アンジュルムが18日、日本武道館で『アンジュルム コンサートツアー 2019春 ファイナル 和田彩花 卒業スペシャル 輪廻転生 ~あるとき生まれた愛の提唱~』を開催。この公演をもって同グループ及びハロー!プロジェクトのリーダーを卒業する和田に、矢島舞美が駆け付け、花束を贈呈した。メンバーが涙にぬれるなか和田は最後まで笑顔だった。

 約1万2000人を動員。フジテレビTWOで生中継され、国内と台湾の全29会場でライブビューイングされた。ステージを囲むようにびっしりと埋まった客席は一面、赤い色のペンライトに染まっていた。ステージからいくつも伸びる赤色のレーザーはダイヤモンドのような形を作っていた。スクリーンに流れていたVTRが終わるころ、横一列に並んだ、赤色のドレスに身を包んだメンバーの姿。その瞬間、割れんばかりの歓声がとどろく。

 和田彩花の卒業スペシャル公演は「赤いイヤホン」で幕を開けた。EDMやロックなど多彩な音楽が届けられていく。怒涛の如く過ぎていく楽曲たち。4月10日発売の「恋はアッチャアッチャ」を披露すると一息つくようにVTRが流れ、そして、MC。和田は「きょうが第一章の最後。明日から第二章の始まりです」とあいさつすると、ステージ下手から、ハロー!プロジェクトの前リーダーで、℃-ute元メンバーの矢島舞美が赤い花束をもって登場。

 和田は抱き寄せるとしたためた手紙を読み上げた。出会った頃は小さかったと懐かしむ矢島。成長し、リーダーとしてグループをけん引してきた和田をたたえ「自分を後回ししてきたと思う。その責任感や使命感は次のリーダーにバトンバッチして、自分がやりたいことを全力でやってほしい。ハロプロリーダーを引き継いでくれて本当にありがとうございました。これから始まる新たな人生がたくさんの笑顔と愛につつまれますように」とねぎらいに言葉を贈った。

 矢島の言葉に「卒業を実感しました」と和田。再び抱き合うと「最後まで楽しんでいきましょう!」と観客に呼びかけて、メジャーデビュー曲「夢見る15歳」を届けた。「帰りたくないな。」ではセンターステージに立った和田が、メインステージに残るメンバーに向かい歌う場面も。

 メドレーを挟み、「交差点」でセンターステージに揃ったメンバーはそのままリフトアップ。途中感極まり歌えなくなるメンバーもいた。メインステージに戻り、顔を寄せあいながら歌う。和田の目にも光るものがあったが、表情は晴れやかだった。「ここからラストスパート、完全燃焼でいきましょう!」と呼びかけ、怒涛のアッパーな曲を並べていく。最後は「大器晩成」。大盛り上がりのなか本編を終えた。

 アンコールで再び登場したのは、白一色の衣装に身を包んだ和田。一人スポットを浴び、スマイレージ時代のインディーズ曲「ぁまのじゃく」を歌った。

 改めて思いを伝える。「性別や年齢に関係なく仲間という意識」と例えたファンの存在や、「最高にクール」とたたえたスタッフの存在、そしてメンバーへの感謝を送った。そのメンバーには「食べ残しや靴を揃えていない、忘れ物も…」と最後まで気にかけていた。

 そして「メンバー、スタッフ、ファンのみんなとアンジュルムを作れて。明日からグループではなく和田彩花として歩いていきます。自分が何を愛して、どういう夢をもって、どう叶えていくかを向き合っていきたい。不器用の中でアイドル、女性のあり方を見つめなおしたい。アイドルの解釈を広げるためにステージに戻ってくるのが次の夢です」と語り「長い間、愛と熱い声援をありがとうございました」と感謝。

 そのまま「旅立ちの春が来た」を届け、メンバー1人ずつ和田へ感謝の言葉を贈った。涙で言葉に詰まるメンバーがいるなかで、和田は「同じ場所では活動はしないけど、心は繋がっている」と笑顔で受け止め、最後は「46億年LOVE」、そして「友よ」を歌い届け、ピリオドを打った。

 ステージを終えた後も鳴りやまないコールに再び登場した和田。深々と頭を下げるとともに、笑顔で手を振り声援に答えた。その表情は晴れやかだった。

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