私は自分をパフォーマーだと自負している

シーナ・イーストン

――歌手だけではなく、女優としてまた、アニメの声優としても活躍されています。

 私が100%自分自身だと感じられるのは、ステージに立ち、長年応援してくれたお客さんの前で歌っている時よ。ずっと通ってくれているから知った顔がたくさんあるの。昔からの友人のような彼らと音楽を分かち合うときが一番安らぐわ。2017年は、ずっとロンドンのウェストエンドでミュージカルの「42nd Street」に出演していたの。演技と歌を両立し、決まった枠組みの中でのパファーマンスをした。それも楽しかったわ。だから…私が好きなのは、パフォーマンスに関してはいろんなエリアに飛び込んで、自分をワクワクさせ続けることなんだと思う。私は自分をライブパフォーマーだと自負している。それができる限りは幸せだわ。

――もし、この仕事をしていなかったら何をしていたと思いますか?

 実は最初、レコーディングの契約を結んだとき、学校の演劇の教師になるトレーニング中だったの。多分、契約を結ばなかったら夜はバンドで歌い、昼は子供に演劇を教えるという人生を送っていたでしょうね。演劇を教えながら、どこかのバーでトップ40を演奏するバンドのシンガーをしていたのでしょう。歌っていることと、子供相手の仕事をしているのは確実だわ。私の人生最良の出来事は、お母さんになれたことでもあるの。自分の子供も大好きだけど、よその子供を教える仕事も楽しめただろう、と思うわ。

――声やパフォーマンスの質を保つ上で、普段から気をつけていることは何ですか?

 とにかく健康を保ってきたわ。ドラッグにも手を出したことはない。お酒はワインを適度に飲む程度。声の質を保つように、常識の範囲で大事にしてきたの。決して荒っぽく扱わず、必要な時にちゃんと使えるようにしていたの。常識的に行動し、できるだけ精神も肉体も健康でいるようにしてきたわ。

――70年代のアーティストや40年代のジャズから影響を受けたというお話がありましたが、何人かあげていただけますか?

 大きな影響を受けたのはディオンヌ・ワーウィック、バーブラ・ストライサンド…ティナ・ターナー、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラ、ジョニ・ミッチェル、ジェームス・テイラー…いろいろよ。シンガーソングライターやビッグバンド、ソウルフルな… モータウン! そう忘れてた! モータウンは大好きなの。60年代や70年代のそういった様々な素晴らしいサウンド、それからさっきも言ったけど、もっと遡って40年代の音楽にも影響を受けたわ。

――モータウンで一番好きなのは誰ですか?

 選べないわ。それって飼っている猫の中でどれが一番好きですかと聞かれているようなものだもの。そんなのは答えられない。それにただ一人この人だというのとも違うのよ。一人が思い浮かぶと、次の人もすぐ浮かんでくる。選ばないわ。やめておく(笑)!

――チャレンジが好きとのことですが、これから何をしたいですか?

 チャレンジしたいのは続けること。40年を超えて、50年、60年を目指すことかしら。そしてどこかに行ったら、また呼んでもらえるようにすること。私は恵まれたことに、同じ会場に何度も、何度も、呼んでもらってきた。もちろんそれを当然とは思わないわよ。みんなにそんなチャンスがあるわけではないから。ただ私はこの仕事をやり続けられているという事実に満足しているの。だから、今後も続けていくことがチャレンジなの。

――では最後にお聞きします。キャリアを長く続ける秘訣とは何ですか?

 どうかしら。人によって秘訣は異なると思うわ。だけど明らかなのは自分に正直でいること。最新の流行を追いかけたりしないで、自分に合う音楽をやり続けること。成功するときも失敗するときもある。クオリティをキープしようとすること、正直にやっていることをファンに知ってもらうことが大事よ。私は長いことアルバムをレコーディングしたり発表したりしていないわ。私のキャリアの中心はずっとライブパフォーマンスだった。ずっとツアーをし続けてきたの。そしてコアなファンを持ち続けてた。私がステージに立ってパフォーマンスをし、思い出を共有するのが大好きなんだって、彼らはわかってくれていると思う。ファンが私のキャリアを支え、サポートし続けてくれたことに感謝しているのよ。

(おわり)

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