ディズニー・ミュージック・グループが世に送り出す、7人組アカペラ・グループのDCappella(ディカペラ)が5月15日に、アルバム『DCappella』で日本デビューした。コンテンポラリー・アカペラ界のパイオニアであるディーク・シャロン(Deke Sharon)が共同クリエイター、音楽ディレクター、アレンジャー、そしてアルバム・プロデュースを担当。ディズニーソングの名曲たちを声のみで表現し、新たな魅力と世界観を提示した1枚。メンバーはアントニオ・フェルナンデス(ボイス・パーカッション)、ジョー・サントーニ(バス)、モーガン・キー(ソプラノ)、オーランド・ディクソン(バリトン)、RJ・ウェスナー(テノール)、カレン・ケリー(メゾソプラノ)、ソジャーナ・ブラウン(アルト)の7人。日本盤にはボーナストラックとして日本語で歌唱した5曲を収録し、その日本語ボーカル・コーチとしてクリス・ハート参加。インタビューでは、オーディションについてやディズニーソングの魅力、それぞれのパートのアンサンブルに臨む姿勢など、アントニオ、RJ、カレン、ソジャーナの4人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=片山 拓】

日本はアーティストにとって絶対一度は行ってみたい場所

――先日は日本でリリースイベントがおこなわれましたが、日本での歌唱はいかがでしたか。

カレン 日本での初めてのパフォーマンスだったんですけど、ファンの方が待って下さっていて、CDも手に取って頂いて、握手を求めて下さって嬉しかったです。

カレン・ケリー

RJ この瞬間まで1年半掛けてやってきて、初めての日本で初めて日本語で歌ったんですけど、見て下さっていた皆さんが、携帯電話で話したりとかもなく、真剣に聴いて下さっていたのが印象的でした。

アントニオ 確かにそうだ!

――それは皆さんの歌声が素晴らしかったからだと思います。ソジャーナさんは初めての日本をどう感じましたか。

ソジャーナ 日本に来て、今楽しい気分を満喫しています。その中でも、常に感謝の気持ちがあるのが日本のすごく素敵なところだなと思っています。エネルギーを使った事に関して、観客の方でも、一緒に仕事をした方でもお互いに最後「ありがとうございます」と表せる環境は良いなと思いました。アメリカにもその気持ちを持って帰りたいです。

ソジャーナ・ブラウン

――アントニオさんは日本に来て驚いた事はありましたか。

アントニオ 日本に行ったことがある人に話を聞くと、ただの一つも文句がでないんです。なので、「日本に行くんだよ」と話すとみんなから羨ましいと言ってもらえたんです。みんなが羨ましがる日本に来てみて、自分自身の鮮明なレンズで物事を見て驚きっぱなしの毎日です。

アントニオ・フェルナンデス

カレン 特にパフォーマンスをするアーティストにとって、日本は絶対一度は行ってみたい場所です。

――そう言って頂けて嬉しいです。さて、アルバム『DCappella』がリリースされましたが、オーディションがすごかったみたいですね。

カレン そうなんです。最終審査でロスにみんなが呼ばれて、ここから審査が始まるかと思ったら、ここにいる全員が合格者だと告げられたんです。さらに驚くことにその2時間後にはレコーディングの準備が始まっていました。一室ではリハ、一室ではレコーディングと本当にすごかったです。そこからグループとしてのシナジーを構築していった感じなんです。

――スピード感がすごいですね。さて、今作でお気に入りの曲はどれですか。

カレン 1曲に絞るのはすごい難しいんだけど、敢えて上げるとしたら「You’ll Be in My Heart」です。ボーイズ・II・メンのようなバイブスを持っている曲に、リアレンジされたというのがすごく印象的だったんです。

――ちなみにカレンさんの今日のTシャツがローリング・ストーンズなのですが、お好きなんですか。

カレン もちろん大好きです。

RJ 結構バンドのTシャツをファッションで着ている人がいると思うんですけど、やっぱりこういうシャツを着るからには、そのバンドやアーティストのことを熟知していないとね(笑)。

RJ・ウェスナー

――その通りです(笑)。さて、レコーディングで大変だったところなどお聞きしたいです。

アントニオ シンガーは楽譜があるんですけど、僕はボイス・パーカッションなので、楽譜が基本ないんです。その中で僕は音を一から作り出さなければいけなくて、それをプロダクションチームが気に入ってくれることを願うしかなかった(笑)。今作で「Thanks to You」という大好きな曲があるんですけど、様々な音が入っていて、それらを作り出すのはすごく大変でした。

RJ アントニオはスネアだけでも何種類も音を出してるよね?

アントニオ そうだね(笑)。ビートボックスの醍醐味というのは体と声で表現することなので、新しい音を発見すると「やった!」といった感じで嬉しいです。

RJ なんか、ポケモンコレクターみたいだね(笑)。

――確かにそうですね(笑)。私はリムショットのサウンドとかものすごくリアルで驚きました。

アントニオ ありがとう! ビートボックスをやっている中で違いがあるんですけど、人間の声なりに楽器の音を出すのと、出来る限り楽器のサウンドに近づけるという違いがあります。僕は後者のほうが大好きで、限りなく本物に近づけたいので、そう言ってもらえると嬉しいです。

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