日本人としてどこでも勝負できる存在に

橘ケンチ

――今作の見どころはどんなところになりそうですか。

 ハッピーエンドで終わるような作品ではないので、「楽しかったね」という話には基本ならないと思うんです。僕も舞台や映画を沢山見るんですけど、記憶に残っているのって、どちらかというとバッドエンドなんです。最後に何か投げられて考えなさいと言われる作品が残っている事が多くて。「魍魎の匣」もそういった作品になる気がしています。

――考えさせてくれる作品ですよね。

 原作ではスケールが大きなところも出てきてますけど、実生活の中でも起こり得ることでもあると思うんです。自分の周りの環境や自身を見直すきっかけになれば良いなと思います。

――ちなみにバッドエンディング系でお好きな作品は何ですか。

 僕は『ターミーネーター2』ですね。ちょっとバッドエンドという感じではないかもしれないですけど、すごく悲しいエンディングで、鮮明に覚えています。あとは、『アメリカン・ヒストリーX』も好きで、今でもたまに観ます。

――どちらも名作ですね。さて、共演者の方とはもうお会いになられましたか。

 この前、ビジュアル撮影があったので、その時に北園(涼)さんと高橋(良輔)さんとはそこでご挨拶させていただきました。(西岡)德馬さんは『HiGH&LOW THE MOVIE』の時に共演させていただいて、僕と近い位置での役柄だったので、お話もさせていただいたこともあって、高橋(健介)さんは「幽劇」で一緒でした。それ以外の方は皆さん初めましての方達なんです。

――食事会みたいなものも開いたりされるんですか。

 たぶんやると思います。コミュニケーションを取って、仲良くなることが良い作品になる近道だと思うので、そういったこともやりたいです。

――きっと日本酒も飲みながらですね。ケンチさんは沢山の趣味があって羨ましい限りなのですが、「魍魎の匣」には死生観というテーマもあって、生きるということの観点から見ても興味深い作品だなと思いました。より良い人生を送るためには、どんな事が必要だと思いますか。

 僕が沢山色んなことをやっているというのも、好奇心が強いからなんです。気になった事があったらすぐに始めて、ある程度まで進むと仕事にしたいなと思うようになるんです。そこから人を巻き込んでいきます。EXILEだけやっていたところに日本酒や本が入ってきた事で、全く違ったマーケットが入ってきます。例えば、EXILEが好きな人とお酒が好きな人が僕を通して知り合って、そこで仲良くなってくれたら、それは最高なんです。そういうのが増えていくと僕自身の生きていく意味があるのかなと感じます。結果的にですけど、それが自分が幸せに生きていく上では大事なのかなと思います。色んな人と知り合っていくのが楽しいです。

――やっぱり人なんですね。ケンチさんのすごいところの一つで、全てを仕事として全力でやり切っているというのが素晴らしいなと思いました。好きな事でも仕事となると、また接し方が変わってしまい、嫌いになってしまうこともあるんじゃないかなと。

 それは僕もあります。ダンスでもスランプもあってそういった経験もしました。でも、そこで止まってしまったら成長もないですし、またそこで燃え上がらせてくれる何かを探したりするんです。例えば、ダンスで煮詰まったら本の方に行ったり、そこでまた無我夢中でやっていると悩んでいたことの解決策が出てくることもあります。そういうことがけっこうあるなと感じています。

――沢山やっていることのメリットもあるんですね。

 一つのことをずっとやり続けている職人さんももちろん素敵ですけど、僕の場合はスラッシュキャリア、色んなキャリアを自分の中に作り上げていって、それが相互に作用していって色んな分野の方々と知り合っていくというのが良いなと。

――さて、最後にケンチさんの目指す理想像を教えて下さい。

 今作は自分の中での大きな挑戦になると思っているので、良い収穫があればと思います。パフォーマーとしても役者としても全てなんですけど、世界中どこに行っても仕事ができるというのがいいですね。なので、英語や北京語も勉強しています。日本というものの良さを背負いながら、日本人としてどこでも勝負できる存在になるのが目標です。来年には東京五輪があって世界中から日本の文化に注目が集まります。日本の良さを日本語以外でも海外の方々と同じ目線に立って発信していきたいなという想いもあります。パフォーマーや役者などいくつもチャンネルがあるので、それらを駆使していけるような存在になれたらと思います。

(おわり)

スタイリスト/jumbo(speedwheels)

ヘアメイク/MAKOTO (juice)

公演情報

舞台「魍魎の匣」

【日程・場所】
東京:2019年6月21日(金)~6月30日(日) 天王洲 銀河劇場
神戸:2019年7月4日(木)~7月7日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe

【原作】京極夏彦「魍魎の匣」(講談社文庫)
【脚本】畑 雅文
【演出】松崎史也
【出演者】
中禅寺秋彦役:橘ケンチ

木場修太郎役:内田朝陽
関口 巽役:高橋良輔
榎木津礼二郎役:北園 涼
鳥口守彦役:高橋健介

柚木陽子役:紫吹 淳

美馬坂幸四郎役:西岡德馬 ほか

【チケット料金】8500 円(前売・当日共/全席指定・税込)
立見券(東京公演のみ):7,500円(前売・当日共/税込)
カジュアルシート(神戸公演のみ):7,500円(前売・当日共/税込)
【一般発売日】2019年5月19日(日)10:00

【企画協力】株式会社ラクーンエージェンシー
【主 催】ネルケプランニング
【公演に関するお問合せ】ネルケプランニング TEL:03-3715-5624(平日 11:00~18:00)
【チケットに関するお問合せ】サンライズプロモーション東京 TEL:03-3715-5624(全日 11:00~18:00)

【公式サイト】https://www.nelke.co.jp/stage/mouryou/
【公式 Twitter】https://twitter.com/stage_mouryou

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