LOUDでPOPなRPG系バンドの魔法少女になり隊が5月26日、東京・マイナビBLITZ赤坂でワンマンツアー『魔法少女になり隊 ONE MAN TOUR 2019 ~Aを取り戻せ!~』のファイナル公演をおこなった。ツアーは1月23日にリリースされたミニ・アルバム『∀』(読み:アンチエー)を引っさげて、3月8日の神戸太陽と虎を皮切りに全国10公演をおこなうというもの。『∀』の楽曲を中心にアンコール含め22曲を披露。映像と光とサウンドの相乗効果で最高の盛り上がりを生み出した、ツアーファイナルの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

音圧と光のコラボレーションで魅了

火寺バジル(撮影=Yusuke Sato)

 開演時間が迫るに連れ、続々とフロアにオーディエンスが集結。これから始まる冒険への期待感が高まっていく。「Aを取り戻せ!」とツアータイトルにもあるように、全国各地でエンジェルを探しながら、経験値を積んできた魔法少女になり隊は、きっと素晴らしいステージを見せてくれるはずだ。

 開演時刻になり、スクリーンにRPG風にこのツアーの概要を説明。全国各地でエンジェルを見つけ、ここまで来たことを報告。そして、SEが会場に流れgari(VJ、Vo)、ウイ・ビトン(Gt)、明治(Gt)の3人に続いて、最後に火寺バジル(Vo)がステージに登場。バジルは扇子を手に取り「ヒメサマスピリッツ」でスタート。gariの作った映像と会場中を飛び交うド派手なレーザーライトの演出、そして、心地よい音圧感によって一気にアクセル全開の盛り上がりを見せた。レーザー、照明、映像のプロジェクションは空間演出ユニットhuezが担当。テクノロジーで魔法少女になり隊に寄り添った演出だ。

 続いての「BA・BA・BA ばけ~しょん」では、gariのシャウトにツーステップで踊るバジルの姿が印象的。そして、ウイと明治による極悪なギターサウンドが高揚感を高めた「アルテ魔ダンテ」は、フロアのオーディエンスも体を弾ませ楽しみ、「MEGA DASH」は、バジルがフラッグを手に取り、鼓舞するかのように振り上げ、よりアグレッシブな姿勢を提示。序盤から息もつかせぬ怒涛のステージ。

gari(撮影=Yusuke Sato)

 ここからミニ・アルバム『∀』の楽曲を立て続けに披露。オーケストラヒットがアクセントとなっている決めのポイントで、ライティングがバシバシとシンクロする、アゲアゲな空間を作り上げた「エレクトリカルキャンドル」は、ヘッドバンギングするオーディエンスも見られ、一体感はさらに高まっていく。続いて、キャッチーなイントロがワクワク感を与えてくれた「アーバン∀タネモノガタリ」は、同曲のMVでも見られたステージからフロアまで照らす、サーチライトのようなライティングで興奮を煽り、楽曲の疾走感を後押し。

 「トロイメライ」は<どこへでもいつだって君のため 世界中会いに行くから>と熱いメッセージが盛り込まれたナンバー。フロアはサークルピット、ヘッドバンギングなど曲の流れに沿った盛り上がり。gariは「皆様こんな大きな箱に来てくれてありがとう!」と感謝の言葉を述べ、楽曲タイトルがコールされるとフロアから大歓声が起きた「おジャ魔女カーニバル!!」を投下し、中盤戦のさらなる起爆剤となった。

 さらにユーロビートとラウドロックのミクスチャー、バジルとgariによるパラパラダンスが印象的な「RE-BI-TE-TO」は、光とサウンドのコントラストで終始高いテンション感で展開。そして、ミニアルバム『∀』のオープニングを飾る「周回とセイレーン」は、明治が作詞を担当した1曲で、悩んでいる人たちが抱えることへの想いを、バジルがエモーショナルに歌い上げた。

ハピネスの剣で魔女を追い詰めた!

ウイ・ビトン(撮影=Yusuke Sato)

 続いて、トロピカルなシーケンスとロックサウンドの融合が見事だった「シェキナゴン」は、タオルを振り回し、会場に充満した熱気を掻き回す。そして、イントロでの壮大なドラムサウンドがテンション上げた「ピーポーフーウィーラブラブ」は、ギターのピッキングハーモニクスがアクセントに、クールなラウドロックサウンドに乗ったgariのシャウトパートと、バジルパートのコントラストが、新たな魔法少女になり隊のカラーを見せてくれた。

 赤を基調としたライティングが危険な匂いを放っていた「願い星」へ。バジルは獅子舞のように髪を振り乱しながらヘッドバンギング。フロアもサウンドとパフォーマンスに触発され、クラウド・サーフィンやモッシュとオーバーヒート状態。そして、ワイパーのようにビートに合わせ腕が振られた「first star」で、ハッピーな空間を作り上げた。

 ここで、スクリーンに魔女が出現。倒すにはここまで出会ってきたエンジェルの力が必要なことを説明。そのエンジェルを呼ぶには会場にいるみんなで「リギニオ」の呪文を唱えなければならないということで、「リギニオ」コールでエンジェルを召喚。さらに“ましょたい”コールでバジルは鮮やかなグリーンのレーザーによるハピネスの剣を手に入れ、「完全無敵のぶっとバスターX」へと流れ込んだ。

明治(撮影=Yusuke Sato)

 みんなの力とハピネスの剣で魔女を追い詰め、メジャーデビュー曲「KI-RA-RI」でお祝いモード。本編ラストはミニアルバムでもラストを飾る「NEVER ENDING STORY」。まばゆい光の中、ウイのギターが鳴り響くドラマチックな始まり。ギターソロではウイと明治の美しいツインリードも聴きどころで、バジルも情感を込め凛とした歌声で感情を揺さぶりかけた。エンディングではオーディエンスによる盛大なシンガロングも響き渡り、多幸感あふれる瞬間。

“ましょたい”コールによるアンコールに応え、再びメンバーがステージに登場。「ハレ晴れユカイ」のカバーを披露。この曲は撮影OKということで、フロアからスマホが掲げられる中のパフォーマンス。続いて、懐かしい1曲「☆☆☆☆クエスト」からラストは、“冒険の書”が消えてしまった半音階による絶望的なフレーズから「冒険の書1」を演奏。残るエネルギーすべてをぶつけた全霊のステージで大団円を迎えた。

 この日、9月25日にミニアルバムのリリースと、秋からリリース記念ツアーをおこなうことを発表。また1つレベルが上った魔法少女になり隊が、どんなステージを見せてくれるのか、まさに“NEVER ENDING STORY”な旅はまだまだ続く。

セットリスト

魔法少女になり隊 ONE MAN TOUR 2019 ~Aを取り戻せ!~
5月26日@東京・マイナビBLITZ赤坂

01.ヒメサマスピリッツ
02.BA・BA・BA ばけ~しょん
03.アルテ魔ダンテ
04.MEGA DASH
05.エレクトリカルキャンドル
06.アーバン∀タネモノガタリ
07.革命のマスク
08.エル・ドラド
09.トロイメライ
10.おジャ魔女カーニバル!!
11.RE-BI-TE-TO
12.周回とセイレーン
13.シェキナゴン
14.ピーポーフーウィーラブラブ
15.願い星
16.first star
17.完全無敵のぶっとバスターX
18.KI-RA-RI
19.NEVER ENDING STORY

ENCORE

EN1.ハレ晴れユカイ
EN2. ☆☆☆☆クエスト
EN3.冒険の書1

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