女性は切り替えも早い“ばけもの”!?

NakamuraEmi

――新しい「使命」楽しみです。さて、今作「ばけもの」はいつ頃から制作に入られたのでしょうか。

 ドラマタイアップのお話を頂いたのは昨年だったと思うんですけど、曲の制作に入ったのは今年の1月か2月頃でした。以前発表した「ボブ・ディラン」という曲と作り方が似ているんですけど、今回はカワムラさんと最初から一緒に作ってみようと思いました。ドラマの海外版を観て、お互いにイメージを膨らましました。私は歌詞をメインに考えて、カワムラさんが音を考えて下さって、30秒くらいのリフを3つぐらい作ってくれました。それで「これがいい!」となったのが「ばけもの」のメインとなっているリフなんです。それに合わせてメロディと歌詞を一緒に作っていった感じなんです。

――今回、メンバーにイメージを伝える絵は描かれなかったんですか。

 描きました!  レコーディングの時にメンバーに見せました。けど、今回はカワムラさんのイメージもすごく大きかったので、それもみんなと共有しながら進めていきました。

――ちなみにどんな絵を描かれたんですか。

 原っぱでハイヒールを履いた女性がいて、その周りには怒っていた顔や泣いていた顔が浮かびながらも、笑顔で歩いているという絵なんです。表情がどんどん変わっていく中で、コンクリートジャングルではなくて、もっと世界を広く持ちたい、というところで緑があるイメージでした。

――その絵を見せた時の皆さんの反応はいかがでした?

 「もうオッケー!」みたいな感じでした(笑)。でも、今回カワムラさんのアレンジがかなり完成形に近かったので、デモ音源の時点でみんなにイメージは伝わっていたと思います。なので、今回の絵は本当に補足的な感じでした。

――さて、今回のタイトルである「ばけもの」はEmiさんらしいなと思いました。平仮名表記にしたのにも意図があるんですよね?

 はい。これはすごく迷いました。漢字で書いたり、ローマ字やカタカナなど色んな表記を試しました。漢字にしてしまうと怖い方向に行きがちだと思うんです。でも、平仮名にした事によって、「どんな曲なんだろう」と、フワフワとしたイメージが膨らむ気がして、平仮名に決まりました。

――ドラマのどの部分をフォーカスしようと思ったんですか。

 女性4人が全然違う性格で、違う道を歩いているんですけど、共通しているのはぶち当たった壁と戦いながら乗り越えていっているというところなんです。それが私にはすごく大きかったんです。女性は感情の上がり下がりが激しくて、一つのことを大きく受け止めてしまうくらい繊細さがあると思うんです。だからこそ、色んな出来事も起こるし、それを乗り越えようとする強さ、女性は切り替えも早い“ばけもの”として曲を書きました。

――そこで“ばけもの”というワードが浮かんで。

 そうなんです。女性はお化粧したり服を着替えることで気持ちが切り替わるというのも、強さであり弱さでもあると思うんです。男性はスッピンでも「まあいっか」と一定なところもあると思うんですけど、女性はスッピンだと「すみません」という感覚もあるじゃないですか? でも、お化粧をする事でいつもの状態に戻ったり、ちょっとしたことで上がったり下がったりするんだなと思いました。なので、下がっている時に見たものに影響を受けてしまったりもして、忙しい生き物だなと思いますし、それで成長していくのが女性なんだなと思います。

――確かに男性にはそういった部分は一定かも知れないです。ちなみにEmiさんは男性をどういう風に見えていますか。

 男性は一つのことに向かっていく力というものがすごいなと感じています。男性のことを書けている曲は「スケボーマン」ぐらいなんですけど、私が女性の歌を書けるというのも、男性の職場が多かったというのもあると思うんです。その中で男性の考え方や生き方や感覚は格好いいなと思いましたし、「こういうところが女性とは違うんだな」と日々感じさせてもらってるので、今作も書けたと思っています。

――男性との対比の中で生まれてくるものもあるんですね。

 それがないと難しいかも知れないです。今も私を主に動いているプロジェクトではあるけれど、二人三脚でやっているカワムラさんは男性で、考え方一つとっても「そうなんだ」という発見が多いので、良い環境にいさせてもらっているなと思います。

――男性の考え方でビックリしたこととかありますか?

 女性の職場で働いていた時は、日々空気が違っていると感じていたんですけど、男性の場合あまり空気の動きが少なくて、やっぱり一定でいられるというところです。あとはお酒の飲む量にはビックリしましたけど(笑)。基本男性はポジティブで、そのプロジェクトの頂点を常に見ている気がします。憧れる部分が沢山あります。

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