バランスとりながら上手く行けたらいいなと思っています。なかなかこのアルバムとかに先輩を入れるというのはちょっと難しいんですけど、ちょっと違ったタイミングとか違ったアクションを起こすときに、そういうのができればなと思っています。

――KATSUYUKIさんの方からそういうところに参加していくという感じで?

 はい。チャンスがあれば。だから福山雅治さんもそうだし、松田聖子さんもそうだし、ずっと言い続けていれば「あいつああいうこと言ってたぞ」と本人の耳にいつかは届くと思う。さっきのBeverlyちゃんみたいに、いつか。

――そうですよね。ジャンルが違う方ともやっていきたいと話しておられましたが、ロックなども?

 そうですね。ロックもありそうでないので、ちょっと挑戦はしてみたいですね。そういえばロックって確かにないな…興味はありますけどね。

――誰か思い当たる方はいますか?

 バンド系で言うのであれば、甲本ヒロトさんは尊敬していますし、周りで言うと山嵐とかになるのかな。あとはRIZEとか。なかなかコラボってないですね。確かにロックってありそうでなかった…アイドルとかR&B、HIP HOP、フォークの方もやらせてもらってほぼほぼやらせてもらっていて。ないのはロックと演歌くらいですかね。

――レーベルメイトで布袋寅泰さんが石川さゆりさんと。

 紅白でやってましたね。面白いですよね。ロックか…ちょっといいアイディアかも(笑)。

――さて、カップリングには「ずっとマイラブ feat. HAN-KUN & TEE」のリミックスが収録されています。これらの曲を選んだ理由は?

 この2曲はたくさんの人に聴いてもらえたと思うので、この曲をレゲエ風にアレンジすることによって、より多くの人にレゲエへの興味を持ってくれるんじゃないかなと。このリミックスでまたちょっと新鮮に聴こえると思います。あとは、普段DJもやっているので、原曲のままだとモロにJ-POPに寄ってしまって、洋楽をかけている間にかけると浮いてしまったりするから、浮かないように馴染み良く聴いてもらえるように考えながら作った感じですかね。

――さて活動は『渋谷レゲエ祭』が軸にありますが、その間に新譜も?

 そうです。アルバムに向けて作っています。本来なら今頃にアルバムが発売されているんじゃないかなというスケジュールで動いていたんですけど、やっぱり思い通りにはいかないから(笑)。ようやく新曲までこぎつけて、この先はアルバムを作れればなと思っています。秋、冬にはいけるといいなというイメージです。

――1年の活動は見えてきましたが、今後は?

 これはSPICY CHOCOLATEにとってのテーマなんですけど、あとどれだけ僕らが音楽をやっていられるかというのもあるので、一つでも多くのものを残せていけたらなと。ただ残すだけではなくて、人の人生に染み込んでいく音楽を一つでも多く作ることができたらなと思っています。

 例えば青春時代に…これが10代に聴いていた音楽と、20代、30代、40代、50代で聴いていた音楽というのは、やっぱり自分のなかに染み込んでいる音楽っていうのは絶対青春時代に聴いていた音楽だと思うんですよね。それが自分の体のなかに染み込んでいて、自然と口笛でメロディが出てきちゃうとか、歌詞が自然に染み込んでいて普通に歌えちゃうとか、それが自分に染み込んでいる音楽だと思うので、そういう「人の人生に寄り添っているような音楽」を1曲でも多く残せるといいかなというのが僕達のテーマですね。

 時代はどんどん変わっていっているし、表現の仕方や捉え方も変わってくるから、そのあたりも考えながら。僕らは年齢を重ねていっているけど、そういう人達にも聴いてもらうにはどうしたらいいのかなという工夫をしながら作っていけたらなと思います。

(おわり)

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