藤巻亮太(レミオロメン)が14日、東京・国際フォーラムで開催された『オリンピックコンサート2019』に登場。、フルオーケストラと共演するこの日限りの演奏で、代表曲「粉雪」など3曲を熱唱し、観客を大いに魅了した。この日は『平成30年度JOCスポーツ賞』表彰もとりおこなわれた。

1964年〜2016年、輝き続けた夏の夢を奏でるオーケストラ

オリンピックコンサート2019

オリンピックコンサート2019

 『オリンピックコンサート』は、オリンピック映像とオーケストラ演奏を融合させ、オリンピックの価値や素晴らしさを実感してもらうことを目的に、JOCが1997年より毎年開催している。

 この日もオリンピック映像とオーケストラ演奏が融合し、五輪という祭典が生み出す感動を臨場感たっぷりに表現。2020年の東京五輪・パラ五輪への道筋とこれまでのオリンピックの歴史をゴージャスに振り返るステージが、弦重奏、歌唱と共に雄大に展開された。

 2部構成のステージとなったステージでは、まずオリンピック東京大会のファンファーレ(今井光也作曲)が荘厳に鳴り響き、一気にオリンピックムードが会場を覆った。歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ作曲)の演奏では、1964年の東京五輪から4年毎のオリンピックの模様がスクリーンに映し出された。

 ドラマティックな様々なシーンにリンクするようなオーケストラは観客の心の琴線をも奏でるようだった。美しい旋律と共に、過去の五輪のメモリーと来年の東京五輪に向けての感動を、まざまざと呼び起こすかのような空間を作り上げていた。アスリートの積み重ねるの一歩一歩の努力、4年分の力を一気に出し切る本番のエネルギーの塊が生々しく伝わってくるようだった。

藤巻亮太、3曲を豪華バージョンで熱唱

藤巻亮太

藤巻亮太

 第2部では、小林陵侑選手や大塚健選手、吉田愛・吉岡美帆選手ら平成30年度JOCスポーツ賞受賞者のうち11人がステージに上がり、オリンピックに対する各々の熱い想いをコメントした。この日、来場できなかった大坂なおみ選手からのビデオメッセージの映像もスクリーンに映し出された。

 粟辻聡氏の指揮のもとにTHE ORCHESTRA JAPANが演奏。ゲストアーティストとして登場した藤巻亮太はフォーマルな姿でアコースティック・ギターを構え、まずは「粉雪」を熱唱。80人を超えるフルオーケストラとの豪華アンサンブルは貴重。藤巻の凛と力強く歌う姿は印象的だった。「粉雪」の抑揚溢れる楽曲展開とオーケストラとの抜群の相性を、ゴージャスな生演奏で味わせた。

 藤巻は「少しでも前に進もうと励んでいらっしゃるオリンピアンのみなさんに捧げたいと思います」と言葉を添え、楽曲「もっと遠くへ」を披露。この曲では藤巻はギターを置き、真っすぐ未来を見据えるような目で、全身から声を出すように歌い上げた。<あらゆる全力を尽くして行くのさ もっと遠くへ>という歌詞がアスリートの魂と重なるようで、エールを込めた花束を広げるかの雰囲気を醸していた。

 「オリンピックは毎回、夢と希望と感動を与えてくれます。何かに挑戦することの大切さを教えてくれます」

 そう語った藤巻の背後のスクリーンでは、オリンピアンの練習風景から本番でのハイライトシーンまでドキュメンタリーのように五輪風景が映し出される。自身もまた挑戦する者である藤巻は、「3月9日」を、アスリートを激励するように熱く歌い上げた。

 ピアノ、弦重奏、ハープ、様々な楽器が織りなすハーモニーと藤巻の歌唱は輝かしい色を放っていた。3曲の演奏が終わった後、ナビゲーターを務めた俳優の藤本隆宏は「素晴らしかったです。言葉にできない!」と、興奮気味に観客の感想を代弁した。

 そして、幻想序曲「ロメオとジュリエット」から(チャイコフスキー作曲)、映画「ミッション」からメインテーマ(エンニオ・モリコーネ作曲)、オリンピック讃歌(スピロ・サマラ作曲)と、NHK東京児童合唱団を交えた一大シンフォニック・ステージへと続き、会場は感動の渦に包まれた。

 最後は藤巻も含むこの日の全出演者と観客による、「オリンピック讃歌」の合唱でフィナーレとなった。輝く夢に向かって一歩一歩前進する過程、そして本番舞台での華々しい瞬間。オリンピックという物語の美しさが音となり映像となり表現された全プログラム。オリンピックと音楽が華麗に融合した瞬間に、しばし拍手は鳴り止まなかった。【取材=平吉賢治】

藤本隆宏と藤巻亮太

藤本隆宏と藤巻亮太

プログラム内容

【第 1 部】1964 to 2016 輝き続けた夏の夢
今井光也作曲 オリンピック東京大会ファンファーレ
古関裕而作曲 オリンピック・マーチ
ヴェルディ作曲 歌劇「運命の力」序曲
ジョン・ウィリアムズ作曲 映画「E.T.」から“地上の冒険”

【第 2 部】2020へ、その先の未来へ、輝く夢に向かって!
平成30年度 JOCスポーツ賞表彰~アスリートトーク
(受賞者の登壇/紹介~JOC 竹田会長より、代表で小林陵侑選手へ正賞・副賞授与~トーク)
藤巻亮太スペシャルステージ
[粉雪/もっと遠くへ/3月9日]
チャイコフスキー作曲 幻想序曲「ロメオとジュリエット」から
エンニオ・モリコーネ作曲 映画「ミッション」からメインテーマ
スピロ・サマラ作曲 オリンピック讃歌

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